まず結論から
- 高崎市にある墓の改葬許可は、市民課戸籍担当(6番窓口)か、各支所の市民福祉課に申請します。郵送でも出せます。
- 申請書の下の欄に、今の墓の管理者に記入と押印をしてもらいます。高崎市内の墓地は2024年度末で7,257区域あり、個人の経営が6,970区域、宗教法人が281区域です。
- 八幡霊園の墓を返すときは、改葬許可とは別に「墓所返還届」を出します。「墓所永代使用料還付請求書」も、併せて出す書類です。
- 墓の使用者と申請者が違うときは、墳墓発掘承諾書を添えます。遺骨の一部だけを移す分骨なら、市への届出や申請は要りません。
- 撤去工事は、見積もりの単位(積算の仕方)が石材店で違うので、複数の店から見積もりを取って比べます。
改葬許可はどこに出す?高崎市は市民課と各支所、郵送もできる
墓じまいで役所に出すのは、遺骨を別の場所へ移す「改葬」の許可の申請です。高崎市は改葬を、埋葬・納骨されている遺骨を別の墓地や霊園などに移すことだと説明しています。言葉の違いは墓じまいと改葬の違いの記事にまとめました。
申請先は、遺骨が今ある場所の市町村です。改葬の許可は、遺骨が現にある地の市町村長が出すと、法律で決まっています。
市設の霊園にあった先祖代々の墓を、出産の前にしまった30歳(当時)の当事者(個人ブログ・note)
費用はかけられない我が陣営なので、手続き類はすべて自分でやって極小予算に抑えた。お墓を解体して中の遺骨を移動させるには、お役所の手続きも必要だった。幸いわたしはペーパーワーク系は苦にならないタイプ。
役所や霊園とは郵便でもやり取りしながら、聞き慣れない書類を6人分取り寄せなんとか進めた。
墓には父と祖母を含め、分かっている範囲で六霊が眠っていました。関係者で話し合って寺の納骨堂へ移すと決め、里帰り出産で実家に戻った時期に一気に進めたそうです。高崎市も、郵送での申請を受け付けています。
出典: 先祖の遺骨と、妊婦のわたし〜30歳の墓じまい(note)(台帳: V0057)
高崎市内の墓なら、市外に住んでいても高崎市に申請します。墓が前橋市にあるなら前橋市が申請先で、窓口は前橋市の墓じまい手続きの記事にまとめました。高崎市の窓口と書類は、次のとおりです。
| 項目 | 高崎市の案内 |
|---|---|
| 窓口 | 市民課戸籍担当(6番窓口)と、各支所の市民福祉課です。 |
| 郵送 | 申請書、添付書類、切手を貼った返信用封筒を、市民課戸籍担当あてに送ります。 |
| 申請書 | 改葬許可申請書です。WordとPDFの様式と記入例が、市のページにあります。 |
| 管理者の証明 | 申請書の下部の欄に、今の墓地・霊園の管理者が記入と押印をします。 |
| 使用者の承諾書 | 墓地の使用者と申請者が違うときに、墳墓発掘承諾書を添えます。様式と記入例があります。 |
| そのほかの書類 | 新しい墓地の永代使用許可証など、必要と認められる書類です。 |
| 手数料・交付までの日数 | 案内のページに記載はありません。市民課戸籍担当で確かめます。 |
許可証が出たら、今の墓の管理者に見せて遺骨を取り出し、移し先の管理者に出して納めます。土葬された遺体を移すときは、改葬と火葬の手続きが要るので、問い合わせるよう案内されています。
高崎市が許可した改葬は、2022年度が244件、2023年度が322件、2024年度が365件でした。3年続けて増えています。
寺や個人の墓地の墓は?管理者に証明を書いてもらう
申請書の下の欄は、遺骨がその墓に納まっていることの証明です。高崎市の案内では、今の墓地・霊園の管理者が記入し、押印します。
高崎市内には、宗教法人や個人が経営する墓地が多くあります。2024年度末の市内の墓地7,257区域のうち、個人の経営が6,970区域、宗教法人が281区域、市などの地方公共団体が6区域でした。数えているのは墓地の区域で、墓の数ではありません。
高齢者の相談支援の仕事で、墓じまいを手伝ってきた福祉職(個人ブログ・note)
➂その他、私が支援した中で、畑の中にお墓が10基ほどあるところがありました。
この場合は、所有者や管理者が誰かを確認する必要があります。 ※御骨を移すために、行政へ届け出をします。 そこに管理者等を記載する必要があります。
書き手は、地域のお年寄りを支えたいと独立した福祉職です。墓じまいの支援は3回終え、4回目に取りかかっているところだと書いています。管理者が証明を作る決まりは、国の省令にあります。
出典: 高齢者の支援 ~墓じまい~(note)(台帳: V0044)
管理者がいない、分からないこともあります。省令は、特別の事情があれば、市町村長が必要と認める別の書面で証明に代えられるとしています。全日本墓園協会の横田睦さんは、個人墓地や共同墓地では証明を出す管理者がいないことがあると書いています。何が認められるかは、市町村で違います。
管理者が分からないときは、先に市民課戸籍担当に相談します。総務省が2023年にまとめた報告書は、88市町村を実地で調べています。管理者が分からない公営以外の墓地からの改葬で、代わりの書面を求めていたのは47.7%でした。
