まず結論から
- 高松市で改葬と市営墓地の返還を案内しているのは、市民やすらぎ課(本庁舎11階・電話087-839-2273)です。
- 遺骨を別の墓へ移す改葬の許可は、遺骨がいま納まっている市町村長が出します。高松市内の墓なら、高松市に申請します。
- 市営墓地を返すときは、返還届と改葬許可申請書を併せて出し、墓石や囲いを撤去して返します。
- 地元が管理する墓地やお寺の墓地では、遺骨が納まっていることの証明を、その墓地の管理者に頼みます。
- 最初の一歩は、撤去の範囲を確かめてから、複数の石材店に見積もりを頼むことです。見積もりの単位は店によって違います。
高松市で墓じまいを進める順番
高松市が許可した改葬は、2022年度の284件から、2024年度には414件に増えました。
進める順番を表にしました。2〜6の手続きは高松市の案内と法令から、1の見積もりはこのサイトのすすめとして置いています。
| 順番 | すること | 出す先・頼む先 |
|---|---|---|
| 1 | 撤去の範囲を確かめ、複数の石材店に見積もりを頼む | 市営墓地の範囲は、市民やすらぎ課と事前に協議します。見積もりの単位は店で違います。 |
| 2 | 遺骨の移し先を決める | 改葬許可の申請書には、改葬の場所を書きます。 |
| 3 | 遺骨が納まっていることの証明をもらう | 墓地の管理者に頼みます。市営墓地から移すときは、市の定める添付書類を出します。 |
| 4 | 改葬許可を申請する | 申請書と記入例は市の案内にあります。市営墓地なら、返還届と併せて出します。 |
| 5 | 遺骨を取り出し、移し先に納める | 移し先の管理者は、改葬許可証を受け取ってから納骨させます。 |
| 6 | 墓石と囲いを撤去して返す | 市営墓地は、元の状態に戻して市に返します。 |
書類ごとの中身は、墓じまいに必要な書類の記事にまとめました。
市営墓地を返すには。返還届と改葬許可申請書を一緒に出す
市営墓地の墓をしまうときは、遺骨を移す手続きと、区画を市に返す手続きの2つが要ります。市の霊園にある実家の墓じまいを進めた人は、役所の手続きをこう書き出しています。
熊本の市の霊園にある実家の墓じまいを進めた娘(個人ブログ・アメブロ)
役所に ❶改葬許可申請届 ❷墓地使用廃止届 を申請
⬇️
3. 役所から ❶改葬許可証 ❷墓地使用廃止届 に許可印をもらう
2024年10月末に熊本へ出向き、菩提寺の住職に相談して動き出した記録です。遺骨は、そのお寺の合祀墓(ほかの遺骨と一緒に納める墓)に納めると決めました。高松市でも、市営墓地を返すときは、返還届に改葬許可申請書を添えて出します。
出典: 墓じまい①(アメブロ)(台帳: V0034)
高松市の案内でいう返還とは、いま建っている墓石や囲いを撤去し、墓所(区画)を使う権利を市に返すことです。撤去の中身は墓所によって違うことがあるため、事前に市民やすらぎ課と協議するよう求めています。撤去の範囲を決めてから見積もりを頼めば、どの店にも同じ条件で頼めます。
返還の届は、墓地によって様式が分かれています。
| 返す墓地 | 出す届 |
|---|---|
| 平和公園墓園(合葬式墓地を含む)・六ツ目公園墓園 | 墓所・納骨壇返還届 |
| そのほかの市営墓地 | 墓所返還届 |
高松市墓地条例も、要らなくなった墓所は届け出て元の状態に戻し、市に返すと定めています。条例の墓地の一覧には、摺鉢谷墓地・峰山墓地・姥ヶ池東墓地など、市内各地の墓地が並んでいます。
名義が亡くなった親のままなら、先に承継の申請を
市営墓地の使用者の名義が、亡くなった家族のままになっていることがあります。祖父の名義だった市営墓地の墓をしまった人の記録です。
祖父名義だった市営墓地の墓を、名義を自分に変えてから墓じまいした孫(個人ブログ・note)
実際起きたのが、見積もりを取る際に墓の位置を詳細図から現地確認をしてもらう必要があり、そのために自治体に申請するのに、祖父名義だと業者さんから詳細図が取れないということで、自分で自治体に連絡して詳細図を取り寄せて、それを業者さんにメールするといったことで結構面倒くさいと思い、墓じまいを実行するのに変更していないとより面倒くさいと思い、変更の申請をかけました。 祖母が名義人になっていなかったので、祖父との直系だよと証明のために戸籍の取得が必要になりました。
