浜松市の墓じまいはどこに申請?即日発行の窓口と市営墓所の返還

浜松市の墓じまいはどこに申請?即日発行の窓口と市営墓所の返還
目次

浜松市で墓じまいを考え始めると、役所のどこへ行けばいいのか、寺や市営墓所に何を頼むのかが、次々に気になってきます。

この記事では、改葬許可の窓口と、墓の種類ごとに要る証明と届出を、順に整理します。浜松市の改葬と市営墓所の案内、浜松市納骨堂の案内、厚生労働省の衛生行政報告例、日本石材産業協会の調査を出典にしました。

まず結論から

  • 浜松市内の墓の改葬許可は、区役所の区民生活課か行政センターに出せば、許可証は即日発行です。寺などの墓なら、春野・佐久間・水窪・龍山の支所でも出せます。
  • 申請先は、住んでいる場所ではなく、墓のある市町村です。墓が浜松市の外にあれば、その市町村に出します。
  • 寺など民間の墓所では、今の管理者に改葬を伝えて承諾を得ます。申請書には、管理者から埋葬や納骨の事実の証明を受けます。
  • 三方原墓園などの市営墓所では、納骨の事実を市が証明します。許可証は1通350円で、碑石(墓石など)を撤去する前に返還の届出も出します。
  • 撤去工事は、複数の石材店から見積もりを取って比べます。見積もりを積算する単位が、店によって分かれているからです。

浜松市の改葬許可は、どこの窓口に出す?

墓じまいで役所に出すのは、遺骨を別の墓へ移すための「改葬許可」の申請です。浜松市は、墓や納骨堂の遺骨を別の墓や納骨堂へ移すことを「改葬」と呼んでいます。改葬には、今の墓がある市町村の許可証が要ります。

公営の霊園にあった実家の墓を、母の同意を得てしまった50代の当事者(個人ブログ・note)

霊園の組合事務所に行き墓じまいの旨を伝えたところ、その後の流れも教えてくれました。

霊園の墓所の使用権の返還

お骨を新しい場所に移すことの手続き

お骨を埋葬している場所の市役所に提出し改装許可証をもらいます。

これは提出して出来上がったら連絡があり取りに行きました。

母は膝関節症で、霊園の階段の上り下りが難しくなっていました。取り出したお骨は、母の希望で近くの寺の合同墓地に納めています。浜松市でも、許可証を出すのは今の墓がある市町村です。

出典: 2年前に実家の墓じまいをしました(note)(台帳: V0113)

浜松市では、出来上がりの連絡を待つことはありません。改葬許可証は、申請したその日に受け取れます。出す窓口は、墓の種類で少し違います。

墓のある場所申請する窓口
浜松市内の寺など(民間墓所)中央区・浜名区・天竜区の区民生活課、東・西・南・北の行政センター、春野・佐久間・水窪・龍山の支所です。
浜松市の市営墓所区民生活課と行政センターです。三方原墓園と船明墓地の管理事務所では受け付けません。支所が受け付けるのは、民間墓所からの改葬だけです。
浜松市の外今の遺骨が納まっている墓の市町村です。市の外の墓から市内へ移すときも、申請先は元の墓の市町村です。

受付は平日の午前8時30分〜午後5時15分で、土日祝日と年末年始は休みです。申請の方法は、窓口に直接出す形です。代わりの人が出すときは委任状が要り、同居の親族なら要りません。

浜松市が許可した改葬は、2024年度に416件でした。2023年度は394件、2022年度は427件です。

浜松市が出した改葬許可の件数を年度ごとに並べた縦棒グラフ。2022年度が427件、2023年度が394件、2024年度が416件で、年に400件前後。厚生労働省の衛生行政報告例による
図1: 浜松市が許可した改葬の件数。出典: 厚生労働省「衛生行政報告例」令和4〜6年度 第6表

寺などの民間の墓は、今の管理者に承諾と証明をもらう

寺などにある墓について、浜松市の案内は「民間墓所」として手続きを書いています。申請書を窓口に出す前に、今の墓の管理者とのやりとりが二つあります。

母の万一の際は浜松で葬儀をする予定の、名古屋市に住む73歳の当事者(個人ブログ・はてなブログ)

共同墓地の場合は、管理者(自治会や地域の墓地委員など)に墓じまいの意向を伝えることが最初の重要なステップになります。

実家の墓地は地域の共同管理で、自治会長に墓じまいの意向を伝え、埋葬証明書の発行をお願いすることになります。

父を2019年に見送ってから、きょうだいで毎年この時期に墓参りを続けてきました。母の具合が悪くなり、万一に備えて話し合った段取りの一つです。浜松市の案内でも、証明を受ける相手は今の墓の管理者です。

