下関市の墓じまい手続きは?窓口は生活安全課・郵送1週間で無料

下関市の墓じまい手続きは?窓口は生活安全課・郵送1週間で無料
目次

下関市で墓じまいをするとき、どこに何を出せばよいのか。地域の墓地で、管理している人が分からないときはどうするのか——そんな疑問を持っていないでしょうか。

この記事では、改葬許可の窓口と書類、今の墓地の管理者の証明、市営墓地を返す届出の順に、下関市の手続きを整理します。下関市の公式案内と墓園条例、厚生労働省の衛生行政報告例、日本石材産業協会の調査を出典にしました。

まず結論から

  • 下関市にある墓の改葬許可は、生活安全課か各総合支所の市民生活課に申請します。手数料は無料で、郵送でも申請できます。
  • 書類に不備がなければ、窓口なら15分程度、郵送なら1週間程度で許可証が出ます。
  • 市営墓地から移すときの管理者の証明は、一部の墓地を除いて市役所がします。市営墓地以外の墓地の管理者は、市役所では基本的に把握していません。
  • 市営墓地を返すときは、墓地返還届と、墓石の撤去前・撤去後の写真を出します。区画は元の状態に戻して返すのが原則です。
  • 工事を頼む前に、複数の石材店の見積もりを比べます。見積もりを出す単位は、店によって違います。

下関市で墓じまいをする順番

墓じまいで遺骨を別の墓や納骨堂に移すことを、「改葬」といいます。改葬には、今の墓がある市区町村の改葬許可証が要ります。墓が下関市内にあれば下関市に、市外にあればその市区町村に申請します。

下関市の案内は、改葬の流れを7つの段で示しています。石材店への見積もりと、市営墓地を返す届出を加えて、順番に並べました。

下関市で墓じまいをする順番を段階を追って示した図。最初に複数の石材店に見積もりを頼む(額と内訳を比べて決める)。次に改葬先を決める(受入証明書などをもらう)。続いて申請書に管理者の証明をもらう(申請書は生活安全課か総合支所で。市営墓地は一部を除き市役所が証明する)。それから市に出して改葬許可証を受け取る(窓口15分程度・郵送1週間程度・無料)。許可証を改葬先に出して納骨する。最後に墓石を撤去し、区画を返す(市営墓地は返還届と撤去前後の写真を出す)。役所の手続きの順番は下関市の案内による
図1: 下関市で墓じまいをする順番。出典: 下関市「納骨・分骨・改葬について」/同「よくある質問」/下関市「市営墓地の諸手続について」/日本石材産業協会「お墓じまいに関する業界内意識調査」結果(2023年度)

見積もりを最初に置いたのは、工事の額が店によって変わるからです。日本石材産業協会は2023年度、墓じまいの見積もりを何の単位で出すかを石材店に尋ねました。答えは、面積・体積・重さ・一式・墓の数・人件費に分かれました。工事を頼む前に、複数の石材店から見積もりを取り、額と内訳を比べます。石材店の選び方は、墓じまい業者の記事にまとめました。

下関市が許可した改葬は、2024年度に379件でした。2022年度は331件、2023年度は369件です。

下関市の改葬の件数を年度別に示した縦棒グラフ。2022年度が331件、2023年度が369件、2024年度が379件で、年に331〜379件。厚生労働省の統計に載る下関市の値
図2: 下関市の改葬の件数(年度別)。出典: 厚生労働省「衛生行政報告例」令和4年度 第6表/同 令和5年度/同 令和6年度(いずれも中核市の下関市の行)

鎌倉新書は2026年1月、「いいお墓」の利用者で改葬・墓じまいを検討・実施した人に調査を行いました。大変だったことに「役所の手続き」を挙げた人は32.3%でした。「遺骨の引っ越し(改葬)先選び」の38.8%に次ぐ多さです。

改葬許可は、どこでどう申請するのか

改葬許可申請書は、生活安全課か各総合支所の市民生活課で受け取ります。市営墓地から移すときは、原則として区画の使用者(名義人)が申請します。役所の手続きを自分で進めた人の記録です。

市が設けた霊園にある父と先祖の墓を、出産を控えてしまった30歳の当事者(個人ブログ・note)

件のお墓の中に入っているのは、分かっている範囲では六霊。それ以上のことは、もう誰にもわからない。

費用はかけられない我が陣営なので、手続き類はすべて自分でやって極小予算に抑えた。お墓を解体して中の遺骨を移動させるには、お役所の手続きも必要だった。幸いわたしはペーパーワーク系は苦にならないタイプ。

