まず結論から
- 一宮市の墓じまいの手続きは、奥町の霊園管理事務所(環境センター北館)が受け付けます。改葬許可も、ここへ郵送か窓口で申請します。
- 改葬許可の手数料は、お骨1名につき300円です。申請の受理から約1週間で許可証が出ます。
- 常光墓地・奥町墓地・東島霊園の市営墓地は、工事の届出をして墓石を撤去し、更地にしてから返還届を出します。名義人が亡くなっていれば、先に承継(名義変更)をします。
- 市営墓地以外の墓なら、市でする手続きは改葬だけです。墓のことは、その墓地の管理者に尋ねます。
- 撤去工事は、複数の石材店から見積もりを取って比べます。見積もりの単位は店ごとに違います。
申請はどこへ?一宮市は霊園管理事務所が受け付ける
墓じまいで役所に出すのは、遺骨を別の墓などへ移すための「改葬許可」の申請です。改葬は市町村長の許可制で、許可を出すのは遺骨が今ある場所の市町村長です。住んでいる場所ではなく、墓のある市町村に申請します。
市設の霊園にあった父と先祖の墓を、出産前にしまった30歳の当事者(個人ブログ・note)
費用はかけられない我が陣営なので、手続き類はすべて自分でやって極小予算に抑えた。お墓を解体して中の遺骨を移動させるには、お役所の手続きも必要だった。幸いわたしはペーパーワーク系は苦にならないタイプ。 役所や霊園とは郵便でもやり取りしながら、聞き慣れない書類を6人分取り寄せなんとか進めた。
里帰り出産で、墓や寺に近い実家へ戻っていた時期のことです。関係者で話し合い、遺骨は永代供養をしてくれる寺の納骨堂へ移すと決めていました。一宮市でも改葬は郵送で申請でき、手数料はお骨1名ごとにかかります。
出典: 先祖の遺骨と、妊婦のわたし〜30歳の墓じまい(note)(台帳: V0057)
一宮市では、改葬の申請書を霊園管理事務所へ郵送するか、窓口に出します。手数料はお骨1名につき300円です。そろえる書類は、墓の場所と申請する人で変わります。
| 当てはまる人 | そろえるもの |
|---|---|
| 全員 | 改葬許可申請書と、申請する人の本人確認書類、手数料です。許可証を郵送で受け取るなら、切手110円分も同封します。 |
| 市営墓地以外から移す人 | 埋蔵証明書です。遺骨が納まっていることを、今の墓地の管理者に証明してもらいます。お骨1名につき1枚要ります。 |
| 墓の使用者と違う人が申請する | 墓地の使用者の承諾書と、使用者の本人確認書類を添えます。 |
郵送なら、手数料分の定額小為替を郵便局で買って同封します。窓口なら現金で払います。受理から約1週間で許可証が出て、移し先の墓地などに出して遺骨を納めます。書類の全体像は、墓じまいに必要な書類の記事にまとめました。
墓が名古屋市にあるなら、申請先は名古屋市です。名古屋市の窓口は、名古屋市の墓じまいの記事にまとめました。
一宮市が許可した改葬は、2024年度に209件でした。2023年度は248件、2022年度は159件です。
常光・奥町・東島の市営墓地は、名義と工事の届出が先
一宮市が管理する市営墓地は、常光墓地(緑三丁目)・奥町墓地(奥町字六丁山)・東島霊園(東島町)の3か所です。ここの墓をしまうときは、改葬の申請とは別に、墓地の手続きが要ります。
遠方の市営墓地にある祖父名義の墓を継ぎ、しまった当事者(個人ブログ・note)
話は前後して、見積もりを取る前に、名義人を変更してなくて色々と面倒くさかったので、見積もりを取る段階で祖父の名義から自分へと変更しました。 実際起きたのが、見積もりを取る際に墓の位置を詳細図から現地確認をしてもらう必要があり、そのために自治体に申請するのに、祖父名義だと業者さんから詳細図が取れないということで、自分で自治体に連絡して詳細図を取り寄せて、それを業者さんにメールするといったことで結構面倒くさいと思い、墓じまいを実行するのに変更していないとより面倒くさいと思い、変更の申請をかけました。
祖母は名義人になっていなかったため、祖父との直系を示す戸籍も取り寄せています。行政の手続きは、遠方のため業者に任せました。一宮市の市営墓地でも、名義人が亡くなったままでは工事や返還の届出ができません。
出典: 墓じまいをしてみた(完結)(note)(台帳: V0125)
市営墓地の手続きのページには、墓じまいで使う届出が並んでいます。
| 手続き | いつ・何を出すか |
|---|---|
| 承継(名義変更) | 使用者が亡くなったときに行います。承継使用承認申請書・許可証の原本・誓約書・戸籍証明などを出し、手数料は300円です。 |