出典: 墓参りの後は母の万一に備えきょうだいで打合せ(はてなブログ)(台帳: V0033)

浜松市の案内では、民間墓所の手続きは次の順です。まず今の管理者に改葬を伝えて承諾を得て、移し先の管理者に納骨できるかを確かめます。次に申請書を書き、今の管理者に、埋葬や納骨の事実を証明してもらいます。それから窓口に出します。

書類いつ要るか
改葬許可申請書個人用・多人数用・分べんと死産用の中から1部です。窓口にあり、市のホームページから印刷もできます。
承諾書墓所を使っている本人以外が申請するときに添えます。
委任状代わりの人が手続きするときに添えます。同居の親族なら要りません。

許可証を受け取ったら、今の管理者に見せて遺骨を取り出します。移し先の管理者に許可証を出して、納骨します。書類の全体の見取り図は、墓じまいに必要な書類の記事にまとめました。

三方原墓園などの市営墓所は、市の証明と返還の届出

浜松市の市営墓所には、三方原墓園や船明墓地などがあります。市営墓所の墓をしまうときは、改葬許可のほかに、市への返還の届出が要ります。名義人が亡くなっていれば、利用権を継ぐ手続きもあります。

祖父の名義のままだった市営墓地の墓をしまった、孫の当事者(個人ブログ・note)

話は前後して、見積もりを取る前に、名義人を変更してなくて色々と面倒くさかったので、見積もりを取る段階で祖父の名義から自分へと変更しました。

実際起きたのが、見積もりを取る際に墓の位置を詳細図から現地確認をしてもらう必要があり、そのために自治体に申請するのに、祖父名義だと業者さんから詳細図が取れないということで、自分で自治体に連絡して詳細図を取り寄せて、それを業者さんにメールするといったことで結構面倒くさいと思い、墓じまいを実行するのに変更していないとより面倒くさいと思い、変更の申請をかけました。

墓は寺のない市営墓地にあり、遠方に住む本人は、行政の手続きの多くを業者に任せました。名義を変える申請では、祖父と直系であることを示す戸籍も求められています。浜松市の市営墓所も、利用権を継ぐときは承継許可の申請が要ります。

出典: 墓じまいをしてみた(完結)(note)(台帳: V0125)

浜松市の市営墓所では、手続きが次のように分かれます。

市営墓所での手続き中身
利用権を継ぐ墓所の利用権は代々引き継ぐもので、継ぐときは承継許可の申請が要ります。
納骨の証明改葬許可申請書に、管理者である市が納骨の事実を証明します。「改葬許可申請に伴う納骨証明願」を添えます。
改葬許可の申請移し先が決まってから、区民生活課か行政センターに出します。墓所利用許可書を持参し、許可証は1通350円です。
墓所の返還碑石を撤去する前に、墓所返還届を出します。費用は無料で、墓所利用許可書を添えます。

返還届は、三方原墓園と船明墓地の管理事務所でも出せます。区民生活課と行政センターでも受け付けます。利用者が亡くなって、相続人以外が手続きするときは同意書も要ります。

返すときは、碑石の撤去や整地をして、貸付前の状態に戻します。区画を借りるときに納めた永代使用料は、返しても戻りません。お金のことは、浜松市の墓じまい補助金の記事にまとめました。

浜松市で墓じまいを進める順番

手続きを一本の流れにすると、次のようになります。窓口と届出の順は浜松市の案内に沿っています。最初の見積もりの段だけは、この記事から足しました。

浜松市で墓じまいを進める順番を段階を追って示した図。1 複数の石材店に見積もりを頼む(見積もりの単位は店ごとに違う)。2 今の墓の管理者に改葬を伝える(寺などの墓は、管理者の承諾を得る)。3 移し先に納骨できるか確かめる(移し先の墓や納骨堂の管理者に聞く)。4 申請書に納骨の証明を受ける(寺などは今の管理者が、市営墓所は市が証明する)。5 区民生活課か行政センターに申請(許可証は即日発行。寺などの墓は支所でも出せる)。6 市営墓所は返還を届け出る(碑石を撤去する前に出す。届出は無料)。7 遺骨を移し、墓石を撤去する(許可証を移し先の管理者に出す。市営墓所は貸付前の状態に戻す)。窓口と届出の順は浜松市の案内による
図2: 浜松市で墓じまいを進める順番。出典: 浜松市「改葬手続きのご案内」/同「市営墓所から別の墓所へ改葬するときは」/同「市営墓所が不要になったときは」/日本石材産業協会「お墓じまいに関する業界内意識調査」結果(2023年度)