役所や霊園とは郵便でもやり取りしながら、聞き慣れない書類を6人分取り寄せなんとか進めた。

臨月を迎えた初夏の墓じまいでした。遺骨は、寺が供養を続ける納骨堂(永代供養)に移しています。下関市でも、申請書は郵送で取り寄せられ、申請も郵送でできます。

出典: 先祖の遺骨と、妊婦のわたし〜30歳の墓じまい(note)(台帳: V0057)

下関市の窓口と申請の方法を、市の案内から表にしました。

項目下関市の案内
申請書を受け取る生活安全課か各総合支所の市民生活課です。ほかの支所では配っていません。市のサイトからは取れず、郵送で取り寄せられます(生活安全課 083-231-1520)。
出すもの申請書(遺骨が複数なら別紙も)、改葬先が使えると分かる書類の写し、申請する人の本人確認書類の写しです。
郵送で出すとき返送用の切手を貼った封筒と連絡先を添え、市民部生活安全課施設管理係に送ります。
許可証が出るまで書類に不備がなければ、窓口なら15分程度、郵送なら1週間程度です。
手数料かかりません。
窓口の受付時間本庁舎などの窓口は、午前9時から午後4時30分までです。

古い墓では、申請書に書く事柄が分からないことがあります。亡くなった人の本籍や死亡年月日などが分からないときは、「不明」と書きます。遺骨が古く、氏名や人数が分からないときは、「〇〇家先祖〇体」のように書きます。分からない欄があっても、申請は進められます。書類全体の見方は、墓じまいに必要な書類の記事で説明しています。

今の墓地の管理者が分からないときは

申請書のいちばん下の欄には、今の墓地の管理者の証明をもらいます。管理者から、遺骨が納められていることの証明書(埋収蔵証明書)をもらって添えることもできます。地域の墓地では、この管理者が分からないことがあります。山口の地域の墓地をしまった人の記録です。

山口の地域の墓地にある父方の祖父の墓を、四十九日に合わせてしまった孫(個人ブログ・note)

そこは山口の元町村のお墓なのですが、聞けば地域の墓場で管理の大元としては自治会らしい。ただ、市役所に聞いても誰が管理しちょるのかもわからないほどに少子高齢化の煽りを受けていました。

当日は寺の僧侶も墓まで来て、骨壺を取り出しました。遺骨は大きな骨壺にまとめ、寺に永代供養を頼んでいます。下関市も、市営墓地以外の墓地の管理者は基本的に把握していないと答えています。

出典: 墓仕舞いをした話(note)(台帳: V0039)

下関市のよくある質問は、管理者の調べ方を2つ挙げています。墓地の看板などに連絡先がないかを確かめ、墓地がある地域の自治会などに聞きます。それでも分からないときは、生活安全課に問い合わせます。

下関市内の墓地は、2024年度末で445区域ありました。1つの霊園も1区域と数える数で、墓の数ではありません。このうち309区域は、経営主体が個人の墓地です。

市営墓地なら、証明は市役所がします。ただし一部に市役所で証明できない墓地があるため、先に生活安全課に確かめます。市の墓園条例が定める市営の霊園と墓地は、次の13か所です。下関中央霊園・下関南霊園・東部墓地・西部墓地・関山墓地・武久墓地・武久第二墓地・彦島墓地・江の浦墓地・覚苑寺墓地・功山寺墓地・竜王墓地・清末墓地です。

市営墓地を返すとき、名義が亡くなった人のままのとき

市営墓地の区画は、使う必要がなくなったら市に返します。市営墓地から改葬するときの申請も、原則として名義人がします。名義が亡くなった祖父のままだった墓を、自分の名義に変えてからしまった人の記録です。

遠方の市営墓地にある祖父名義の墓を継ぎ、墓じまいをした孫(個人ブログ・note)

実際起きたのが、見積もりを取る際に墓の位置を詳細図から現地確認をしてもらう必要があり、そのために自治体に申請するのに、祖父名義だと業者さんから詳細図が取れないということで、自分で自治体に連絡して詳細図を取り寄せて、それを業者さんにメールするといったことで結構面倒くさいと思い、墓じまいを実行するのに変更していないとより面倒くさいと思い、変更の申請をかけました。 祖母が名義人になっていなかったので、祖父との直系だよと証明のために戸籍の取得が必要になりました。

