まず結論から
- 吹田市内の墓の改葬許可は、市役所の市民室102番窓口に申請し、交付手数料はなしです。受付は平日の午前9時から午後5時30分です。
- 申請先は、住まいではなく墓のある市区町村です。吹田市に住んでいても、墓が市の外なら、その市区町村の役場に出します。
- 書類は、吹田市指定の申請書と、今の寺や霊園の納骨証明などです。使用者本人以外が申請するなら、使用者の承諾書が要ります。
- 市有墓地は、遺骨を全部移し、墓石を撤去して更地に戻してから返還届を出します。改葬に要る埋蔵の事実の証明は、環境政策室で受けます。
- 撤去の工事は、複数の石材店から見積もりを取って比べます。見積もりを出す単位は、店によって違います。
改葬許可はどこに出す?墓のある市区町村。吹田市内なら市民室
墓じまいで役所に出すのは、遺骨を別の墓へ移すための「改葬許可」の申請です。許可を出すのは、遺骨が今ある地の市町村長です。吹田市の案内も、今の寺や霊園がある市区町村の役場で手続きするよう書いています。
熊本の市の霊園にある実家の墓をしまうため、父と妹と現地へ向かった人(個人ブログ・アメブロ)
あとは熊本を再訪するにあたって 必要な書類等の準備
改葬許可申請届等は 市役所のホームページからダウンロード出来ました
お墓の使用者が叔母(父の妹)になっていましたが 入院中の為 印鑑や委任状、身分証明書が必要
2024年10月末に寺の住職に相談し、遺骨は寺の永代供養の合祀墓に納めると決めたあとの準備です。吹田市でも、使用者本人以外が申請するときは、使用者の承諾書を用意します。
出典: 墓じまい①(アメブロ)(台帳: V0034)
吹田市内の墓なら、申請先は市役所の市民室102番窓口です。吹田市の案内から、申請に要ることをまとめました。
| 項目 | 吹田市の案内 |
|---|---|
| 窓口 | 市民室102番窓口です。住所は泉町1丁目3番40号(中層棟1階)、電話は050-1807-2219(自動応答)です。 |
| 受付 | 月曜から金曜の午前9時から午後5時30分です。土曜・日曜・祝休日と年末年始は受け付けません。 |
| 交付手数料 | なしです。 |
| 申請書 | 吹田市指定の様式です。1名分なら改葬許可申請書、複数名分なら複数用の申請書と別紙を使います。 |
| 納骨証明 | 今の寺や霊園(墓地管理者)に、申請書の墓地管理者欄へ証明してもらいます。 |
| 戸籍など | 死亡者の除籍謄本(戸籍謄本)か、埋火葬許可証の写しです。本籍地か死亡の届出地が吹田市なら要りません。 |
| 委任状・承諾書 | 代理人が窓口で申請するなら委任状、使用者本人以外が申請するなら使用者の承諾書です。 |
| 郵送での申請 | 案内のページに記載がありません。市民室102番窓口で確かめます。 |
| 交付まで | 受付から交付までは時間がかかります。 |
申請の前に、今の墓地、移し先の墓地、市民室の3か所へ手続きを確かめます。案内がそう求めています。書類の全体は、墓じまいに必要な書類の記事にまとめました。
改葬許可を申請できるのは、墓地の使用者が原則です。使用者以外が申請するときは、使用者の承諾書を添えると規則が定めています。国民生活センターの月刊誌『国民生活』の特集の解説です。
墓が吹田市の外なら、その墓のある市区町村で手続きします。大阪市の墓は大阪市の墓じまいの記事に、豊中市の墓は豊中市の墓じまいの記事にまとめました。
吹田市が許可した改葬は、2022年度が152件、2023年度が95件、2024年度が137件でした。厚生労働省の衛生行政報告例の数字です。
改葬という言葉の意味は、墓じまいと改葬の違いの記事で説明しています。
吹田市の市有墓地は、遺骨を移して更地にしてから返す