| 工事の届出 | 墓石の移動を伴う工事の前に、墓地内工事施行届を2部と、許可証のコピーを出します。 |
| 返還(墓じまい) | 墓石などを撤去して更地に戻し、墓地返還届・許可証の原本・本人確認書類のコピーを出します。墓石が建っていれば工事施行届も要ります。 |
名義人が亡くなっていれば、承継を最初に済ませます。工事の届出も返還の届出も、名義人が亡くなったままでは受け付けられないからです。承継できるのは、祭しを主宰する人(先祖のまつりを受け継ぐ人)だけです。一宮市営墓地条例第6条がそう定めています。
市営墓地から遺骨を移すときも、改葬の申請先は同じ霊園管理事務所です。改葬の書類の案内では、埋蔵証明書は市営墓地以外から移す場合の書類です。
寺や民営、地域の墓地なら、墓のことは管理者に聞く
一宮市内でも、市営墓地以外の墓地なら、墓じまいの相談先は墓地の管理者です。市でする手続きは、遺骨を移す改葬の手続きだけだと、市は案内しています。
地域で共同管理する墓地にある実家の墓をしまう段取りを、きょうだいで決めた当事者(個人ブログ・はてなブログ)
共同墓地の場合は、管理者(自治会や地域の墓地委員など)に墓じまいの意向を伝えることが最初の重要なステップになります。
実家の墓地は地域の共同管理で、自治会長に墓じまいの意向を伝え、埋葬証明書の発行をお願いすることになります。
父は2019年に亡くなり、きょうだいで毎年墓参りを続けてきました。母が亡くなれば、父の遺骨も一緒に名古屋の樹木葬墓へ納める予定です。一宮市でも、埋蔵証明書は今の墓地の管理者に書いてもらいます。
出典: 墓参りの後は母の万一に備えきょうだいで打合せ(リタイアおじさんの絵日記)(台帳: V0033)
申請書に添える埋蔵証明は、墓地や納骨堂の管理者が作る書類です。墓地、埋葬等に関する法律の施行規則が、そう定めています。使っている墓地に決まった書式が無ければ、一宮市のウェブサイトの書式を使えます。
墓石の撤去や区画の返し方も、その墓地の管理者に問い合わせるよう、市は案内しています。
管理者が分からない墓地では、この証明が作れません。規則は、特別な事情があれば、市町村長が認める準ずる書面でもよいとしています。総務省が88市町村を調べた2023年の報告書では、管理者の分からない墓地からの改葬で、代わりの書面を求める市町村が47.7%でした。一宮市で何を出すかは、霊園管理事務所に尋ねます。
一宮で墓じまいを進める順番
ここまでの手続きを、順番に並べます。市の手続きの順番は、一宮市の改葬の案内と市営墓地の手続きのページによります。先頭の見積もりは、この記事のすすめです。
見積もりを最初に置くのは、石材店によって見積もりの物差しが違うからです。日本石材産業協会が石材店に積算の単位を聞いた調査では、184件の回答が面積・体積・重さ・一式・墓の数・人件費に分かれました。複数の石材店から見積もりを取り、額と内訳を比べてください。頼み先の選び方は、墓じまい業者の記事にまとめました。
移し先は、手続きの最初に決めます。一宮市が管理する合祀墓・樹木葬・永代供養塔・納骨堂はありません。市内の市営墓地以外の墓地から移す目的では、市営墓地に申し込めません。補助金の有無と移し先の費用は、一宮市の墓じまい補助金の記事にまとめました。
迷ったときは、どこに聞けばいいか
聞きたいことによって、問い合わせる先が分かれます。
| 聞きたいこと | 問い合わせる先 |
|---|---|
| 改葬の申請と市営墓地の届出 | 一宮市霊園管理事務所です。所在地は一宮市奥町字六丁山52番地の環境センター北館、電話は0586-45-9953です。 |
| 寺・民営・地域の墓地の証明と決まり | その墓地の管理者です。 |
| 撤去工事の費用 | 複数の石材店です。見積もりの単位が店ごとに違うので、並べて比べます。 |
墓が愛知県内のほかの市町村にあるときの聞く先と、愛知県の助成のことは、愛知県の墓じまい補助金の記事にまとめました。
まとめ
一宮市の墓じまいの手続きは、奥町の霊園管理事務所が受け付けます。改葬許可は郵送でも申請でき、手数料はお骨1名につき300円です。
市営墓地は、名義を確かめ、工事の届出をして更地にしてから返還届を出します。市営墓地以外の墓は、墓のことを管理者に尋ね、埋蔵証明を書いてもらいます。工事の見積もりは、複数の石材店から取って比べてください。見積もりの単位は店によって違います。
