まず結論から
- 越谷市にある墓の改葬許可は、越谷市役所の市民課(新本庁舎1階24番窓口)に出します。手数料は無料で、郵送でも出せます。
- 出す先は、住んでいる市ではなく、墓のある市区町村です。越谷市では、改葬先の受入証明書は要りません。
- 申請書には、今の墓の管理者に署名・捺印をもらいます。墓を返す相手も、寺などの墓地の管理者です。
- 埼玉県の公営墓地の一覧に、越谷市の墓地は載っていません。市内の墓地220区域は、個人147・宗教法人73です。
- 墓石の撤去は、墓を使う人の務めです。見積もりの単位は店で違うので、複数の石材店の額と内訳を比べます。費用の目安は墓じまい費用の記事にあります。
改葬許可は市民課へ。手数料は無料で、郵送でも出せる
墓の遺骨を別の墓地や納骨堂へ移すには、「改葬許可証」が要ります。許可を出すのは、遺骨が今ある地の市町村長です。
越谷市にある墓なら、どこに住んでいても、申請先は越谷市です。
県外へ移り住み、地方の菩提寺にあった先祖代々の墓を都心の集合墓へ移した人(note)
私の場合、遠方だったため役所から申請書類を郵送してもらい、やり取りを行いました。書類が受理され、1週間ほどで「改葬許可証」が届いたときは、法的な手続きが無事に終わった安堵感がありました。
江戸時代の文政年間から続いた墓を、数年前に移した記録です。住職への最初の相談も電話でした。越谷市の改葬許可も、郵送で申請できます。
出典: 「改葬」という選択の体験記(note)(台帳: V0018)
越谷市の案内では、申請に要るのは改葬許可申請書です。申請書には、埋葬の事実を証明する墓地(納骨堂)の管理者の署名・捺印が要ります。
越谷市では、改葬先の受入証明書は必要ありません。扱いは自治体によって異なる、と案内は添えています。
| 項目 | 越谷市の案内 |
|---|---|
| 申請の窓口 | 市民課(新本庁舎1階24番窓口) |
| 申請先 | 今、墓地のある市区町村 |
| 必要なもの | 改葬許可申請書。墓地(納骨堂)の管理者の署名・捺印が要る |
| 用紙 | 申請書・複数用の申請書・記載例を市のページに掲載 |
| 受入証明書 | 必要ない |
| 手数料 | 無料 |
| 郵送 | 申請書と返信用封筒(送付先の住所・氏名を書き、切手を貼る)を、〒343-8501 埼玉県越谷市越ヶ谷四丁目2番1号 越谷市役所市民課へ |
| 記入 | 消せるボールペンで書かない |
| 問い合わせ | 市民協働部 市民課 総務担当(本庁舎1階)電話 048-963-9152 |
申請書には、改葬の理由や改葬の場所も書きます。移し先は、申請の前に決めておきます。許可証が出たら、遺骨に添えて新しい墓地に納めます。
申請書と管理者の証明のことは、墓じまいに必要な書類の記事にもまとめました。改葬という言葉の範囲は改葬の記事にあります。
越谷市の改葬の件数は、2022年度が161件、2023年度が131件、2024年度が178件でした。
寺の墓なら、住職に伝えて申請書に押印をもらう
越谷市内の墓地は、2024年度末で220区域です。宗教法人が経営するものが73、個人が経営するものが147でした。区域の数で、墓の数ではありません。
同じ統計で、地方公共団体が経営する墓地の欄は「-」です。埼玉県の公営墓地・納骨堂の一覧(令和3年7月現在)にも、越谷市の墓地は載っていません。
母の代理で施主になり、夫と菩提寺へ出向いた60代の人(note)
そして、こちらから
改装許可申請書の 現在のお骨を保管している場所として
住職様から 押印を頂いた。
緊張で頭がぐるぐるしていた。
もし、この書類書き間違えがあったら
また住職から印鑑をもらわなくてはいけなくなっちゃう。
書き間違えのないことを祈る。
なんて考えていた。
同じ日に離檀を申し出て、住職からは、お骨上げのときに閉眼供養をすると告げられました。越谷市の申請書にも、墓の管理者の署名・捺印が要ります。
出典: 菩提寺でついに「離檀」。墓じまいの費用と本音、全部書く(note)(台帳: V0067)
寺の墓地の墓は、勝手にはしまえません。寺などが出す「埋葬証明書」などが要ります。
国民生活センターには、墓じまいで高額な離檀料を求められたという相談が寄せられています。離檀料に明確な基準はなく、納得できなければ、基本的に寺と話し合うことになります。家族や親族を交えて、よく話し合うことも勧めています。
