まず結論から
- 改葬許可の申請先は、石ケ谷墓園の墓なら市役所7階の公園・海岸課 墓園係、市内のほかの墓なら2階の市民課戸籍係です。
- 墓が明石市の外にあるなら、申請先はその市町村です。許可を出すのは、遺骨が今ある地の市町村長です。
- 石ケ谷墓園の墓を同じ墓園の合葬式墓地へ移すなら、改葬の手続きは要りません。代わりに合葬式墓地の申込みをします。
- 石ケ谷墓園の返還届は名義人が出します。名義人が亡くなっていて別の墓へ移すなら、親族が代わりに届け出られます。
- 墓石の撤去は自分の負担で行い、区画を更地に戻します。工事は複数の石材店から見積もりを取り、額と内訳を比べます。見積もりの単位は店によって違います。
申請先は2つ。石ケ谷墓園は墓園係、ほかの墓は市民課
遺骨を別の墓や納骨堂へ移すことを、改葬といいます。明石市内に納まっている遺骨を移すには、明石市長の許可が要ります。改葬と墓じまいの違いは、改葬の記事で整理しています。
父と祖母が眠る市の霊園の墓を、出産の前にしまった30歳の当事者(個人ブログ・note)
お墓を解体して中の遺骨を移動させるには、お役所の手続きも必要だった。幸いわたしはペーパーワーク系は苦にならないタイプ。
役所や霊園とは郵便でもやり取りしながら、聞き慣れない書類を6人分取り寄せなんとか進めた。
墓石の工事に取り掛かる前の抜根法要も無事に終えた。
墓には、分かっている範囲で六霊が納まっていました。生きている関係者で話し合い、永代供養をしてくれる寺の納骨堂へ移すと決めています。明石市でも、改葬許可の申請書は遺骨1体につき1枚です。
出典: 先祖の遺骨と、妊婦のわたし〜30歳の墓じまい(note)(台帳: V0057)
明石市は、改葬の申請先を、石ケ谷墓園から移す場合と、市内のほかの墓から移す場合で分けています。
| 墓のある場所 | 申請先 | 手数料と出し方 |
|---|---|---|
| 市営の石ケ谷墓園 | 市役所本庁舎7階の公園・海岸課 墓園係です。 | 手数料は、墓園係の改葬の案内のページに記載がありません。墓園係で確かめます。申請書には一般墓地使用許可証を添えます。 |
| 市内のほかの墓地・納骨堂 | 本庁2階5番窓口の市民課戸籍係です。 | 無料です。郵送でもよく、その場合は郵送料が要ります。 |
| 明石市の外 | その墓がある市町村です。 | 隣の神戸市の墓なら、神戸市の墓じまいの記事にまとめました。 |
市民課へ郵送するときは、切手を貼り宛先を書いた返信用封筒を同封します。土日祝日を除き、1週間程度で改葬許可証が送られてきます。申請書は、市民課戸籍係や各市民センターなどでも配っています。
明石市が扱った改葬は、2024年度に195件でした。2023年度は184件、2022年度は173件です。
名義人が亡くなっていても、親族が代わりに返還を届け出られる
石ケ谷墓園の一般墓地を返すときは、一般墓地返還届を出します。届け出るのは、墓地の使用者、つまり名義人です。名義人がすでに亡くなっているときの道も、市の案内に書かれています。
祖父の名義のままだった市営墓地の墓を、遠方からしまった孫(個人ブログ・note)
話は前後して、見積もりを取る前に、名義人を変更してなくて色々と面倒くさかったので、見積もりを取る段階で祖父の名義から自分へと変更しました。
実際起きたのが、見積もりを取る際に墓の位置を詳細図から現地確認をしてもらう必要があり、そのために自治体に申請するのに、祖父名義だと業者さんから詳細図が取れないということで、自分で自治体に連絡して詳細図を取り寄せて、それを業者さんにメールするといったことで結構面倒くさいと思い、墓じまいを実行するのに変更していないとより面倒くさいと思い、変更の申請をかけました。
祖父との直系であることを示すため、戸籍を取り、簡単な家系図も書いたといいます。石ケ谷墓園では、名義人が亡くなっていても、別の墓へ移すなら親族が代理で返還を届け出られます。
出典: 墓じまいをしてみた(完結)(note)(台帳: V0125)
返還届に添える書類は、届け出る人で変わります。
| 届け出る人 | 返還届と一緒に出すもの |
|---|---|
| 名義人本人 | 一般墓地返還届、誓約書(返還用)、石ケ谷墓園一般墓地使用許可証です。許可証を無くしていれば、本人確認書類の写しを出します。 |
| 代理の親族(名義人が死亡) | 同じ3点に加え、亡くなった使用者と代理の人の続柄が分かる戸籍謄本など(除籍・改製原戸籍)を出します。 |
移し先が同じ墓園の合葬式墓地なら、手順が変わります。先に名義を継ぐ手続き(承継)をしてから、合葬式墓地を申し込みます。返還と同時に申し込む使用者は、住所と年齢の要件に関係なく申し込めます。一般墓地に納まっている遺骨は、すべて合葬式墓地に納められます。合葬式墓地の使用料は、明石市の墓じまい補助金の記事にまとめました。
