まず結論から
- 墓じまいの経験者52人に総額を聞いた調査では、「10万円未満」と「30〜50万円」が同率で最多でした(各19.2%)。墓じまいパートナーズが2026年3月に行った調査です。
- 額は、墓石の規模や墓地の種類、移す先の供養のしかたで大きく変わります。骨壺ごとに一定の期間管理する施設では、骨壺1つで30〜50万円という設定もあります。
- お墓を移した174人のうち、お寺の墓地から移した人は33.2%でした。54.1%は、お寺の墓地や納骨堂ではない場所の墓からです。住職との話し合いを書いたブログは、墓がお寺にある人の参考になります。
- ブログを読むときは、書いた時期・墓のある場所・書き手を確かめます。市川市の霊園は、墓地を返したときに戻る使用料の割合を、2020年10月1日に改めています。
- 撤去の額は、複数の石材店から見積もりを取って比べます。北九州市も市営霊園の案内で、複数の業者からの見積りを勧めています。
ブログに書かれた額は、自分の墓じまいの目安になるのか
墓じまいの総額は、10万円以下で済む場合から、100万円以上かかる場合まであります。まず、両親の遺骨を寺に納めた人の記録です。
両親の遺骨を大阪の寺の永代供養に納め、祖父母の墓じまいはこれからの当事者(個人ブログ・note)
永代供養と言っても、お寺によって様々だと 思いますが、そこは「1霊ごと」の金額設定でした 毎月のご命日の供養、毎年ご命日のみの供養など プランによって金額が変わります でもそのお寺は、毎月支払いはなく 初回の支払いだけで済むようでした (特別なプランを追加しない限り)
母の納骨を前に父も亡くなり、二人を一緒に納めました。祖父母の墓をしまう費用は、約30万円と言われています。国民生活センターの月刊誌も、骨壺ごとに一定の期間管理する施設では、骨壺1つで30〜50万円の設定があると書いています。
出典: 【墓じまいのこと】両親の納骨と、まさかの「骨つぼ手作り」(note)(台帳: V0023)
総額の幅は、調査にも表れています。「墓じまいパートナーズ」は、墓じまいの手続きから供養先選びまでを手伝うサービスです。2026年3月、経験者と検討者の230人にインターネットで聞きました。総額の問いに答えたのは、経験者の52人です。
最多は「10万円未満」と「30〜50万円」で、どちらも19.2%でした。次いで「20〜30万円」が17.3%、「50〜70万円」が13.5%です。
鎌倉新書が2026年1月に、「いいお墓」の利用者で墓じまいをした人に聞いた調査では、「31万円〜70万円」が31.3%で最多でした。聞いた相手も価格の区切り方も違うので、最多の帯は一致しません。調査ごとの読み方は墓じまい費用の記事にまとめました。
ブログの額を読むときは、次の4つを見ます。
| 見ること | 理由 |
|---|---|
| 墓石の大きさと墓地の種類 | 撤去する墓石の規模や墓地の種類で、費用は大きく異なります。 |
| 遺骨が何人分あるか | 骨壺ごとに一定の期間管理する施設では、骨壺の数に応じて料金がかかります。1つ30万円の施設に6つ預けると180万円、という試算もあります。 |
| 遺骨をどこへ移したか | 移す先の供養のしかたで、費用は大きく異なります。行き先ごとの額は遺骨の行き先の記事にあります。 |
| その額に何が入っているか | 総額には、墓石の撤去だけでなく、お寺へ納める離檀料や移す先の費用も含まれます。支払先ごとの内訳は墓じまい費用の記事にあります。 |
撤去の額は、複数の石材店から見積もりを取って比べます。北九州市も市営霊園の案内で、複数の業者からの見積りを勧めています。石材店の選び方は墓じまい業者の記事にまとめました。
お寺とのやりとりは、どのブログにも出てくるのか
住職との話し合いを、墓じまいの山場として書いたブログもあります。次は、住職との面談で墓じまいを決めた人の記録です。
「次世代への負担」を考え、住職との面談で墓じまいを決めた当事者(個人ブログ・はてなブログ)
5月21日、ついにご住職との面談が実現しました。永代供養について詳しくお伺いする予定でしたが、ご住職からは 永代供養 と 墓じまい 、両方の選択肢について具体的なお話しがありました。
同じ面談で、住職からお布施の額も示されました。その日のうちに墓石屋へ寄り、見積もりも頼んでいます。改葬(遺骨をほかの墓などへ移すこと)の申請には、墓地の管理者が作る、遺骨を納めている事実の証明書を付けます。
出典: 「実家のお墓、どうする?地主さんからの“転出”要請で始まった、アラフィフ世代の供養改革」(はてなブログ)(台帳: V0035)
墓じまいパートナーズの調査でも、経験者52人が大変だったことの最多は「お寺(住職)とのやり取り」の38.5%でした。
ただ、移した墓がお寺にあったとは限りません。全日本仏教会と大和証券は2024年12月、全国の20〜79歳に聞きました。お墓を移した174人のうち、お寺の墓地から移した人は33.2%です。54.1%は、お寺の墓地や納骨堂ではない場所の墓から移していました。内訳は寺の墓の記事に図で載せています。
