まず結論から
- 津市内の墓なら、改葬許可は市役所の市民課か、各総合支所の市民福祉課(市民課)に申請します。郵送でも申請できます。
- 申請先は住所ではなく、遺骨が今ある市町村です。津市が受け付けるのは、津市に遺骨が埋葬されている場合だけです。
- 申請は、改葬する遺骨の数だけ要ります。2人分なら2件です。墓の使用者と申請者が違えば、使用者の承諾書も要ります。
- 寺や共同墓地の墓でも、申請書に今の墓地の管理者の証明をもらいます。証明をもらえないときは、窓口に前もって相談します。
- 撤去工事の見積もりは、複数の石材店から取って比べます。見積もりの単位は、店によって違います。
津市役所のどこに出す?窓口は市民課か各総合支所
墓じまいで役所に出すのは、遺骨を別の墓や納骨堂へ移す「改葬」の許可の申請です。許可を出すのは、遺骨が今ある場所の市町村長です。津市に住んでいても、墓が市の外にあれば、申請先はその市町村です。
進行性の神経難病がある当事者。近くに選んだ墓へ、父母の遺骨を移そうとしている(個人ブログ・アメブロ)
改葬許可証を取るのはかなりややこしいと聞いていたが、元の墓地の管理者と自治体が親切で、必要書類は最小限、郵送で手続きが出来て、郵便が素早く届くなら2週間程度で改葬許可証がもらえるらしい。
電動車椅子で15分ほどの所に墓地を選び、今の墓にある父母の遺骨を近くへ移すと決めた人の記録です。津市でも、改葬許可の申請は郵送でできます。
出典: 終活 ~墓じまい~ その3(アメブロ)(台帳: V0098)
津市の案内では、申請の窓口は市民課(電話059-229-3143)と、各総合支所の市民福祉課(市民課)です。
| 知りたいこと | 津市の案内 |
|---|---|
| 受け付ける墓 | 津市に遺骨が埋葬(納骨)されている墓だけです。 |
| 窓口 | 市民課(059-229-3143)と、各総合支所の市民福祉課(市民課)です。 |
| 申請の数 | 遺骨1人分ごとに1件です。2人分なら2件です。 |
| 添えるもの | 今の墓地の管理者の証明です。使用者と申請者が違えば、使用者の承諾書も要ります。 |
| 手数料 | 案内のページには記載がありません。申請の窓口の市民課で確かめます。 |
| 申請書の様式 | 申請書と記入例のPDFが、市のページにあります。 |
郵送で出すときは、3つを送ります。管理者の証明を受けた申請書、切手を貼って宛名を書いた返信用封筒、本人確認書類のコピーです。コピーには、問い合わせ用に電話番号を書きます。
鎌倉新書が2026年1月に、墓じまいを検討・実施した「いいお墓」の利用者733人に聞いた調査があります。墓じまいを考えた理由で最も多かったのは「お墓が遠方にある」で、52.0%でした。遠くに住んでいても、津市には郵送で申請できます。
許可が出ると、改葬許可証が交付されます。許可証を移し先の墓地や納骨堂の管理者に出して、遺骨を納めます。許可証がないと、新しい墓には納められません。改葬と墓じまいの違いは、墓じまいと改葬の違いの記事にまとめました。
遺骨が何人分もあるときは?申請は1人分ずつ
津市では、改葬する遺骨の数だけ申請が要ります。案内は、遺骨が2人分なら申請は2件、と例を挙げています。
市設の霊園にあった、父や先祖が眠る墓をしまった30歳(当時)の当事者(個人ブログ・note)
件のお墓の中に入っているのは、分かっている範囲では六霊。それ以上のことは、もう誰にもわからない。
費用はかけられない我が陣営なので、手続き類はすべて自分でやって極小予算に抑えた。お墓を解体して中の遺骨を移動させるには、お役所の手続きも必要だった。幸いわたしはペーパーワーク系は苦にならないタイプ。