申請書の記載だけで許可する市町村は19.3%、許可しない市町村は8.0%、例がなく対応が決まっていない市町村は25.0%でした。墓地そのものをなくすなら、別の許可も要ります。群馬県の案内では、市にある墓地の廃止は、その市の市長が許可します。
役所で受け取るのは改葬許可証で、火葬許可証や埋葬許可証とは別の書類です。分骨なら市への届出は要らず、今の管理者から埋葬・納骨証明書をもらって移し先に出します。書類の全体は、墓じまいに必要な書類の記事にまとめました。
八幡霊園の墓は?改葬許可とは別に返還届を出す
高崎市の公園緑地課は、八幡霊園の墓所の手続きの書類をまとめたページを出しています。問い合わせ先は、都市整備部 公園緑地課の八幡霊園管理事務所です。
熊本にある実家の墓をしまうため、父と妹と準備を進めた当事者(個人ブログ・アメブロ)
熊本の市の霊園なので
墓じまいする事において
お寺に引き留められることなど
面倒な事はありませんでした
お墓を管理している事務所に電話すると
とても丁寧に教えてくださって
ぼんやりとしていた墓じまいが
現実的になりました
書き手は檀家の寺の住職にも相談し、遺骨は寺の永代供養の合祀墓に納めると決めました。役所に出す書類は、改葬許可と墓地使用廃止の届の2つだと書き留めています。高崎市でも、八幡霊園を返す書類は改葬許可とは別です。
出典: 墓じまい①(アメブロ)(台帳: V0034)
八幡霊園のページには、次の書類が並んでいます。説明は、ページの言葉に沿って書きます。
| 書類 | ページの説明 |
|---|---|
| 墓所使用権承継届 | 使用者を変更する時(使用者が死亡した時など)に行う申請です。 |
| 埋蔵届 | 焼骨の埋蔵又は改葬をする時に行う申請です。 |
| 墓所返還届 | 使用者が墓所を返還する時に行う申請です。 |
| 墓所永代使用料還付請求書 | 墓所を返還する際に、墓所返還届と併せて行う申請です。 |
| 墓所内工事着手届・完成届 | 区画に石塔などを設置、改修又は移転する時と、その工事が完了した時の申請です。 |
| 永代使用許可証の変更・再交付 | 使用者の本籍・住所・氏名が変わった時や、許可証をなくした・汚した時の申請です。 |
改葬許可の申請は、墓地の使用者がするのが原則とされています。使用者以外が申請するときの承諾書は、国の省令が決めた添付書類です。高崎市の様式では、墳墓発掘承諾書がこれに当たります。使用者が亡くなっているときは、使用者を変える墓所使用権承継届があります。
返すときに墓を更地にするか、どの書類をどの順に出すかは、このページには書かれていません。八幡霊園の墓は、まず八幡霊園管理事務所に返したいと伝え、流れを聞きます。返すときに戻るお金は、高崎市の墓じまい補助金の記事にまとめました。
高崎で墓じまいを進める順番
ここまでの手続きを順に並べます。役所の手続きの順番は、高崎市の案内によります。先頭の見積もりは、この記事のすすめです。
見積もりを最初に置くのは、石材店によって見積もりの物差しが違うからです。日本石材産業協会が2023年度に石材店へ積算の単位を聞くと、184件の回答が面積・体積・重さ・一式・墓の数・人件費に分かれました。複数の石材店から見積もりを取り、額と内訳を比べてください。頼み先の選び方は墓じまい業者の記事にまとめました。
横田睦さんは、墓じまいに臨む前に、なるべく多くの親族と話し合うよう勧めています。申請書には改葬の場所を書くので、移し先は申請の前に決めます。移し先の選び方は、墓じまいで骨はどうなるかの記事にまとめました。
改葬で墓石を処分するときは、必ず御霊抜き(閉眼供養)の法要を営むと、日蓮宗の仏事のQ&Aは答えています。法要は菩提寺の住職に相談するよう勧めています。お布施の目安は、墓じまいのお布施の記事にまとめました。
改葬許可証は、遺骨を取り出すときは今の墓の管理者に、納めるときは移し先の管理者に見せます。墓地の管理者は、許可証を受け取るまで遺骨を納めさせてはいけないと、法律で決まっています。
迷ったときの問い合わせ先
聞きたいことによって、問い合わせる先が分かれます。
| 聞きたいこと | 問い合わせる先 |
|---|---|
| 改葬許可の書類と申請 | 市民課戸籍担当(6番窓口)か、各支所の市民福祉課です。市役所の代表電話は027-321-1111です。 |
| 八幡霊園の返還・承継・還付 | 都市整備部 公園緑地課の八幡霊園管理事務所です。若田町470にあり、電話は027-343-3000です。 |
| 寺や個人の墓地の証明 | その墓の管理者です。分からなければ、改葬許可の窓口に前もって相談します。 |
| 撤去工事の費用 | 複数の石材店です。見積もりの単位が店で違うので、額と内訳を並べて比べます。 |
墓が群馬県内のほかの市町村にあるときの聞く先と、群馬県の助成のことは、群馬県の墓じまい補助金の記事にまとめました。
まとめ
高崎市にある墓の改葬許可は、市民課戸籍担当(6番窓口)か各支所の市民福祉課に申請します。郵送でも出せます。申請書には、今の墓の管理者の証明が要ります。
八幡霊園の墓は、改葬許可とは別に墓所返還届を出します。流れは八幡霊園管理事務所で聞きます。工事の見積もりは、複数の石材店から取って比べてください。見積もりの単位は店によって違います。
