まず結論から
改葬許可は市役所など3か所の窓口へ。手数料は無料
墓の遺骨をほかの墓地や納骨堂に移すことを「改葬」といい、市区町村長が出す改葬許可証が要ります。許可を出すのは、遺骨が今ある地の市町村長です。
母の代わりに施主になり、菩提寺の墓をしまう60代の人(note)
そして、こちらから 改装許可申請書の 現在のお骨を保管している場所として 住職様から 押印を頂いた。
緊張で頭がぐるぐるしていた。 もし、この書類書き間違えがあったら また住職から印鑑をもらわなくてはいけなくなっちゃう。 書き間違えのないことを祈る。
前回は言い出せなかった離檀を切り出し、住職から離檀書を示された日の記録です。押印は、閉眼供養のお布施の話のあとでした。川越市の申請書も、墓地管理者欄に今の墓の管理者の記名が要ります。
出典: 菩提寺でついに「離檀」。墓じまいの費用と本音、全部書く(note)(台帳: V0067)
川越市の案内では、手続きは2段です。まず改葬許可申請書を書き、墓地管理者欄に、今の墓の管理者の記名をもらいます。
次に、申請書を市役所・市民センター・川越駅西口連絡所のどれかの窓口に出すと、改葬許可証が交付されます。申請は無料で、申請書は遺骨1体について1枚要ります。
申請書に書く中身は、国の省令が決めています。改葬の理由や、移し先である改葬の場所も書くので、移し先を先に決めておきます。
| 書類 | 用意する人 | 出す先 |
|---|---|---|
| 改葬許可申請書 | 自分で書く。墓地管理者欄は今の墓の管理者が記名 | 市役所・市民センター・川越駅西口連絡所の窓口 |
| 名義人の承諾書 | 申請する人が墓地使用者でないとき、墓地使用者が書く | 申請書に添える |
| 改葬許可証 | 市が交付する | 移し先の墓地・納骨堂の管理者。受け取ったあとでないと納められない |
改葬許可を申請できるのは、墓地使用者が原則とされています。名義人でない人が申請するなら、表の承諾書を添えます。
郵送で出せるか、代わりの人が出せるかは、案内のページに書かれていません。窓口へ行けないときは、市民部市民課の窓口担当(電話049-224-5742)に確かめます。
申請書と証明の一般的なことは墓じまいに必要な書類の記事に、改葬という言葉は墓じまいと改葬の違いの記事にまとめました。
川越市の改葬の件数は、2022年度が424件、2023年度が521件、2024年度が551件でした。
寺でも霊園でもない、個人や地域の墓は?
寺でも霊園でもなく、家や地域で守ってきた墓もあります。申請書の墓地管理者欄は、誰に書いてもらえばよいのでしょうか。
浜松の共同墓地にある父の墓をしまう段取りを、きょうだいで話し合った73歳の人(はてなブログ)
共同墓地の場合は、管理者(自治会や地域の墓地委員など)に墓じまいの意向を伝えることが最初の重要なステップになります。
実家の墓地は地域の共同管理で、自治会長に墓じまいの意向を伝え、埋葬証明書の発行をお願いすることになります。
母の万一に備え、父の命日の墓参りのあとに、きょうだいで打ち合わせた記録です。遺骨は樹木葬の墓に納める予定で、手続きは妹に頼みました。川越市内の墓地の区域では、個人の墓地がいちばん多くなっています。
出典: 墓参りの後は母の万一に備えきょうだいで打合せ(リタイアおじさんの絵日記)(台帳: V0033)
2024年度末の川越市の墓地は650区域で、個人が551、宗教法人が98、その他が1でした。地方公共団体と公益法人の欄は「-」です。区域の数で、墓の数ではありません。
個人の墓地や、地域の共同墓地・集落墓地では、埋蔵の証明を出してくれる管理者がいないことがあります。寺の境内の墓でも、寺から出してもらえない場合が考えられるとされています。
そのときは、市町村長が必要と認める「準ずる書面」で証明に代えられます。何が認められるかは市町村で違うので、改葬許可を出す窓口に、前もって相談します。川越市なら市民課の窓口担当です。