改葬許可の申請者も、原則は墓地の使用者本人です。ほかの人が申請するなら、使用者の承諾書を添えます。国の規則も、使用者以外の人の申請には承諾書を添えるよう定めています。書類の全体は、墓じまいに必要な書類の記事で整理しました。
寺の墓は住職への相談から。埋葬の証明は申請書の下の欄に
明石市の墓地は、2024年度末で161区域あります。そのうち80区域が宗教法人、75区域が地方公共団体の墓地です。数えているのは墓地の区域で、墓の数ではありません。
地方の菩提寺にあった先祖代々の墓を、都心の集合墓へ移した当事者(個人ブログ・note)
まずは長年お世話になった菩提寺の住職へ、墓じまいをしたい旨を電話で相談しました。メディアで耳にする高額な「離檀料」を巡るトラブルが不安でしたが、住職は私たちの事情を深く理解してくださいました。「お墓が荒れてしまうのが一番悲しいことです。近くで供養されるならそれが一番です」と温かい言葉をいただき、離檀料も「お気持ちで」とのお申し出により、円満に進めることができました。
墓は文政年間から地方の菩提寺にあり、家族は県外へ移っていました。撤去の当日には、閉眼供養(魂抜き)の読経をしています。明石市の申請書では、墓地の管理者が下の欄で埋葬の事実を証明します。
出典: 「改葬」という選択の体験記(note)(台帳: V0018)
市民課への改葬許可申請書は、下の所定欄に、墓地や納骨堂の管理者による埋葬の事実の証明を受けてから出します。国の規則も、墓地の管理者が作った埋葬の事実の証明を添えるよう定めています。石ケ谷墓園に納まっている遺骨の証明は、公園・海岸課に問い合わせます。
墓石を処分する前には、法要も営みます。日蓮宗の仏事のQ&Aは、改葬で墓石を処分するときは必ず「御霊抜き」の法要を営むと答えています。法要は菩提寺の住職に相談するよう勧めています。包む額の考え方は、墓じまいのお布施の記事にまとめました。
移し先に寺の納骨堂を考える人もいるでしょう。明石市内の納骨堂12施設のうち、11施設は宗教法人のものです。永代供養の形の違いは、永代供養の記事で整理しています。
明石市で墓じまいを進める順番
ここまでの手続きを、順に並べます。手続きの段は、明石市の案内によります。先頭の見積もりは、この記事のすすめです。
見積もりを最初に置くのは、石材店によって見積もりの物差しが違うからです。日本石材産業協会が石材店に積算の単位を聞いた調査では、184件の回答が面積・体積・重さ・一式・墓の数・人件費に分かれました。複数の石材店から見積もりを取り、額と内訳を比べてください。頼み先の選び方は、墓じまい業者の記事にまとめました。
決める前には、親族とも話し合います。国民生活センターの「国民生活」2025年12月号の特集で、横田睦氏は、墓じまいの前になるべく多くの親族と相談するよう勧めています。移し先はパンフレットだけでなく、使用規則や料金表を見るべきだと述べています。
石ケ谷墓園の区画は、自分の負担で更地に戻してから返します。撤去工事の手続きは、市が別のページで案内しています。移し先には改葬許可証を出し、管理者が受け取ってから納めます。
迷ったときの問い合わせ先
墓のある場所と聞きたいことによって、問い合わせる先が分かれます。
| 墓・聞きたいこと | 問い合わせる先 |
|---|---|
| 石ケ谷墓園の返還・改葬・合葬式墓地 | 公園・海岸課 墓園係(本庁舎7階)です。電話は078-918-5265です。 |
| 市内のほかの墓の改葬許可 | 市民課戸籍係(本庁2階5番窓口)です。郵送先は〒673-8686 明石市中崎1丁目5番1号 明石市役所 市民課 戸籍係です。 |
| 埋葬の事実の証明 | その墓地・納骨堂の管理者です。 |
| 閉眼供養(御霊抜き) | 菩提寺の住職に相談します。 |
| 明石市の外の墓 | その墓がある市町村です。 |
| 撤去工事の費用 | 複数の石材店です。見積もりの物差しが店ごとに違うので、並べて比べます。助成の有無と費用は、明石市の墓じまい補助金の記事にまとめました。 |
墓が兵庫県内のほかの市町村にあるときの聞く先と、兵庫県の助成のことは、兵庫県の墓じまい補助金の記事にまとめました。
まとめ
明石市内の墓の改葬許可は、石ケ谷墓園なら公園・海岸課 墓園係、ほかの墓なら市民課戸籍係に申請します。市民課の案内では手数料は無料で、郵送でも申請できます。墓が市の外にあるなら、その市町村が申請先です。
石ケ谷墓園の返還届は名義人が出し、名義人が亡くなっていれば親族が戸籍を添えて代わりに届け出ます。同じ墓園の合葬式墓地へ移すなら、改葬の手続きは要らず、承継のあとで申し込みます。撤去工事の見積もりは、複数の石材店から取って比べてください。見積もりの単位は店によって違います。
