まず結論から
- 枚方市内の墓の改葬許可は、市役所別館2階の市民生活政策課に申請します。郵送でも出せて、不備がなければ4営業日後に交付されます。
- 申請先は、住まいではなく墓のある市町村です。墓が枚方市の外なら、その市町村で申請します。
- 移し先が決まっていないと、許可証は出ません。申請書は先に今の墓の管理者に出し、納骨の証明をもらいます。
- 枚方市の墓地144区域のうち、98区域は個人、46区域は宗教法人が経営しています(2024年度末)。
- 撤去の工事は、複数の石材店から見積もりを取って比べます。見積もりを出す単位は、店によって違います。
改葬許可はどこに出す?墓のある市町村。枚方市内なら市民生活政策課
墓じまいで役所に出すのは、遺骨を別の墓へ移すための「改葬許可」の申請です。許可を出すのは、遺骨が今ある地の市町村長です。住まいの市とは限りません。
去年亡くなった父が眠る、祖父が建てた墓をしまうと決めた38歳の女性(個人ブログ・アメブロ)
墓じまいって面倒くさいんですね。
霊園だけのやりとりだけと思いきや、引っ越し先をまず決めて、その後、納骨されてる市区町村の役所に申請しないといけないなんて。
墓までは電車で片道2時間ほどかかり、60代の母も墓参りがつらいとこぼしていました。父の三回忌を待たずに進め、永代供養のある所へ移すつもりの人です。枚方市の案内も、移転先が決まってから申請するよう求めています。
出典: 墓じまい(アメブロ)(台帳: V0080)
枚方市内の墓なら、申請先は市役所別館2階の市民生活政策課です。枚方市の案内から、申請に要ることをまとめました。
| 項目 | 枚方市の案内 |
|---|---|
| 受け付ける墓 | 枚方市内の墓地などから遺骨を移す場合です。ほかの市町村に納骨されているなら、そこで申請します。 |
| 窓口 | 市民生活部の市民生活政策課(市役所別館2階)です。電話は072-841-1356です。 |
| 申請書 | 市のページに、PDF版とWord版、記入方法と記入例があります。 |
| 書くこと | 死亡者の本籍、埋火葬の年月日と場所、改葬の理由、移す先の所在地と名称、申請者の続柄です。2人目以降も全員書きます。 |
| 持ち物 | 申請者の本人確認書類です。代理人や使者が出すなら、委任状などについて事前に問い合わせます。 |
| 手数料 | 案内のページに記載なし → 市民生活政策課で確かめます。 |
| 交付 | 不備などがなければ、4営業日後に交付されます。本人が受け取りに行くか、切手と返信用封筒を出して郵送してもらいます。 |
墓が枚方市の外なら、その墓のある市町村で申請します。枚方市では受け付けていません。大阪府内では、大阪市の墓じまいの記事・堺市の墓じまいの記事・豊中市の墓じまいの記事に、それぞれの窓口をまとめました。
移し先が分からないと、許可証は発行されません。必ず移し先を決めてから申請します。許可証は、移し先の墓地の管理者に出して納骨します。移し先の選び方は遺骨の行き先の記事に、合葬の墓の考え方は永代供養の記事にまとめました。
移し先選びは、墓じまいをした人が苦労した点としても多く挙げています。鎌倉新書が2026年1月に、「いいお墓」経由で資料請求や霊園見学をし、墓じまいを検討・実施した733人に聞いた調査です。「大変だったこと」を聞いた質問では、「遺骨の引っ越し(改葬)先選び」が38.8%、「役所の手続き」が32.3%でした。
枚方市が許可した改葬は、2022年度が418件、2023年度が470件、2024年度が458件でした。厚生労働省の衛生行政報告例の数字です。
改葬という言葉の意味は、墓じまいと改葬の違いの記事で説明しています。
寺の墓も個人の墓地も、証明は今の管理者に頼む
枚方市の申請書は、書き終えたら先に今の墓地の管理者に出します。納骨されていることを証明してもらってから、市に出す順番です。
高齢者の相談支援で独立し、墓じまいの支援もしてきた福祉職(個人ブログ・note)
私が支援した中で、畑の中にお墓が10基ほどあるところがありました。
この場合は、所有者や管理者が誰かを確認する必要があります。 ※御骨を移すために、行政へ届け出をします。 そこに管理者等を記載する必要があります。
地域のお年寄りの相談を受けるなかで、墓じまいの相談が増えてきたと書く人です。支援は3回終え、4回目の途中でした。枚方市の申請書も、今の墓地の管理者の証明を受けてから出します。
出典: 高齢者の支援 ~墓じまい~(note)(台帳: V0044)
申請書には、今の墓地使用者と申請者の関係も書きます。ここでいう使用者は墓を管理している人で、契約の名義人に限りません。
枚方市の墓地の統計で、数が載っている経営の主体は個人と宗教法人の2つです。2024年度末の統計では、市内の墓地144区域のうち、個人が98、宗教法人が46でした。地方公共団体・公益法人・その他の欄は「-」です。数えているのは墓地の区域で、墓の数ではありません。
大阪府全体では、墓地3,163区域のうち宗教法人が1,306、個人が1,299でした。
国民生活センターの月刊誌『国民生活』の特集は、個人墓地や共同墓地では、証明を出す管理者がいない場合があると書いています。寺の墓でも、寺から証明が出ないことがあるとしています。