吹田市の市有墓地の手続きは、環境部の「市有墓地ご使用の手引き」にまとまっています。改葬許可とは別に、墓地の側の手続きが要ります。
遠方の市営墓地にある祖父名義の墓を継ぎ、墓じまいした孫(個人ブログ・note)
祖母が名義人になっていなかったので、祖父との直系だよと証明のために戸籍の取得が必要になりました。1年に何回戸籍を取ったんだろうか… また、簡単な家系図みたいなのを書かされたのですが、これ、遠い親戚だとどうやって証明するんだろうなとも思いました。
遠くの市営墓地にある祖父名義の墓を、見積もりの段階で自分の名義に変えた人です。吹田市有墓地の承継でも、相続人を全員書いた家系図(承継関係説明図)を出します。
出典: 墓じまいをしてみた(完結)(note)(台帳: V0125)
吹田市有墓地をしまうときの手続きを、手引きからまとめました。窓口は、改葬許可だけが市民室で、ほかは環境政策室(高層棟2階232番窓口)です。
| 手続き | 手引きの内容 |
|---|---|
| 名義を継ぐ(承継) | 使用者が亡くなったあとも使うなら、使用承継許可申請書を出します。承継する権利のある人全員の同意が要り、書換え手数料は100円です。 |
| 埋蔵の事実の証明 | 改葬許可申請書に、環境政策室で証明を受けます。即日は交付されません。 |
| 改葬許可 | 証明を受けた申請書を、市民室102番窓口に出します。 |
| 墓石の撤去 | 工作物の設置等申請書を出します。使用許可証と、撤去前と撤去後の写真を添えます。 |
| 返還届 | 遺骨を全部移し、更地に戻したあとに出します。使用許可証と、撤去前後の写真を添えます。 |
返還届は、遺骨を全部移して更地に戻したあとに出します。手続きを進めるときは、前もって返還の日程を知らせるよう、手引きは求めています。承継する場合のほかは、区画の使用権を第三者に譲れません。
手引きは、使用者が亡くなったまま承継や埋蔵の届出をしていないと、その後の手続きがとても煩雑になると書いています。市有墓地では、埋蔵届の無い遺骨は埋蔵の事実を証明できず、改葬できなくなります。
改葬の流れの1段目は、移し先の墓や納骨堂を決めることです。改葬許可証は、移し先の管理者に出してから納めます。移し先の比べ方は遺骨の行き先の記事に、合葬の墓の考え方は永代供養の記事にまとめました。
寺や個人の墓地の墓は、証明を出す管理者を確かめる
吹田市の申請書には、今の墓地管理者の証明が要ります。市有墓地なら環境政策室ですが、寺や個人の墓地では、誰に頼むかから確かめます。
高齢者支援で独立した福祉職。依頼を受けて、墓じまいを支援してきた人(個人ブログ・note)
➂その他、私が支援した中で、畑の中にお墓が10基ほどあるところがありました。
この場合は、所有者や管理者が誰かを確認する必要があります。 ※御骨を移すために、行政へ届け出をします。 そこに管理者等を記載する必要があります。
初めての支援は、墓のある寺の住職に連絡するところから始めた人です。墓が寺・霊園・その他のどこにあるかで、動き方が変わると書いています。吹田市の申請書でも、墓地管理者の欄に証明を受けます。
出典: 高齢者の支援 ~墓じまい~(note)(台帳: V0044)
吹田市の墓地は、経営する主体がさまざまです。2024年度末の統計では、市内の墓地55区域のうち、個人が31、宗教法人が19、地方公共団体が5でした。数えているのは墓地の区域で、墓の数ではありません。
市内の納骨堂14施設は、すべて宗教法人の経営です。大阪府全体の墓地は3,163区域で、宗教法人が1,306、個人が1,299でした。
『国民生活』の特集は、個人墓地や共同墓地では、証明を出す管理者がいない場合があると書いています。寺の墓でも、寺から証明が出ないことがあるとしています。