役所や霊園とは郵便でもやり取りしながら、聞き慣れない書類を6人分取り寄せなんとか進めた。
臨月を迎えた初夏、里帰り出産で実家に戻った時期に進めた墓じまいです。遺骨は、親族で話し合って寺の納骨堂へ移しました。津市でも、申請は遺骨1人分ごとに1件です。
出典: 先祖の遺骨と、妊婦のわたし〜30歳の墓じまい(note)(台帳: V0057)
鎌倉新書の同じ調査では、墓じまいで大変だったことを聞いた質問で、32.3%の人が「役所の手続き」を挙げました。調査は、埋葬されている人数分の申請書の記入が要る場合を、大変さの例に挙げています。
| こんなとき | 申請の扱い |
|---|---|
| 遺骨が2人分ある | 申請は2件です。 |
| 墓の使用者と申請する人が違う | 使用者の承諾書が要ります。法律の施行規則も、この承諾書を添えるよう定めています。 |
| 古くに埋葬して、完全に土だけになっている | 改葬許可が要らない場合があります。 |
| 取り出した遺骨を自宅に置く・散骨する | 改葬許可は要らない、という厚生労働省の見解が、総務省の2023年の報告書に載っています。 |
改葬許可を申請できるのは、墓地の使用者が原則です。昔から引き継いできた墓で権利証などが無いときは、使用者だと示す書面が別に要ることもあります。亡くなった人の親族の同意書が要る場合もある、と解説されています。取り出した遺骨の行き先は、墓じまいで骨はどうなるかの記事にまとめました。
寺の墓・共同墓地の墓なら?今の管理者に証明をもらう
津市の申請書は、今の墓地の管理者に証明をしてもらってから出します。法律の施行規則は、遺骨が納まっている事実を管理者が証明した書面を添えるよう定めています。
江戸時代後期から地方の菩提寺にあった先祖代々の墓を、都心の集合墓へ移した当事者(個人ブログ・note)
まずは長年お世話になった菩提寺の住職へ、墓じまいをしたい旨を電話で相談しました。メディアで耳にする高額な「離檀料」を巡るトラブルが不安でしたが、住職は私たちの事情を深く理解してくださいました。
家族は県外へ移り、子どもたちも都心で暮らしていました。改葬許可は旧墓地の役所と郵送でやり取りし、1週間ほどで届いたといいます。寺の墓でも、証明を出すのは墓地の管理者です。
出典: 「改葬」という選択の体験記(note)(台帳: V0018)
三重県の墓地の区域4,916のうち、782は宗教法人が経営する墓地です。2024年度末の区域の数で、墓の数ではありません。
| 墓のある場所 | 証明を頼む相手 |
|---|---|
| 寺の墓地 | 寺などが出す「埋葬証明書」などが要ります。 |
| 地域の共同墓地 | 墓地を管理している人です。管理者が分からない墓地では、自治会長などの証明書を求める市町村もありました。 |
| 管理者がいない・証明を出してもらえない | 市町村長が認める「準ずる書面」で代えられます。何が認められるかは、市町村によって違います。 |
| 津市の外にある墓 | その墓のある市町村に申請します。 |
総務省の2023年の報告書では、実地調査した88市町村のうち47.7%が、管理者不明の墓地からの改葬に代わりの書面を求めていました。求める書面は、戸籍の謄本や申請者の申立書などさまざまです。証明をもらえないときは、申請の前に窓口に相談します。
墓石を処分する前の「御霊抜き」の法要は、菩提寺の住職に相談するとよい、と日蓮宗の公式Q&Aは案内しています。お布施の額は、墓じまいのお布施の記事にまとめました。離檀料には明確な基準がなく、納得できなければ寺と話し合うことになります。困ったときは、消費者ホットライン(188)に相談できます。
菩提寺の墓から永代供養へ移す順番は、墓じまいして永代供養にする記事にまとめました。