見積もりを最初に置くのは、店によって見積もりの作り方が違うからです。日本石材産業協会が2023年に石材店へ聞いた調査では、積算に使う単位の答えが、面積・体積・重さ・一式・墓の数・人件費に分かれました。複数の石材店から見積もりを取り、額と内訳を並べて比べてください。撤去をどこに頼むかは、墓じまい業者の記事にまとめました。

移し先の決め方と、迷ったときの聞き先

移し先に市の施設を選ぶなら、三方原墓園の中に浜松市納骨堂があります。遺骨を永久に預ける永年納骨は、他の人の遺骨とともに合葬され、預けた遺骨は返してもらえません。

使えるのは、浜松市民で焼骨(火葬した遺骨)を持っている人か、亡くなった当時に浜松市民だった人の焼骨を持っている人です。申し込みは三方原墓園管理事務所です。使用料は浜松市の墓じまい補助金の記事で比べました。

市営墓所に新しく区画を借りられるのは、浜松市民で、市内に墓所がなく、焼骨を納めようとする人です。2024年8月更新の案内では、中沢墓園・三方原墓園・細江高台墓地・舞阪吹上墓地・雄踏墓地は、新規の貸付をしていません。船明墓地に限り、焼骨を持っていない人や市外に住む人も申請できます。

遺骨を家に置いて供養する場合について、浜松市の改葬の案内は触れていません。下関市のよくある質問は、行き先が墓や納骨堂でなければ改葬に当たらず、申請は要らないと答えています。そのうえで、遺骨の情報が書かれた書類を、今の管理者からもらっておくよう勧めています。行き先の選び方は、墓じまいの遺骨の行き先の記事にまとめました。

聞きたいこと問い合わせる先
改葬許可と返還の書類中央区(053-457-2131)・浜名区(053-585-1112)・天竜区(053-922-0019)の区民生活課です。
行政センターで出すとき東(053-424-0164)・西(053-597-1115)・南(053-425-1352)・北(053-523-1116)の各行政センターです。
市営墓所の返還と納骨堂三方原墓園管理事務所(053-437-8108)と船明墓地管理事務所(053-925-8820)です。納骨堂の申し込みは三方原墓園管理事務所です。
寺など民間墓所の承諾と証明その墓の管理者です。
担当の課が分からないとき浜松市の市民コールセンター(053-457-2111)です。
撤去工事の費用複数の石材店です。見積もりの物差しが店ごとに違うので、並べて比べます。

墓が静岡県内のほかの市町村にあるときの聞く先と、静岡県の助成のことは、静岡県の墓じまい補助金の記事にまとめました。

まとめ

浜松市内の墓の改葬許可は、区民生活課か行政センターに出し、許可証はその日に受け取れます。寺などの墓は、今の管理者の承諾と証明を先にもらいます。

市営墓所では、市が納骨の事実を証明し、碑石を撤去する前に返還を届け出ます。撤去の見積もりは、複数の石材店から取って比べてください。見積もりの単位は店によって違います。

参考文献

  1. 日本石材産業協会 (2023)「お墓じまいに関する業界内意識調査」結果(2023年度お墓じまいアンケート). 回答者は石材店.
  2. 厚生労働省 (2025)「衛生行政報告例 令和6年度」第6表 埋葬及び火葬の死体・死胎数並びに改葬数(都道府県-指定都市-中核市別). e-Stat.
  3. 厚生労働省「衛生行政報告例 令和5年度」第6表 埋葬及び火葬の死体・死胎数並びに改葬数. e-Stat.
  4. 厚生労働省「衛生行政報告例 令和4年度」第6表 埋葬及び火葬の死体・死胎数並びに改葬数. e-Stat.
  5. 下関市「納骨・分骨・改葬について」よくある質問(PDF).
  6. 浜松市「市営墓所を利用するときは」(2024年8月3日更新).
  7. 浜松市「納骨堂のご案内」(2024年8月5日更新).
  8. 浜松市「市営墓所が不要になったときは」(2024年8月3日更新).
  9. 浜松市「市営墓所から別の墓所へ改葬するときは」(2024年8月3日更新).
  10. 浜松市「改葬手続きのご案内」(2026年4月22日更新).

当事者の口コミの出典: V0113(note)/V0033(はてなブログ)/V0125(note)。いずれも本人が公開している記録で、引用は原文のままです。

更新履歴: 2026-09-29 公開/2026-10-05 見積もりをすすめる文の出典を正した