まず結論から
- 浜松市の市営墓所・納骨堂・改葬の案内に、墓じまいの助成は載っていません。
- 市営墓所を返しても、区画を借りるときに納めた永代使用料は戻りません。返還の届出は無料で、返すときは碑石(墓石など)を撤去し、貸付前の状態に戻します。
- 移し先を、市の納骨堂に遺骨を永久に預ける永年納骨にすると、使用料は1体123,610円です。他の人の遺骨と一緒に納める合葬なので、遺骨は返してもらえません。
- 市営墓所から遺骨を移すときの改葬許可証は、1通350円です。
- 撤去の費用は、複数の石材店の見積もりを並べて比べます。見積もりを積算する単位が、店によって分かれているからです。
浜松市に墓じまいの助成はある?返したら使用料は戻る?
市が費用を出してくれるのか。市営墓所を返せば、最初に納めたお金が戻るのか。墓じまいのお金の話は、この二つから始まります。浜松市の市営墓所を借りるときは、永代使用料と管理費用分を合わせた使用料を納めています。
夫の実家の墓じまいを、帰省して義母・義弟と話し合った当事者(個人ブログ・アメブロ)
日頃、義実家のことは義弟に任せっきりなので墓じまいの費用については長男である夫が負担すること。
お墓に眠る遺骨の改葬先は私の両親や義両親の兄弟も眠っているお寺の納骨堂にお願いしようということになりました。
墓は、山の丘陵地の急な斜面を上り下りする市営墓地にあります。膝を悪くした義母が墓参りの難しさを口にし、帰省中の会食の席で、自ら墓じまいを決めました。浜松市の市営墓所では、返しても永代使用料は戻りません。
出典: 帰省と墓じまいのこと(アメブロ)(台帳: V0104)
浜松市の場合の答えは、次の表のとおりです。永代使用料は還付できないと、市の案内に明記されています。
| お金のこと | 浜松市の決まり |
|---|---|
| 墓じまいの助成 | 市営墓所・納骨堂・改葬の案内には載っていません。 |
| 永代使用料 | 市営墓所を返しても、還付はできません。 |
| 返還の届出 | 費用は無料です。碑石を撤去する前に出します。 |
| 撤去と整地 | 返すときに碑石の撤去や整地をして、貸付前の状態に戻します。 |
| 改葬許可証 | 市営墓所から遺骨を移すときは、1通350円です。 |
還付の決まりは、自治体によって違います。同じ静岡県の磐田市は、2016年4月から、改葬などで市営霊園の墓地を返した人に、使用料の一部を還付しています。使用期間に関係なく、使用許可のときに納めた使用料の50%です。
撤去費を助成している自治体の例と、その対象は、墓じまい補助金の記事にまとめました。
撤去の費用は、墓を戻す範囲と見積もりの比べ方で変わる
市営墓所を返すときは、碑石の撤去や整地をして、貸付前の状態に戻す決まりです。この片づけの範囲が、見積もりの額に表れた家族の記録があります。
夫の実家の墓じまいで、夫が石材店に見積もりを頼んだ当事者(個人ブログ・アメブロ)
【◯石材店の見積り額】
区画巻き石も処分した場合
¥222.000-
区画巻き石を残した場合
¥168.000-
管理事務所に確認したら
残念ながら巻き石も処分と言われたので、高い方のお値段になりましたが…
墓地管理所に教わった最初の店の見積もりは37万4,000円で、夫はもう一店に頼みました。境界の巻き石を残せる墓地と残せない墓地があると知ったのも、その店とのやりとりからです。浜松市の市営墓所も、返すときは貸付前の状態に戻します。
出典: 墓じまい(石材店見積り)(アメブロ)(台帳: V0123)
見積もりの作り方は、店によって違います。日本石材産業協会が2023年に石材店へ積算の単位を尋ねると、184件の答えが面積・体積・重さ・一式・墓の数・人件費に分かれました。見積もりは複数の石材店から取り、額と内訳を並べて比べてください。
