まず結論から
- 確かめた高槻市の墓地と改葬の案内6つに、墓じまいの助成は載っていません。
- 代わりに使えるのは、市の合葬式墓地です。申請者が高槻市民なら、寺の墓や市外の墓から移す遺骨も申し込めます。
- 合葬式墓地の使用料は、合葬のみなら1体55,000円です。申請者が市民でなければ82,500円です。
- 公園墓地を返すと、使用料の一部が戻ります。1979年4月以後の許可は使用期間に応じて10分の6〜10分の3、1979年3月以前の許可は全額です。
- 市営以外の墓地の改葬許可は、手数料が無料です。撤去の費用は、複数の石材店の見積もりで額と内訳を比べます。見積もりの単位は店によって違います。
補助金の代わりに、市の合葬式墓地を使う
補助金を探すときは、まず墓がある市の案内を見ます。高槻市の公園墓地・合葬式墓地・改葬許可の案内と、公園墓地の条例・施行規則に、墓じまいの助成は載っていません。ほかの自治体の助成は、墓じまい補助金の記事で比べています。
高槻市で費用を抑える手立てになるのが、市の合葬式墓地です。移し先に払うお金も、墓じまいの費用の一部です。合葬の墓に移すと決めた人の記録です。
父から将来の墓じまいを頼まれ、両親が存命のうちに準備を進める人(個人ブログ・note)
墓石等の撤去・処分:40万円
合祀墓への納骨:25万円
5万円 × 5遺骨
永久石板への氏名彫刻:13万2,000円
2万2,000円 × 6名
したがって、現時点で金額が分かっている費用は、
40万円+25万円+13万2,000円=78万2,000円
となる。
ここでいう25万円は、改葬許可などの行政手続きにかかる費用ではなく、5体の遺骨を合祀墓に納めるための費用である。
今の墓と同じ墓園にある合祀墓へ移すと決め、墓園で案内された比較的安いコースの額を書き留めた記録です。まだ実施はしていません。高槻市の合葬式墓地も、使用料は1体ごとに決まっています。
出典: 僕の「墓じまい」(note)(台帳: V0005)
高槻市の合葬式墓地は、複数の焼骨を合同で埋蔵する墓です。管理は市が行うので、将来の墓守や承継の手続きは要りません。使用料は1体ごとで、合葬のみなら市民55,000円です。
申し込めるのは、次のどれかに当たる人です。親族とは、6親等以内の血族・配偶者・3親等以内の姻族です。
| 申し込める人 | 持っている焼骨・条件 |
|---|---|
| 高槻市民(申込日に住民登録がある人) | 親族の焼骨や、ほかの墓地・納骨堂から改葬した焼骨 |
| 親族が死亡時に高槻市民だった人 | その親族の焼骨 |
| 高槻市公園墓地の墓所を返す人 | 返すのと同時に申し込み、公園墓地に埋蔵された焼骨 |
| 高槻市民で、生前予約をする人 | 自分の死後の焼骨 |
金額は、申請者が「市民」か「その他」かで決まります。ほかの墓地から移すときは、その墓地のある市町村が出す改葬許可証が要ります。受付は斎園課の17番窓口だけで、郵送では受け付けていません。
移し先に合葬の墓を選ぶ人は増えています。鎌倉新書が2026年1月に、「いいお墓」経由で資料請求や霊園見学をし、墓じまいを検討・実施した733人に聞いた調査です。移し先の答えは「永代供養(合祀・合葬墓)」が43.2%で最多で、前回の調査の30.9%から増えました。ほかの移し先は遺骨の行き先の記事と永代供養の記事で比べています。
公園墓地を返すと、使用料と管理料の一部が戻る
公園墓地の墓をしまうと、区画を市に返します。そのとき、使用期間に応じて、納めた使用料と管理料の一部が戻ります。返還を受けて、工事に立ち会った霊園の職員の記録です。
青森の霊園の管理事務所で、区画の返還を受けて工事に立ち会った職員(個人ブログ・note)
今日、霊園で墓じまいの工事に立ち会った。
その区画が契約されたのは、20年前。 墓石も、その頃に建立されている。
それから20年間。 管理料が遅れたことは、一度もなかった。 けれど、そのお墓には結局、誰も入ることがなかった。
50代半ばで区画を求めた夫婦が、東京で暮らす息子に負担をかけたくないと返還を申し出て、その工事に立ち会った日の記録です。高槻市の公園墓地を20年使って返す場合、戻る使用料は10分の3です。
出典: 一度も使われなかったお墓を、今日、解体した。(note)(台帳: V0049)
戻る額は、高槻市公園墓地条例施行規則の別表で決まっています。使用料は、許可を受けた時期と使った期間で、戻る割合が変わります。
| 許可を受けた時期・使用期間 | 戻る使用料 |
|---|---|
| 1979年(昭和54年)3月31日以前に許可 | 墓所使用料の全額 |