土葬した遺体を移すときは、いったん火葬場で火葬します。墓の種類ごとの相手は次のとおりです。
| 墓の種類 | 記名を頼む相手 | 知っておくこと |
|---|---|---|
| 寺の墓地 | 墓地の管理者である寺 | もとは寺の檀家のための墓地。離檀料に明確な基準はない |
| 霊園 | 霊園の管理者 | 民営の墓地は、宗教法人や財団法人などが経営する |
| 個人や地域の墓地 | 墓地の管理者 | 管理者がいなければ準ずる書面。窓口に前もって相談する |
霊園の区画を返すときは、管理事務所へ
埼玉県の公営墓地一覧(令和3年7月現在)には、さいたま市や川口市などの市町営の墓地が並びます。川越市の墓地は載っていません。墓じまいは、今ある墓を片付けて、寺などの墓地の管理者に返すことです。
高齢者の支援で独立し、墓じまいの支援を重ねてきた福祉職(note)
➁霊園にある墓地であれば、管理事務所に連絡をして、墓じまいをすることを伝えて、了承を得ます。
その上で、どこまで行うかを検討します。 ・閉眼供養をするのか? ※しなくてはいけない訳ではありません。 ・御骨を取り出し、どこに移すのか? 永代供養や他の墓地に移すなど。
地域のお年寄りの支援で独立し、墓じまいの支援は4回目になるという人の手順です。お寺・霊園・その他の墓で、対応が変わると書いています。日蓮宗のQ&Aは、墓地を買うのは土地ではなく、永代使用権を買うことだと説明しています。
出典: 高齢者の支援 ~墓じまい~(note)(台帳: V0044)
残った墓石の撤去は使う人の務めとされ、「現状回復義務」と呼ばれます。撤去の工事は石材店に頼みます。
日本石材産業協会は2023年度に、石材店に墓じまいの調査をしました。積算の単位を聞いた問いには184件の回答があり、選択肢に面積・体積・重量・一式・お墓の数・人件費が並びます。単位が違えば額だけでは比べにくいので、内訳も並べて見ます。
川越市で墓じまいを進める順番
役所の手続きの順番は、川越市の案内によります。最初の見積もりは、この記事のすすめです。
見積もりの単位は店で違います。工事を頼む前に、複数の石材店から見積もりを取り、額と内訳を並べて比べてください。
| 順番 | すること | 知っておくこと |
|---|---|---|
| 1 | 複数の石材店に見積もりを頼む | 積算の単位は店で違う |
| 2 | 親族と決める | 墓じまいの前に、なるべく多くの親族と相談する |
| 3 | 移し先を決める | 改葬許可の申請書に、改葬の場所を書く |
| 4 | 今の墓の管理者に伝える | 申請書の墓地管理者欄に記名をもらう |
| 5 | 改葬許可を受ける | 市役所・市民センター・川越駅西口連絡所の窓口。無料 |
| 6 | 閉眼供養をする | 法要のことは菩提寺の住職に相談する |
| 7 | 遺骨を出し、撤去して返す | 墓石を撤去して元に戻すのは使う人の務め |
| 8 | 移し先に納める | 改葬許可証を移し先の管理者に渡す |
宗派の例では、日蓮宗は改葬で墓石を処分するとき、必ず「御霊抜き」の法要を営むと答えています。お布施や離檀料のことは墓じまいのお布施の記事にまとめました。
移し先は遺骨の行き先の記事と永代供養の記事に、自治体の助成の例は墓じまい補助金の記事にあります。
墓が埼玉県内のほかの市町村にあるときの聞く先と、埼玉県の助成のことは、埼玉県の墓じまい補助金の記事にまとめました。
まとめ
川越市内の墓の墓じまいでは、市役所・市民センター・川越駅西口連絡所の窓口で改葬許可を受けます。申請は無料です。
申請書の墓地管理者欄には今の墓の管理者の記名が要るので、寺・霊園・個人の墓のどれでも、先に管理者に話します。区画を返す相手も墓地の管理者です。撤去は見積もりの単位が店で違うので、複数の店を比べて頼みます。
