まず結論から
- 青森市で遺骨を移す許可(改葬許可)の窓口は、市民部生活安心課(駅前庁舎4階)です。郵送でも申請でき、返信用切手を同封します。
- 申請先は、住んでいる市ではなく、遺骨がいまある市町村です。移し先が決まっていないと、青森市では手続きができません。
- 三内・月見野・八甲田霊園と浪岡墓園の墓は、墓石を自分で処理して更地にしてから、生活安心課で返還の手続きをします。
- 工事を頼む前に、複数の石材店から見積もりを取ります。見積もりを出す単位は、店によって分かれています。
青森市で、どこに何を出すか
墓じまいで市に出すものは、改葬許可の申請と、市営霊園の返還の届けです。どちらも市民部生活安心課が案内しています。
| 手続き | 出す先 | 出すもの |
|---|---|---|
| 改葬許可 | 生活安心課(駅前庁舎4階・017-734-5277) | 改葬許可申請書と、遺骨が納められていることの証明書(埋蔵・収蔵証明書)。郵送なら返信用切手も入れます。 |
| 寺・共同墓地の墓の証明書 | 寺や共同墓地の管理者 | 埋蔵証明書の交付を頼みます。 |
| 市営霊園の墓の改葬 | 生活安心課 | 霊園使用許可証が要ります。墓の名義人(使用権者)以外が申請するなら、名義人の承諾書も要ります。 |
| 市営霊園の返還 | 生活安心課 | 返還届・霊園使用許可証・顔写真付きの身分証明書です。 |
| 月見野霊園の合葬墓(遺骨を一緒に納める墓)の申込 | 生活安心課(持参か郵送) | 霊園使用許可申請書と、遺骨を持っていることを示す書類などです。 |
改葬とは、一度納めた遺骨を別の墓や納骨堂に移すことです。厚生労働省の衛生行政報告例によると、青森市の改葬の件数は2022年度の728件から、2024年度は1,049件に増えました。
最初に決めるのは移し先。決まらないと申請できない
墓じまいは、墓を片づけるだけでは終わりません。取り出した遺骨をどこへ移すかを、先に決めます。移し先を決めてから役所へ、という順番に驚いた人の記録です。
去年亡くなった父が入る墓を、永代供養のある墓地へ移すことにした38歳(個人ブログ・アメブロ)
墓じまいって面倒くさいんですね。
霊園だけのやりとりだけと思いきや、引っ越し先をまず決めて、その後、納骨されてる市区町村の役所に申請しないといけないなんて。
祖父が建てた墓は、電車で片道2時間かかる場所にあります。60代の母が墓参りのつらさを口にし、三回忌を待たずに進めることにしました。改葬の許可は、遺骨がいまある市町村の長が出すと法律で決まっています。
出典: 墓じまい(アメブロ)(台帳: V0080)
青森市の案内も同じ順番です。移し先が決まっていないと、改葬の手続きはできません。手続きのときには必ず決めておくよう、市は求めています。
鎌倉新書が2026年1月、同社サイト「いいお墓」の利用者に聞いた調査では、大変だったことの1位は「遺骨の引っ越し(改葬)先選び」で38.8%でした。2位は「役所の手続き」の32.3%です。
市の移し先には、月見野霊園の合葬墓があります。多くの人の遺骨を一緒に納める墓で、宗教や宗派を問わず使えます。申し込めるのは、青森市に住んで遺骨を持つ人や、市営霊園の区画から合葬室へ移して区画を返す人などです。
申込は1年中受け付けていて、窓口に持っていくか郵送します。改葬許可証や埋蔵証明書など、遺骨を持っていることを示す書類を添えます。使用料は青森市の墓じまい補助金の記事に、ほかの移し先は遺骨の行き先の記事にまとめました。
青森を離れて暮らしていても、改葬の申請は郵送でできる
墓が遠いことは、墓じまいを考える大きな理由です。鎌倉新書の同じ調査で、検討や実施をした人に理由を聞くと、最多は「お墓が遠方にある」でした。改葬許可を郵送で取ろうとしている人の記録です。
神経難病とともに暮らし、父母の遺骨を近くの墓へ移すことにした人(個人ブログ・アメブロ)
改葬許可証を取るのはかなりややこしいと聞いていたが 、元の墓地の管理者と自治体が親切で、必要書類は最小限、郵送で手続きが出来て、郵便が素早く届くなら2週間程度で改葬許可証がもらえるらしい。
電動車椅子で15分ほどの墓地を選び、父母の遺骨だけを移すことにしました。それまでの墓は叔父に任せます。改葬の申請書には、墓地の管理者が作る、遺骨を納めた事実の証明を添えると決まっています。
出典: 終活 ~墓じまい~ その3(アメブロ)(台帳: V0098)