墓石を処分するときの法要について、日蓮宗の公式Q&Aは、必ず「御霊抜き」の法要を営むと答えています。法要のことは、菩提寺の住職に相談するとよいとしています。
お布施の額は墓じまいのお布施の記事にまとめました。同じ寺の永代供養に移すなら永代供養の記事を、寺への手紙は挨拶状の記事をご覧ください。
霊園や個人の墓地なら、まず管理者を確かめる
宗教法人が経営する墓地は、寺の境内の墓だけではありません。司法書士の会誌の解説は、檀信徒に限る墓地を寺院墓地、宗派を問わない墓地を霊園と分けています。そのうえで、霊園にも宗教法人が経営するものが多いとしています。
越谷市内でいちばん多いのは、個人が経営する墓地です。147区域あります。
高齢者の相談を受け、墓じまいの支援もしている福祉職(note)
私が支援した中で、畑の中にお墓が10基ほどあるところがありました。
この場合は、所有者や管理者が誰かを確認する必要があります。
※御骨を移すために、行政へ届け出をします。
そこに管理者等を記載する必要があります。
墓が寺・霊園・それ以外のどこにあるかで、対応が変わると書いています。墓じまいの支援は3回を終え、4回目の途中でした。個人墓地などでは、証明を出す管理者がいないこともあります。
出典: 高齢者の支援 ~墓じまい~(note)(台帳: V0044)
改葬許可の申請書には、墓地の管理者が作った、埋葬や埋蔵の事実を証する書面を添える決まりです。これが難しい特別な事情があれば、市町村長が認める、これに準ずる書面で代えられます。
何がその書面に当たるかは、墓地の様子や市町村で違います。全日本墓園協会の横田睦氏は、改葬許可証を出す窓口に前もって相談するよう勧めています。越谷市なら、相談する窓口は市民課です。
改葬許可を申請できるのは、墓地の使用者が原則です。使用者でない人が申請するときは、使用者の改葬についての承諾書を添えます。
| 墓のある場所 | 証明を頼む相手 | 知っておくこと |
|---|---|---|
| 寺の墓地 | 寺(住職) | 離檀料に明確な基準はない。法要のことは住職に相談する |
| 霊園 | 霊園の管理者 | 宗派を問わない墓地で、宗教法人の経営も多い |
| 個人の墓地 | 墓地の管理者 | 管理者がいないときは準ずる書面で代える。前もって窓口に相談する |
墓石の撤去は、墓を使う人の務めとされています。撤去を石材店に頼む流れは、墓じまい業者の記事にまとめました。
越谷市で墓じまいを進める順番
下の表の4・5・8の段は、越谷市の案内によります。最初の見積もりは、この記事のすすめです。
日本石材産業協会が石材店に聞いた2023年度の調査(184件の回答)では、見積もりの単位は面積・体積・重さ・一式などに分かれていました。工事を頼む前に、複数の石材店から見積もりを取り、額と内訳を並べて比べてください。
| 順番 | すること | 知っておくこと |
|---|---|---|
| 1 | 複数の石材店に見積もりを頼む | 業界の指針では、「一式」には含むものの内容や数量を書く |
| 2 | 親族と話して決める | 墓じまいの前に、なるべく多くの親族と相談する |
| 3 | 移し先を決める | 申請書に改葬の場所を書く。受入証明書は要らない |
| 4 | 墓の管理者に伝える | 申請書に署名・捺印をもらう |
| 5 | 市民課で改葬許可を受ける | 窓口か郵送で申請する。手数料は無料 |
| 6 | 閉眼供養をする | 法要のことは菩提寺の住職に相談する |
| 7 | 遺骨を出し、墓石を撤去する | 撤去は墓を使う人の務め |
| 8 | 新しい墓地に納める | 改葬許可証を遺骨に添える |
移し先の選び方は遺骨の行き先の記事に、閉眼供養のお布施はお布施の記事に、自治体の助成のしくみは墓じまい補助金の記事にまとめました。
同じ埼玉県では、さいたま市と川口市に、県の一覧に載る市営の墓地があります。墓がそちらにあるなら、さいたま市の記事と川口市の記事に手続きをまとめました。川越市の記事もあります。
墓が埼玉県内のほかの市町村にあるときの聞く先と、埼玉県の助成のことは、埼玉県の墓じまい補助金の記事にまとめました。
まとめ
越谷市にある墓の改葬許可は、市役所の市民課に出します。手数料は無料で、受入証明書は要らず、郵送でも出せます。
申請書には、今の墓の管理者の署名・捺印をもらいます。寺なら住職と話し、管理者が分からないときは前もって市民課に相談します。撤去は、見積もりの単位が店で違うので、複数の店を比べて頼みます。