名義の変更は、見積もりを取る段階で済ませたと書いています。そのほかの役所の手続きは、見積もりを頼んだ業者に任せました。下関市の市営墓地でも、名義を継ぐには墓地承継申請書を出します。

出典: 墓じまいをしてみた(完結)(note)(台帳: V0125)

下関市の市営墓地で、名義を継ぐときと区画を返すときに出すものです。

手続き出すもの
名義を継ぐ(承継)墓地承継申請書、墓園使用許可証(なければ紛失届)、今の使用者と継ぐ人の戸籍謄本、継ぐ人の住民票、同意書(使用者が亡くなっていれば不要)、手数料200円です。
区画を返す墓地返還届、墓園使用許可証(なければ紛失届)、墓石の撤去前・撤去後の写真です。

返還届には、墓石の撤去前と撤去後の写真を付けます。墓園条例は、区画を元の状態に戻して(原状回復)返すことを求めています。市長の承認を受ければ、今のままで返すこともできます。使用者が元に戻さないときは、市が代わりに行い、その費用を使用者から取ると定めています。

届出の窓口は生活安全課施設管理係です。区画を返したときに使用料が戻るかは、下関市の墓じまい補助金の記事で確かめています。

改葬先が決まらない・自宅に置く・散骨するとき

下関市のよくある質問は、改葬先がまだ決まらない場合の扱いにも答えています。

場合下関市の答え
改葬先が決まらず、いったん自宅に置く改葬許可の申請が要ります。自宅を改葬先として許可を取り、改葬先が決まったら許可証の修正を申請します。
ずっと自宅で供養する墓や納骨堂に移さないので改葬に当たらず、申請は要りません。今の管理者に、遺骨の情報が書かれた書類をもらっておくよう勧めています。
散骨する申請は要りません。法律が想定していない行為のため、許可証は出ません。地域の住民や漁業者などに十分配慮して行うよう求めています。

移し先の選び方は遺骨の行き先の記事に、散骨と改葬の違いは墓じまいと改葬の違いの記事にまとめました。

墓が山口県内のほかの市町村にあるときの聞く先と、山口県の助成のことは、山口県の墓じまい補助金の記事にまとめました。

まとめ

下関市にある墓の改葬許可は、生活安全課か各総合支所の市民生活課に申請します。手数料は無料で、郵送でも申請できます。市営墓地以外の墓で管理者が分からないときは、看板と地域の自治会で調べ、それでも分からなければ生活安全課に聞きます。

市営墓地を返すときは、墓地返還届に撤去前・撤去後の写真を付けます。工事を頼む前に、複数の石材店の見積もりを比べてください。見積もりの単位は店によって違います。お金のことは、下関市の墓じまい補助金の記事にまとめました。

参考文献

  1. 日本石材産業協会 (2023)「お墓じまいに関する業界内意識調査」結果(2023年度お墓じまいアンケート). 回答者は石材店.
  2. 鎌倉新書 (2026)【第4回】改葬・墓じまいに関する実態調査(2026年)全文版. 調査対象は同社サイト「いいお墓」経由で資料請求・霊園見学をし、改葬・墓じまいを検討または実施した人(2026年1月・インターネット調査).
  3. 厚生労働省 (2025)「衛生行政報告例 令和6年度」第6表 埋葬及び火葬の死体・死胎数並びに改葬数(都道府県-指定都市-中核市別。下関市の行). e-Stat.
  4. 厚生労働省「衛生行政報告例 令和5年度」第6表 埋葬及び火葬の死体・死胎数並びに改葬数(下関市の行). e-Stat.
  5. 厚生労働省「衛生行政報告例 令和4年度」第6表 埋葬及び火葬の死体・死胎数並びに改葬数(下関市の行). e-Stat.
  6. 厚生労働省 (2025)「衛生行政報告例 令和6年度」第5表 墓地・火葬場・納骨堂数,経営主体・都道府県-指定都市-中核市(再掲)別(下関市の行). 墓地は区域の数. e-Stat.
  7. 下関市「納骨・分骨・改葬について(よくある質問)」.
  8. 下関市(生活安全課 施設管理係)「市営墓地の諸手続について」.
  9. 下関市(市民部 生活安全課)「納骨・分骨・改葬について」.
  10. 下関市「下関市墓園の設置等に関する条例」(平成17年条例第202号).

当事者の口コミの出典: V0057(note)/V0039(note)/V0125(note)。いずれも本人が公開している記録で、引用は原文のままです。

更新履歴: 2026-09-29 公開/2026-10-05 見積もりをすすめる文の出典を正した