津市で墓じまいを進める順番
墓じまいの手続きを、順番に並べます。4・5番目と7番目の許可証の扱いは、津市の案内によります。先頭の見積もりは、この記事のすすめです。
見積もりを最初に置くのは、石材店によって見積もりの物差しが違うからです。日本石材産業協会が2023年度に石材店へ積算の単位を聞いた設問には、184件の回答がありました。選択肢は、面積・体積・重さ・一式・墓の数・人件費に分かれています。複数の石材店から見積もりを取り、額と内訳を比べてください。頼み先の選び方は、墓じまい業者の記事にまとめました。
国民生活センターの「国民生活」2025年12月号に、全日本墓園協会の横田睦氏の解説があります。墓じまいの前に、なるべく多くの親族と相談するよう勧めています。申請書には改葬の場所を書くので、移し先は申請の前に決めます。鎌倉新書の同じ調査では、大変だったことの最多は移し先選びで、38.8%でした。
撤去の前の閉眼供養(御霊抜き)は、寺の墓なら住職に相談します。墓石を撤去するのは、使用者の「現状回復義務」とされています。許可証は移し先の管理者に出し、遺骨を納めます。
同じ調査で、墓じまいをした(している)人の費用は、31万〜70万円が最多で31.3%でした。費用の内訳は墓じまい費用の記事に、助成のある自治体の例は墓じまい補助金の記事にまとめました。
迷ったときは、どこに聞けばいいか
聞きたいことによって、問い合わせる先が分かれます。
| 聞きたいこと | 問い合わせる先 |
|---|---|
| 改葬許可の申請書と書き方・手数料 | 市民課(059-229-3143)か、各総合支所の市民福祉課(市民課)です。 |
| 寺・共同墓地の墓の証明 | 今の墓地の管理者です。 |
| 墓が津市の外にある | 墓のある市町村の窓口です。 |
| 撤去工事の費用 | 複数の石材店です。見積もりの単位が店ごとに違うので、並べて比べます。 |
| 離檀料で困った | 消費者ホットライン(188)です。 |
愛知県の名古屋市と岐阜県の岐阜市の手続きは、名古屋市の墓じまいの記事と岐阜市の墓じまいの記事にまとめています。
墓が三重県内のほかの市町村にあるときの聞く先と、三重県の助成のことは、三重県の墓じまい補助金の記事にまとめました。
まとめ
津市内の墓なら、改葬許可は市民課か各総合支所の市民福祉課(市民課)に申請します。郵送でも出せます。申請は遺骨1人分ずつで、使用者と申請者が違えば承諾書が要ります。
寺や共同墓地の墓は、今の管理者に証明をもらいます。工事の見積もりは、複数の石材店から取って比べてください。見積もりの単位は店によって違います。
墓じまいを進める3人の口コミ
最後に、墓じまいを進める3人の記録から、一節ずつ紹介します。
地域の共同墓地にある実家の墓について、母の万一に備えてきょうだいで打ち合わせた73歳の当事者(個人ブログ・はてなブログ)
実家の墓地は地域の共同管理で、自治会長に墓じまいの意向を伝え、埋葬証明書の発行をお願いすることになります。
出典: 墓参りの後は母の万一に備えきょうだいで打合せ(リタイアおじさんの絵日記・はてなブログ)(台帳: V0033)
義実家の墓じまいを夫が手配する経過を記録した妻(個人ブログ・アメブロ)
この金額では頼めない。
そう思ったパパはもう一件、別の石材店に見積りを頼みました。
出典: 墓じまい(石材店見積り)(アメブロ)(台帳: V0123)
祖父母の遺骨を京都の大谷本廟へ納めた孫(個人ブログ・note)
これで仮に私やきょうだいがどこかで野垂れ死んでも、祖父母の墓を無縁墓にする心配はありません。
出典: お墓じまい⑧納骨へ(note)(台帳: V0064)