同じ協会の墓石工事契約等ガイドラインは、登録店に、内容と価格を必ず示すよう求めています。「一式」で示すときは、含まれるものを明記し、含まれないものは別途費用と書く決まりです。見積もりにない追加の費用も、登録店が説明する事項に挙がっています。
総額の目安もあります。鎌倉新書が2026年1月に「いいお墓」の利用者に聞いた調査で、墓じまいをした人・している人の実施費用は「31万円〜70万円」が31.3%で最多でした。30万円以下と合わせると、約48%が70万円以下です。内訳は墓じまい費用の記事に、頼み先の選び方は墓じまい業者の記事にまとめました。
移し先の費用。市の納骨堂の永年納骨は1体123,610円
取り出した遺骨の移し先にも、費用がかかります。浜松市には、三方原墓園の中に市の納骨堂があります。
寺にあった兄の墓を、公営の合葬式墓地へ移した当事者(HALMEK up・アンバサダーの寄稿)
そういったこともあり、新しい移転先は、とにかく明朗会計であることにこだわりました。
公営の合葬式墓地は金額が明確ですし、私営と違って倒産する心配がないので安心です。
兄の墓は寺にあり、年ごとに払えばよいと聞いていた管理費を、住職の代替わりのあとで前納するよう求められた経験がありました。浜松市の納骨堂も、使用料を1体ごとの額で示しています。
出典: 「墓じまいの」金銭トラブルを防ぐ!総額45万円で抑えたわが家の体験談(HALMEK up)(台帳: V0020)
| 浜松市納骨堂 | 使用料と預け方 |
|---|---|
| 永年納骨 | 1体123,610円です。納骨袋に入れて、他の人の遺骨とともに合葬します。預けた遺骨は返せません。 |
| 期限付納骨 | 1体1年7,220円です。墓に納めるまで一時的に預けるもので、ロッカー形式の区画に骨壺のまま納めます。 |
額は令和元年10月1日現在のもので、納めた使用料は返してもらえません。永年納骨は1体ごとの額なので、墓に何人の遺骨があるかで総額が変わります。遺骨の一部を分けた分骨は、どちらにも預けられません。使える人と申し込みの流れは、浜松市の墓じまいの記事にまとめました。
浜松市民は、自分の死後の永年納骨を、生前に登録しておくこともできます。納骨をしてくれる人をあらかじめ指定し、登録は5年ごとに更新します。
合葬の移し先を選ぶ人は少なくありません。鎌倉新書の同じ調査で、遺骨の引っ越し先として最も多かったのは、永代供養(合祀・合葬墓)の43.2%でした。
お金のことで迷ったときの聞き先
墓が浜松市の外にあるなら、その市町村の墓地の案内で、還付と助成を確かめてください。浜松市の窓口の電話番号は、浜松市の墓じまいの記事に一覧にしました。
| 聞きたいこと | 問い合わせる先 |
|---|---|
| 永代使用料と返還の届出 | 区役所の区民生活課か行政センターです。返還届は、三方原墓園と船明墓地の管理事務所でも出せます。 |
| 納骨堂の使用料と申し込み | 三方原墓園管理事務所(053-437-8108)です。 |
| 改葬許可証の手数料 | 区役所の区民生活課か行政センターです。市営墓所から移すときは、1通350円です。 |
| 撤去工事の費用 | 複数の石材店です。額と、「一式」に含まれるものを並べて比べます。見積もりの単位は店によって違います。 |
静岡県の助成のことと、墓が静岡県内のほかの市町村にあるときの聞く先は、静岡県の墓じまい補助金の記事にまとめました。
まとめ
浜松市の市営墓所・納骨堂・改葬の案内に、墓じまいの助成は載っていません。市営墓所を返しても永代使用料は戻らず、返すときは貸付前の状態に戻します。
移し先を市の納骨堂の永年納骨にすると、1体123,610円です。撤去の費用は、複数の石材店の見積もりを並べて比べてください。見積もりの単位は店によって違います。