そのときは、市町村長が必要と認める「これに準ずる書面」で証明に代えられます。何が認められるかは市町村で違うので、交付の窓口に事前に相談するよう勧めています。証明が取れないときは、市民生活政策課に先に相談します。
墓地の使用者以外が申請するなら、使用者などの承諾書も要ると、同じ特集は施行規則を引いて説明しています。寺の墓なら、墓石を処分する前の法要も住職に相談します。日蓮宗は、改葬で墓石を処分するときは必ず「御霊抜き」の法要を営むと答えています。
包むお金の考え方は墓じまいのお布施の記事に、書類の全体は墓じまいに必要な書類の記事にまとめました。
遠くに住んでいても、郵送で申請できる
墓じまいを考えるきっかけで最も多いのは、墓が遠いことです。鎌倉新書の同じ調査で、検討か実施の経験がある人が挙げた理由は、「お墓が遠方にある」が52.0%、「お墓の継承者がいない」が44.1%でした。
文政年間から地方の菩提寺にあった先祖代々の墓を、都心の集合墓へ移した人(個人ブログ・note)
私の場合、遠方だったため役所から申請書類を郵送してもらい、やり取りを行いました。書類が受理され、1週間ほどで「改葬許可証」が届いたときは、法的な手続きが無事に終わった安堵感がありました。
家族は県外へ移り、子どもたちも都心で暮らしています。菩提寺の住職には、まず電話で墓じまいを相談しました。枚方市も、申請書を郵送で受け付けています。
出典: 「改葬」という選択の体験記(note)(台帳: V0018)
枚方市に通えなくても、郵送で申請できます。管理者の証明を受けた申請書に、次のものを同封します。
| 項目 | 枚方市の案内 |
|---|---|
| 同封するもの | 申請者の本人確認書類の写しと、切手と返信用封筒です。 |
| 交付 | 不備などがなければ4営業日後に交付され、返信用封筒で送られます。 |
| 問い合わせ | 市民生活政策課の電話072-841-1356、ファックス072-841-3039、市のページの問い合わせフォームです。 |
| 市役所の開庁時間 | 午前9時から午後5時30分までです。土日・祝日・年末年始は除きます。 |
申請書と記入例は、市のページから開けます。書き方で迷ったら、記入例を見たうえで市民生活政策課に問い合わせます。
枚方市で墓じまいを進める順番と相手
ここまでの手続きを、順番に並べます。3〜5と、7の許可証の扱いは、枚方市の案内によります。1・2・6の段は、石材店の調査や月刊誌の特集などをもとにした、この記事のすすめです。
見積もりを最初に置くのは、石材店によって見積もりの物差しが違うからです。日本石材産業協会が石材店に積算の単位を聞いた2023年度の調査では、184件の回答が、面積・体積・重さ・一式・墓の数・人件費に分かれました。複数の石材店から見積もりを取って、額と内訳を比べてください。頼み先の選び方は墓じまい業者の記事にまとめました。
親族との相談も先に済ませます。『国民生活』の特集は、墓じまいの前に、なるべく多くの親族と話し合うよう勧めています。改葬の手続きを終えた墓は、いわゆる「抜魂式」を行ってから墓石を撤去するとしています。残った墓石の撤去は、使用者の義務とされています。
| 頼みたいこと | 相手 |
|---|---|
| 改葬許可の申請書と書き方 | 枚方市の市民生活政策課です。 |
| 納骨されていることの証明 | 今の墓地の管理者です。証明が取れなければ、市民生活政策課に先に相談します。 |
| 閉眼供養の法要 | 寺の墓なら、菩提寺の住職です。 |
| 墓が枚方市の外にある | その墓のある市町村です。 |
| 墓石の撤去の工事 | 複数の石材店に見積もりを頼みます。 |
費用の目安も気になるところです。鎌倉新書の同じ調査で、墓じまいをした人の費用は「31万円〜70万円」が31.3%で最多でした。内訳は墓じまい費用の記事に、助けになる制度の調べ方は墓じまいの補助金の記事にまとめました。
墓が大阪府内のほかの市町村にあるときの聞く先と、大阪府の助成のことは、大阪府の墓じまい補助金の記事にまとめました。
まとめ
枚方市内の墓の改葬許可は、市役所別館2階の市民生活政策課に申請します。郵送でも出せて、不備がなければ4営業日後に交付されます。墓が市の外なら、その墓のある市町村で申請します。
申請の前に移し先を決め、今の墓地の管理者に納骨の証明をもらいます。証明が取れないときは、窓口に先に相談します。工事の見積もりは、複数の石材店から取って比べてください。見積もりの単位は店によって違います。
墓じまいを進めた2人の口コミ
最後に、墓じまいを進めた2人の記録から、一節ずつ紹介します。
遠方に住み、自治会長が管理する墓地にある父の墓をしまった人(個人ブログ・アメブロ)
現墓地の管理者である自治会長さんに電話
墓じまいの日程をお伝えしました
更地になった確認と、区画のまわりに杭打ち・ロープ張りをしていただく必要があります
出典: 【墓じまい】墓石撤去と法要の手配(アメブロ)(台帳: V0124)
山の中にある父と先祖の墓2基をしまうため、5社に見積もりを頼んだ一人娘(個人ブログ・note)
今回の経験からお伝えしたいのは、必ず複数の見積もりを取ることです。 金額だけでなく、対応や信頼感も含めて比較することで、納得のいく選択ができると思います。
出典: 墓じまいを決めるまでの話【5社見積もりを取って分かったこと】(note)(台帳: V0001)
