まず結論から
- 大分市の改葬・市営墓地の返還・合葬室の案内に、墓じまいの助成は出てきません。
- 手続きにお金はかかりません。改葬許可も墓地返還届も無料です。
- 公営の移し先に、市営納骨堂の合葬室があります。申し込めるのは、申請の3か月前から続けて市内に住所がある人です。使用料は44,000円で、使用期間は永年です。納めた使用料は戻りません。
- 市営墓地を返すときは、墓石を撤去・整地し、貸し付け前の状態に戻します。返還の案内に、使用料が戻るという記載はありません。
- 撤去の工事は、複数の石材店から見積もりを取り、額と内訳を比べて決めます。見積もりの単位は店によって違います。
大分市で、墓じまいのお金に関わる市の決まり
大分市の改葬と市営墓地、合葬室の案内から、お金に関わる決まりを抜き出しました。
| 項目 | 大分市の決まり |
|---|---|
| 墓じまいの助成 | 改葬・市営墓地の返還・合葬室の案内に、出てきません。 |
| 改葬許可の手数料 | 無料です。 |
| 墓地返還届 | 無料です。 |
| 墓石の撤去・整地 | 貸し付け前の状態に戻して返します。 |
| 返した区画の使用料 | 返還の案内のページに記載なし → 保健所衛生課で確かめます。 |
| 合葬室の使用料 | 44,000円で、使用期間は永年です。納付後は、いかなる理由でも返さないとしています。 |
改葬許可も墓地返還届も、市に払う手数料はかかりません。窓口と書類、返還届の出し方は、大分市の墓じまい手続きの記事にまとめました。保健所衛生課の電話は097-536-2854です。
大分市に墓じまいの助成はあるのか
大分市の改葬と市営墓地の返還の案内、合葬室のしおりには、墓じまいの助成は出てきません。お金の重さは、墓じまいを先送りする理由にもなります。亡くなった父の墓をしまった人の記録です。
父の葬儀で喪主を務めたあと、父名義の墓をしまった当事者(個人ブログ・アメブロ)
もともと祖父が祖母のために建てたお墓・・・しかし、かなり僻地でもあるため、なかなかお墓参りが高齢者にキツくなってきていたのだろう
霊園の担当者の名前が、パンフレットの端っこに父の字で書かれていた
おそらく、料金表を見て父は断念したのだ
そう安くはない金額だからね
父の遺品から、霊園のパンフレットと墓じまいの説明書が出てきました。父の死後、遺骨を同じ霊園の合祀墓へ移しています。「いいお墓」の利用者に聞いた鎌倉新書の2026年1月の調査でも、墓じまいの検討をやめた人の理由の最多は「解体費用が高すぎた」の22.2%でした。
出典: 墓じまいをした(アメブロ)(台帳: V0009)
墓じまいを後押しする制度を持つ市はあります。ただ、下の表の5市の制度は、どれも、その市が経営する墓地を返す人に向けたものです。
| 市(墓地) | 制度の中身 |
|---|---|
| 市川市(市川市霊園) | 更地に戻す費用の全部または一部を助成し、区画の種別と面積ごとに限度額があります。使用料も、許可から3年以内に未使用で返すと2分の1、それ以外は4分の1が戻ります。 |
| 浦安市(墓地公園) | 墓石の撤去など、元に戻す費用を返還後に補助します。上限は150,000円です。 |
| 太田市(八王子山公園墓地) | 無縁墓地の対策として、返すときの墓石の撤去の費用を助成します。 |
| 新居浜市(市営墓地) | 2023年の報告書の時点で、区画を返して合葬式施設を使う人は、施設の使用料が全額免除でした。市の2025年の案内は、墓石の撤去の補助金や助成金の制度を「設けていません」としています。 |
| 苫小牧市(市営墓地) | 2023年の報告書の時点で、墓じまいの費用を指定の金融機関から借りた市民に、利息と信用保証料を最大5万円助成する事業がありました。 |
新居浜市と苫小牧市は、総務省が2023年にまとめた公営墓地の調査報告書に載った時点の取組です。報告書は、こうした取組を、継ぐ人がいなくなった墓(無縁墳墓)を減らす例に挙げています。全国の制度は、墓じまい補助金の記事で比べています。
助成の代わりになる受け皿。市営納骨堂の合葬室は44,000円
移し先に払うお金も、墓じまいの費用の一部です。大分市には、市営納骨堂の合葬室があります。兄の墓をしまい、公営の合葬式墓地へ移した人の記録です。