そのときは、市町村長が必要と認める「これに準ずる書面」で証明に代えられます。何が認められるかは市町村で違います。証明が取れないときは、改葬許可の窓口に先に相談します。
| 墓の場所 | 証明・返す相手 | 改葬許可 |
|---|---|---|
| 吹田市有墓地 | 証明も返還届も、環境政策室です。 | 市民室102番窓口です。 |
| 寺の墓地 | 寺に証明を頼みます。法要も住職に相談します。 | 市民室102番窓口です。 |
| 個人の墓地など | その墓地の管理者です。いなければ窓口に相談します。 | 市民室102番窓口です。 |
| 吹田市の外の墓 | その墓地の管理者です。 | 墓のある市区町村です。 |
寺の墓なら、墓石を処分する前の法要も相談します。日蓮宗は、改葬で墓石を処分するときは必ず「御霊抜き」の法要を営むと答えています。包むお金の考え方は、墓じまいのお布施の記事にまとめました。
吹田市で墓じまいを進める順番と相手
ここまでの手続きを、順番に並べます。4・5・7の手続きは、吹田市の案内と市有墓地の手引きによります。1・2の段は、石材店の調査などをもとにした、この記事のすすめです。
見積もりを最初に置くのは、石材店によって見積もりの物差しが違うからです。日本石材産業協会が石材店に積算の単位を聞いた調査では、184件の回答が、面積・体積・重さ・一式・墓の数・人件費に分かれました。複数の石材店から見積もりを取って、額と内訳を比べてください。頼み先の選び方は墓じまい業者の記事に、費用の目安は墓じまい費用の記事にまとめました。
親族との相談も先に済ませます。『国民生活』の特集は、墓じまいの前に、なるべく多くの親族と話し合うよう勧めています。残った墓石の撤去は、使用者の義務とされています。
費用の助けになる制度の調べ方は、墓じまいの補助金の記事にまとめました。同じ大阪府の手続きは、堺市の墓じまいの記事や枚方市の墓じまいの記事でも整理しています。
墓が大阪府内のほかの市町村にあるときの聞く先と、大阪府の助成のことは、大阪府の墓じまい補助金の記事にまとめました。
まとめ
吹田市内の墓の改葬許可は、市役所の市民室102番窓口に申請します。交付手数料はなしです。墓が市の外なら、その墓のある市区町村で許可を受けます。
市有墓地は、遺骨を全部移して更地に戻してから、返還届を出します。寺や個人の墓地は、管理者の証明から始めます。工事の見積もりは、複数の石材店から取って比べてください。見積もりの単位は店によって違います。
墓じまいに関わった3人の口コミ
最後に、墓じまいに関わった3人の記録から、一節ずつ紹介します。
両親が元気なうちに、家の墓をしまう準備を進めている人。市役所と霊園で確かめたことを記録した(個人ブログ・note)
また、今回確認して分かったのは、市役所が過去の埋葬者をすべて一元的にデータベースで管理しているわけではなかったということである。
今回の墓園については、埋葬者に関する記録は墓園側で管理しているとのことだった。
出典: 僕の「墓じまい」(note)(台帳: V0005)
家の墓2基をしまうため、5社に見積もりを頼んだ一人娘(個人ブログ・note)
今回の経験からお伝えしたいのは、必ず複数の見積もりを取ることです。
金額だけでなく、対応や信頼感も含めて比較することで、納得のいく選択ができると思います。
出典: 墓じまいを決めるまでの話【5社見積もりを取って分かったこと】(note)(台帳: V0001)
青森の霊園の管理事務所で、墓じまいの工事に立ち会ったスタッフ(個人ブログ・note)
今日、そのお墓は解体された。石材店の職人さんが墓石を外し、基礎を撤去して、区画を元の状態へ戻していく。
20年間そこにあったものが、少しずつなくなっていく。
出典: 一度も使われなかったお墓を、今日、解体した。(note)(台帳: V0049)