お寺の境内にある墓では、この証明書をお寺に出してもらいます。全日本墓園協会の横田睦氏は、お寺から出してもらえないことも考えられると書いています。代わりの書面の扱いは墓地の様子や市町村で違うので、窓口に前もって相談するよう勧めています。
お布施の額は墓じまいのお布施の記事に、申請の書類は墓じまいの書類の記事にまとめました。
親族への話は、誰の了承をもらえばよいのか
親族とのやりとりを山場として書いたブログもあります。最後は、実家の墓を妹としまうことにした人の記録です。
誰もいなくなった実家の墓を、妹としまうことにした娘(個人ブログ・アメブロ)
今やっておかないと、子世代に負担をかけてしまうので
墓じまいするにあたり、まず取りかかったのは
親族に墓じまいの了承をえること
父のお骨については子である私と妹で決められるますが
祖父母のお骨をどうするか…
姉妹はどちらも離れた土地へ嫁いでいます。祖父母の子である叔父とは電話で話をまとめ、最後は書面で覚書を交わしました。墓地の使用者でない人が申請するときは、使用者の承諾書を付けます。
出典: 【墓じまい】最初の関門は「親族の同意を得る」(アメブロ)(台帳: V0116)
横田氏は、改葬の申請ができるのは墓地の使用者が原則だと書いています。そのうえで、墓に眠る故人の親族からの同意書や確認書が要る場合もあり得るとしています。
全国石製品協同組合は2026年4月、全国の40〜70代500人に、墓じまいを考えたときの相談先を複数回答で聞きました。最多は「夫・妻」の33.2%で、「誰にも相談しない」も32.8%でした。
親族への話し方は墓じまいの挨拶状の記事に、名義人が亡くなっているときの進め方は祭祀承継者の記事にまとめました。
墓じまいのブログを読むときに確かめる3つ
ブログの記録は、その人の墓と、書いた時点の話です。読むときは、書いた時期・墓のある場所・書き手の3つを確かめます。
| 確かめること | なぜ確かめるか |
|---|---|
| いつ書かれたか | 市川市の霊園は、使用許可から3年以内に使わず返す場合を除き、戻る使用料を2020年10月1日に3分の1から4分の1に改めました。還付と助成の受付は、2026年5月22日の時点で予算額に達して終わっていました。9月16日の時点の案内では、補正予算が承認され、受付を再開するとしています。 |
| どこにある墓の話か | お墓を移した人の54.1%は、お寺の墓地や納骨堂ではない場所の墓から移しています。証明書に代わる書面の扱いも、墓地の様子や市町村で違います。 |
| 誰が書いたか | 全国石製品協同組合の同じ調査で、墓じまいで参考にするメディアを3つまで選ぶ問いでは、霊園・寺院のホームページが27.8%で最多でした。テレビ番組、ポータルサイト、石材店のホームページが続きます。2023年10月1日には、ステルスマーケティングの規制も導入されました。墓じまいをした本人の記録か、業者の記事かを見ます。 |
市川市の霊園の還付と助成は千葉県の墓じまい補助金の記事に、自治体の助成の全体は墓じまい補助金の記事にまとめました。
まとめ
墓じまいの総額は、人によって大きく違います。経験者52人に聞いた調査では、「10万円未満」と「30〜50万円」が同率で最多でした。額は、墓石の規模、墓地の種類、移す先の供養のしかたで変わります。
お墓を移した人の半数を超える54.1%は、お寺の墓地や納骨堂ではない場所の墓からでした。申請は墓地の使用者が原則で、故人の親族の同意書が要る場合もあり得ます。ブログは、書いた時期・墓のある場所・書き手を確かめて読みます。
自分の墓の撤去の額は、複数の石材店から見積もりを取って確かめます。墓じまいをした人のきっかけや進め方は、墓じまいした人の記事にまとめています。
墓じまいの当日と、終えた日を書いた3人の口コミ
最後に、墓じまいの当日と、終えた日を書いた3人の記録から、一節ずつ紹介します。
寺の墓から夫と両親の骨壺3つを出し、別の寺の合同墓へ移した当事者(個人ブログ・note・連載の最終話)
そうやって迎えた「最後の法要」の日、お墓の前に行くと、石材店さんが墓石をどかして三体の骨壷をちょうど取りあげたところでした。父、母、そして夫、それぞれ納骨以来のご対面でした。
出典: "ゴースト夫"に会いたくて〜墓じまい(納骨と法要)〜第36話(最終話)(note)(台帳: V0026)
寺の墓の遺骨を、同じ寺の永代供養墓へ移した三姉妹の長女(個人ブログ・note・連載の3回目)
本堂での法要でも、俗名・戒名ともに間違いなく読み上げられ(いやそれ当たり前なんだろうけど)、その後墓前での魂抜きも滞りなく終わった。 あっけないくらいだった。
出典: 墓じまい③ 〜無理ゲーと思われた壁に、自動ドアがついていた件〜(note)(台帳: V0060)
母の十七回忌に住職へ相談し、両親の骨壺を寺の納骨堂へ納めた60代の当事者(個人ブログ・アメブロ)
5ヶ月はどかかりましたが、最近やっと終了しました
出典: 終活の始まり◆墓じまいと永代供養(アメブロ)(台帳: V0081)