兄の墓をしまい、遺骨を公営の合葬式墓地へ移した当事者(HALMEK up・読者アンバサダーの寄稿)
そういったこともあり、新しい移転先は、とにかく明朗会計であることにこだわりました。
公営の合葬式墓地は金額が明確ですし、私営と違って倒産する心配がないので安心です。
兄の墓を建てた寺で、住職の代替わりのあとに管理費の前納を求められたことが、この選び方につながりました。大分市の合葬室も、使用料は納付書で一括して納めます。
出典: 「墓じまいの」金銭トラブルを防ぐ!総額45万円で抑えたわが家の体験談(HALMEK up)(台帳: V0020)
2023年4月のしおりでは、合葬室の使用料は44,000円で、使用期間は永年です。収蔵できる数は約4000体です。墓にある遺骨を納めるなら、申請の3か月前から続けて市内に住所がある人が申し込めます。市内の金融機関(郵便局を除く)の窓口で、期限までに一括で納めます。
一度納めた使用料は、辞退も含め、どんな理由でも返さないとしおりは書いています。申し込みの書類と納骨までの手順は、大分市の墓じまい手続きの記事にまとめました。近くの市の公営の受け皿は、熊本市・宮崎市・北九州市の補助金の記事で比べられます。
公営の合葬式の施設は、どの市町村にもあるわけではありません。総務省の2023年の調査では、公営の墓地・納骨堂を持つ765市町村のうち、合葬式の施設を持つのは25.5%でした。一方で、移し先に合葬を選ぶ人は増えています。鎌倉新書の2026年の調査では、墓じまい後の移し先で最も多かったのは「永代供養(合祀・合葬墓)」の43.2%でした。前回2024年の調査の30.9%から増えています。
ほかの移し先は、遺骨の行き先の記事で比べています。
市営墓地を返すとき、撤去の費用は比べて決める
市営墓地を返すときは、墓石を撤去・整地し、貸し付け前の状態に戻します。撤去は、使う人の務めとされています。どこまで片付けるかで、見積もりの額も変わります。撤去の見積もりを2軒の石材店に頼んだ人の記録です。
義実家の墓じまいを、夫と進めた当事者(個人ブログ・アメブロ)
区画巻き石も処分した場合
¥222.000-
区画巻き石を残した場合
¥168.000-
管理事務所に確認したら
残念ながら巻き石も処分と言われたので、高い方のお値段になりましたが…
夫が手配し、1軒目の石材店の額が想定より高かったため、2軒目に頼んだときの見積りです。大分市の市営墓地も、墓石の撤去と整地で、貸し付け前の状態に戻すよう求めています。
出典: 墓じまい(石材店見積り)(アメブロ)(台帳: V0123)
日本石材産業協会は2023年度、石材店に墓じまいの見積もりの単位を尋ねました。184件の答えは、面積・体積・重さ・一式・墓の数・人件費に分かれました。工事を頼む前に、複数の石材店から見積もりを取り、額と内訳を比べます。業者の選び方は、墓じまい業者の記事にまとめました。
総額には幅があります。鎌倉新書が2026年1月に「いいお墓」の利用者に行った調査では、墓じまいをした・している人の実施費用は「31万〜70万円」が31.3%で最多でした。30万円以下の16.8%と合わせ、約48%が70万円以下です。一方で、151万円以上も14.0%いました。
返した区画の使用料が戻るかは、返還の案内に記載がありません。返す前に、保健所衛生課で確かめます。費用の内訳は墓じまい費用の記事に、手元のお金が足りないときの道は墓じまいのお金がないときの記事にまとめました。閉眼供養のお布施はお布施の記事で確かめられます。
大分県の助成のことと、墓が大分県内のほかの市町村にあるときの聞く先は、大分県の墓じまい補助金の記事にまとめました。
まとめ
大分市の改葬・市営墓地の返還・合葬室の案内に、墓じまいの助成は出てきません。改葬許可も墓地返還届も無料です。返した区画の使用料が戻るかは、返す前に保健所衛生課で確かめます。
公営の移し先に、市営納骨堂の合葬室があります。使用料は44,000円で、使用期間は永年です。撤去の工事は、複数の石材店の見積もりを比べてから頼んでください。見積もりの単位は店によって違います。窓口や返還届の出し方は、大分市の墓じまい手続きの記事にまとめました。