青森市も、改葬の申請を郵送で受け付けています。郵送なら、返信用切手を同封します。出すのは改葬許可申請書と埋蔵(収蔵)証明書です。寺や共同墓地に墓があるなら、証明書はその管理者に頼みます。交付された許可証は、霊園の管理事務所と移し先の管理者に出します。
時期も確かめておきます。三内・月見野・八甲田霊園と浪岡墓園は、冬期間(12〜3月)は管理事務所を閉めています。閉鎖中に手続きをしたい人は、担当課に連絡します。月見野霊園の合葬墓も、12月1日から3月31日までは納骨ができません。
全国石製品協同組合が2023年12月、全国の40代以上の182人に聞いた調査では、墓じまいをした人の4割が、検討を始めて1年以内に実施していました。3年以内までを合わせると、8割を超えます。書類の書き方は墓じまいに必要な書類の記事で説明しています。
市営霊園の墓は、名義を確かめ、更地にして返す
三内・月見野・八甲田霊園と浪岡墓園の墓は、改葬の手続きに「霊園使用許可証」が要ります。墓の名義人(使用権者)以外の人が申請するなら、名義人の承諾書も要ります。名義が亡くなった祖父のままだった人の記録です。
遠方の市営墓地にある、祖父名義の墓をしまった孫(個人ブログ・note)
話は前後して、見積もりを取る前に、名義人を変更してなくて色々と面倒くさかったので、見積もりを取る段階で祖父の名義から自分へと変更しました。
実際起きたのが、見積もりを取る際に墓の位置を詳細図から現地確認をしてもらう必要があり、そのために自治体に申請するのに、祖父名義だと業者さんから詳細図が取れないということで、自分で自治体に連絡して詳細図を取り寄せて、それを業者さんにメールするといったことで結構面倒くさいと思い、墓じまいを実行するのに変更していないとより面倒くさいと思い、変更の申請をかけました。
祖母が名義人になっていなかったので、祖父との直系だよと証明のために戸籍の取得が必要になりました。
墓を継ぐのは、自分だけでした。工事と役所の手続きは業者に任せ、自分で動いたのは墓の地図と名義の変更くらいだったと書いています。省令も、使用者以外が改葬を申請するときは、使用者の承諾書を添えると定めています。
出典: 墓じまいをしてみた(完結)(note)(台帳: V0125)
青森市では、許可証をなくしたら担当課で再交付を受けます。手数料は150円です。名義人が亡くなっていると再交付はできず、名義を変える手続きが要ります。その手続きは、市の「一般墓地の使用権者の変更」の案内にあります。
墓を使わなくなったら、墓石などを自分で処理して更地にし、生活安心課で返還の手続きをします。更地にしても、返還の手続きをしない限り、返したことにはなりません。返すときに更地になっていなければ、手続きは終わりません。
| 返還に要るもの | 中身 |
|---|---|
| 一般墓地(合葬墓)返還届 | 窓口に置いてあるほか、市のページの添付ファイルも使えます。 |
| 霊園使用許可証 | なくしたときは「使用許可証紛失届」を出します。 |
| 本人確認の書類 | 免許証など、顔写真付きの身分証明書です。 |
| 名義人が亡くなり、代理で出すとき | 名義人の死亡が分かる戸籍謄本か除籍謄本と、続柄が分かる戸籍謄本などです。 |
返したときの使用料や管理料の決まりは、青森市の墓じまい補助金の記事にまとめました。
青森市で墓じまいを進める順番
ここまでの手続きを、進める順に並べました。最初の段は、市の手続きより前に、工事の見積もりを取ることです。
日本石材産業協会は2023年度、墓じまいの見積もりを何の単位で出すかを石材店に尋ねました。答えは、面積・体積・重さ・一式・墓の数・人件費に分かれました。工事を頼む前に、複数の石材店から見積もりを取り、額と内訳を比べます。
石材店の選び方は墓じまい業者の記事に、費用の目安は墓じまい費用の記事にまとめました。
墓が青森県内のほかの市町村にあるときの聞く先と、青森県の助成のことは、青森県の墓じまい補助金の記事にまとめました。
まとめ
青森市で遺骨を移す許可(改葬許可)の窓口は、市民部生活安心課です。移し先が決まっていないと手続きができないので、先に移し先を決めます。市の外に住んでいても、返信用切手を同封すれば郵送で申請できます。
三内・月見野・八甲田霊園と浪岡墓園の墓は、更地にしてから返還の手続きをします。工事を頼む前に、複数の石材店の見積もりを比べてください。見積もりの単位は店によって違います。お金の決まりは、青森市の墓じまい補助金の記事にまとめました。