| 1979年4月1日以後に許可・3年未満 | 墓所使用料の10分の6 |
| 同・3年以上5年未満 | 墓所使用料の10分の5 |
| 同・5年以上8年未満 | 墓所使用料の10分の4 |
| 同・8年以上 | 墓所使用料の10分の3 |
管理料が戻るのは、2003年(平成15年)4月1日以後に許可を受けた墓所です。
| 2003年4月1日以後の許可・使用期間 | 戻る管理料 |
|---|---|
| 5年未満 | 墓所管理料の30分の25 |
| 5年以上10年未満 | 墓所管理料の30分の20 |
| 10年以上15年未満 | 墓所管理料の30分の15 |
| 15年以上20年未満 | 墓所管理料の30分の10 |
| 20年以上25年未満 | 墓所管理料の30分の5 |
使用期間は、許可を受けた日から返した日までです。1円未満は切り捨てます。2003年3月以前の許可の管理料と、25年以上使った場合の管理料は別表に記載がないので、斎園課で確かめます。
管理料は共用部分の維持管理の費用で、30年分を想定して、許可のときに一括で納めています。条例は、墓所を返したときに、使用料と管理料の全部か一部を還付できると定めています。
還付を受けるには、公園墓地墓所使用料等還付請求書を、返還の届けと一緒に斎園課に出します。参考に、2026年度の募集は返還で空いた149区画で、4平方メートルの墓所は使用料1,060,000円・管理料233,200円でした。返す手順と書類は、高槻市の墓じまい手続きの記事にまとめました。
撤去の費用は、見積もりを比べて決める
墓じまいの総額には幅があります。鎌倉新書の同じ調査で、実際に墓じまいをした(している)人に実施費用を聞くと、「31万円〜70万円」が31.3%で最多でした。30万円以下が16.8%、151万円以上も14.0%です。
移し先が決まったあとで、撤去を頼む業者を選んだ人の記録です。
故郷で14代続いた寺の墓をしまい、公営の墓地公園へ移した60代の人(個人ブログ・note)
実家の片付けをした時と同じように、数社から相見積もりを取った。 金額だけでは決めない。 見積もりの内容や、問い合わせをした時の対応なども含めて比較し、納得できる業者を選んだ。
移し先の公営の墓地公園の抽選に当たってから、業者選びに入った人です。離檀も、住職に了承してもらえました。見積もりを出す単位は、石材店によって分かれています。
出典: 墓じまいで一番心配だったこと(note)(台帳: V0022)
日本石材産業協会は2023年度、石材店に、墓じまいの見積もりを何の単位で出すかを尋ねました。184件の回答は、面積・体積・重さ・一式・墓の数・人件費に分かれました。工事を頼む前に、複数の石材店から見積もりを取り、額と内訳を比べます。
寺の墓なら、墓石を処分する前に「御霊抜き」の法要を営みます。お布施の考え方は墓じまいのお布施の記事に、費用の内訳は墓じまい費用の記事に、石材店の選び方は墓じまい業者の記事にまとめました。
高槻市でかかるお金・戻るお金と聞き先
高槻市の案内で分かるお金を、聞き先ごとにまとめました。
| お金 | 決まり | 聞き先 |
|---|---|---|
| 市営以外の墓地の改葬許可の手数料 | 無料です。 | 保健衛生課(電話072-661-9331) |
| 公園墓地など市営の墓地からの改葬の手数料 | 案内のページに記載がありません。 | 斎園課(電話072-674-7192)で確かめます |
| 公園墓地の許可証の書換え・再交付 | 1件200円です。 | 斎園課 |
| 合葬式墓地の使用料 | 合葬のみなら1体55,000円(市民)です。 | 斎園課 |
| 公園墓地を返したときの還付 | 許可の時期と使用期間で決まります。 | 斎園課 |
| 墓石の撤去の工事 | 見積もりの単位は店で違います。 | 複数の石材店 |
| 閉眼供養のお布施 | 法要は住職に相談します。 | 菩提寺の住職 |
近くの市の決まりは、京都市の墓じまい補助金の記事に、府内では大阪市の墓じまい補助金の記事と堺市の墓じまい補助金の記事にまとめました。
大阪府の助成のことと、墓が大阪府内のほかの市町村にあるときの聞く先は、大阪府の墓じまい補助金の記事にまとめました。
まとめ
確かめた高槻市の墓地と改葬の案内6つに、墓じまいの助成は載っていません。代わりに使えるのは市の合葬式墓地で、合葬のみなら市民は1体55,000円です。
公園墓地を返すと、許可の時期と使用期間に応じて、使用料と管理料の一部が戻ります。撤去の工事は、複数の石材店の見積もりを比べてください。見積もりの単位は店によって違います。