遠方の墓で、役所への手続きは頼んだ業者が代行しました。自分で動いたのは、墓の位置の地図と名義の変更くらいだったと書いています。高松市の条例も、名義の承継(使う権利を受け継ぐこと)を市長への申請で行うと定めています。
出典: 墓じまいをしてみた(完結)(note)(台帳: V0125)
高松市墓地条例では、使用者が亡くなるなどして、代わりに祭祀を主宰する人(お墓や法事を受け継ぐ人)になった人が、墓所を使う権利を承継できます。承継する人は、速やかに市長に申請して承認を受けます。承認されると、使用許可証が書き換えられます。市の案内にも、市営墓地の名義を変更するときのページがあります。
市営墓地を返すと届け出るのは、条例では使用者です。改葬許可を墓地の使用者以外が申請するときは、使用者の承諾書を添えます。名義が亡くなった人のままなら、承継の申請を最初に済ませます。
役所の手続きに手間取る人は少なくありません。鎌倉新書が2026年1月に「いいお墓」の利用者に行った調査では、墓じまいで大変だったことに「役所の手続き」を挙げた人が32.3%いました。
地元管理の墓地やお寺の墓地は、証明を管理者に頼む
高松市には地元が管理する墓地があり、市はその整備に補助を出しています。市の墓地条例も、昭和15年・31年・41年に市に入った旧町村の市有墓地は、管理と使用を従来の慣行によるとしています。地域で共同管理する墓地の墓をしまおうとしている人の記録です。
地域の共同墓地にある亡父の墓を、きょうだいでしまう準備をしている当事者(個人ブログ・はてなブログ)
共同墓地の場合は、管理者(自治会や地域の墓地委員など)に墓じまいの意向を伝えることが最初の重要なステップになります。
実家の墓地は地域の共同管理で、自治会長に墓じまいの意向を伝え、埋葬証明書の発行をお願いすることになります。
2026年8月、母の具合が悪くなったのを機に、墓参りのあときょうだいで話し合った記録です。手続きは妹に頼みました。改葬許可の申請には、墓地の管理者が作った証明を添えます。
出典: 墓参りの後は母の万一に備えきょうだいで打合せ(はてなブログ)(台帳: V0033)
申請書に添えるのは、墓地の管理者が作った、遺骨が納まっていることを証明する書面です。高松市の案内も、遺骨の一部を分ける分骨の証明について、地元管理墓地などは墓地の管理者へ申請するよう示しています。墓がどこにあるかで、証明を頼む先が変わります。
| 墓がある場所 | 証明を頼む先 |
|---|---|
| 市営墓地 | 市の定める添付書類を、改葬許可申請書と一緒に出します。 |
| 地元が管理する墓地 | その墓地の管理者です。 |
| お寺の墓地 | 墓地を管理しているお寺です。 |
| 管理者が分からない墓地 | 証明を受けられないときは、市の定める添付書類を出します。 |
移し先の選び方は、遺骨の行き先の記事で比べています。
高松市で迷ったときの聞き先
聞きたいことによって、聞く先が分かれます。
| 聞きたいこと | 聞く先と、分かっていること |
|---|---|
| 改葬の申請書・添付書類 | 市民やすらぎ課です。申請書と記入例は市の案内にあります。 |
| 改葬許可の手数料 | 市の改葬の案内ページには、額が載っていません。市民やすらぎ課で確かめられます。 |
| 市営墓地の返還と撤去の範囲 | 市民やすらぎ課と事前に協議します。 |
| 名義の変更(承継) | 市長に申請して承認を受けます。 |
| 撤去にいくらかかるか | 複数の石材店に見積もりを頼みます。単位は店で違います。 |
日本石材産業協会が2023年度に石材店に尋ねた調査では、見積もりの単位は面積・体積・重さ・一式・墓の数・人件費に分かれました。頼む前に、複数の店の額と内訳を比べます。費用や補助金、市の合葬式墓地の使用料は、高松市の墓じまい補助金の記事にまとめました。
墓が香川県内のほかの市町村にあるときの聞く先と、香川県の助成のことは、香川県の墓じまい補助金の記事にまとめました。
まとめ
高松市で改葬と市営墓地の返還を案内しているのは、市民やすらぎ課です。改葬の許可は、遺骨がいま納まっている市町村長が出します。市営墓地は、返還届と改葬許可申請書を併せて出し、墓石と囲いを撤去して返します。
名義が亡くなった人のままなら、承継の申請が先です。地元管理の墓地やお寺の墓地では、証明を管理者に頼みます。撤去の範囲を市と確かめたら、複数の石材店の見積もりを比べてください。見積もりの単位は店によって違います。
