金沢市の墓じまい補助金は?条例に助成なし・使用料も原則戻らない

金沢市の墓じまい補助金は?条例に助成なし・使用料も原則戻らない
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金沢の墓をしまおうと考えたとき、市から補助金は出るのか、市営墓地を返せばお金は戻るのかが、まず気になるところです。

この記事では、金沢市の改葬と墓地返還届の案内、金沢市墓地条例を確かめ、出るお金と出ないお金を整理します。総務省の墓地行政の報告書と、日本石材産業協会・鎌倉新書の調査も出典にしました。

まず結論から

  • 金沢市の改葬と墓地返還の案内、金沢市墓地条例には、墓じまいの助成は載っていません。
  • 市営墓地を返しても、納めた使用料は原則戻りません。市長が相当の理由を認めたときだけ、全部か一部が戻ります。
  • 市への手続きにお金はかかりません。改葬許可は無料で、墓地返還届も手数料は要りません。
  • 市営墓地は、使用者が元の状態に戻して返します。撤去の工事は、複数の石材店から見積もりを取り、額と内訳を比べます。見積もりの単位は店によって違います。
  • 条例の使用料の表に、市営の合葬墓の区分はありません。

金沢市に墓じまいの補助金はある?

墓じまいに補助金を出すかどうかは、市によって違います。総務省が2023年にまとめた報告書は、市営墓地の返還を後押しする市の取組を、例として紹介しています。

神奈川県西方の実家近くにあった先祖の墓を、都内の合祀墓へ移した長男(個人ブログ)

自治体によって改葬の手続きが異なるため、現在の墓地所在地の役所で改葬に必要な手続きや書類を確認します。

一度、事前にお墓のある自治体とお墓を新たに移す場所の自治体のホームページを確認することをお勧めします。

補助金制度を整備している自治体もあるようです。各区市区町村の窓口に事前に問い合わせをしておくことをお勧めします。

50歳ころ東京に移った本人が、姉妹3人の理解を取り付けて進めた墓じまいです。遺骨は、都内の駅に近い建物の中の合祀墓に納めました。金沢市で確かめた資料には、墓じまいの助成は載っていません。

出典: 後悔しない! 墓じまい こうすればうまくいく(個人ブログ)(台帳: V0016)

確かめたのは、金沢市の次の3つの資料です。

金沢市の資料お金について書いてあること
改葬の案内(市民課 生活衛生室)改葬許可の手数料は無料です。助成の案内はありません。
墓地返還届の案内届出の手数料は不要です。墓地は原則として元の状態に戻して返します。
金沢市墓地条例使用料の額と減免・還付の定めがあります。墓じまいの費用を助成する定めはありません。

市への手続きは、改葬許可も墓地返還届もお金がかかりません。条例の減免と還付は、墓地の使用料についての定めです。

ほかの市には、墓じまいを支える制度の例があります。総務省の報告書は、愛媛県新居浜市が、市営墓地の区画を返して合葬式の施設を使う人の使用料を、全額免除する例を挙げています。新居浜市の2025年の案内は、墓石の撤去の補助金や助成金の制度を「設けていません」としています。同じ報告書は、北海道苫小牧市が2021年度に始めた事業も紹介しています。墓じまいの費用を借りた人の利息と信用保証料に、最大5万円を助成するものです。全国の制度の見分け方は、墓じまい補助金の記事にまとめました。

石川県の資料も見ました。県の2026年度当初予算の主要事業の資料で、墓地の項目は「集落の共同墓地の復旧支援」の1つです。能登半島地震と奥能登豪雨への対応として、通路や擁壁など共有部分の復旧を、補助率2分の1・上限1,200万円で支えます。

市営墓地を返せば、使用料は戻る?

墓地を返すと、最初に払った使用料は戻るのでしょうか。答えは、その墓地の決まりに書いてあります。

義母の墓の管理者をめぐって、きょうだいがもめた家の嫁(個人ブログ・note)

解約してきてって簡単にいうけど

管理事務所に行かないといけないし

何が起きるかというと埋蔵前2年間なら使用料半額戻る

しかし半分は戻ってこない

次女は

''解約して管理者を変えて、また同じところを買います''

義母の墓を建てる準備の途中で、夫が管理者になっていた墓の契約を「解約」する話が出た場面です。管理者は、のちに次女に変わりました。金沢市の条例は、納めた使用料を還付しないことを原則にしています。

出典: 今となっては(note)(台帳: V0056)

金沢市の市営墓地では、条例に答えがあります。第6条は「既納の使用料は、還付しない」と定めています。続けて、「市長が相当の理由があると認めるときは、当該既納の使用料の全部又は一部を還付することができる」としています。

原則は戻らず、戻るのは市長が相当の理由を認めたときだけです。どんな場合が相当の理由に当たるかは、条例には書かれていません。返す前に、市民課 生活衛生室に聞いておきます。

返すときの工事も、使う側の務めです。条例は、使わなくなった墓地を直ちに元の状態に戻して返すよう、使用者に求めています。市長の承認を受けたときは、今の状態のまま返せます。元に戻す工事の手配と支払いは、使用者の側に残ります。

撤去の費用を抑えるには?見積もりを並べて比べる

市の助成が載っていない以上、手を打てるのは撤去の工事代です。同じ墓でも、店によって見積もりの額は変わります。

夫が義実家の墓じまいを手配するのを、そばで記録した妻(個人ブログ・アメブロ)

そしてその見積り額が高かった。

周りにまだ墓じまいをした方が居なくて

ネットの情報しか知らないけど

想像より…かなり高かったのです。

見積り額…¥374.000-

この金額では頼めない。

そう思ったパパはもう一件、別の石材店に見積りを頼みました。

最初の店は、見積書が届くまで4週間近くかかりました。2軒目は巻き石を処分するかどうかで2通りの額を出し、処分する22万2千円で頼んでいます。金沢市の市営墓地も、原則として元の状態に戻して返します。

出典: 墓じまい(石材店見積り)(アメブロ)(台帳: V0123)

見積もりは、店によって積算の仕方が違います。日本石材産業協会が2023年度に石材店へ積算の単位を聞いた設問では、184件の回答が面積・体積・重さ・一式・墓の数・人件費に分かれました。複数の石材店から見積もりを取り、額と内訳を並べて比べてください。

費用全体の目安には、鎌倉新書が2026年1月に「いいお墓」の利用者に聞いた調査があります。墓じまいをした(している)人の実施費用は「31万円〜70万円」が31.3%で最も多く、約48%が70万円以下でした。内訳と相場は墓じまい費用の記事、頼み先の選び方は墓じまい業者の記事にまとめました。

移し先の費用は?金沢市の条例に合葬墓の区分はない

遺骨の移し先にも費用がかかります。自治体の中には、市営の合葬式の施設を持つ所があります。

金沢市墓地条例の使用料の表に、合葬墓の区分はありません。表にあるのは、野田山墓地・末広墓地・奥卯辰山墓地公園・内川墓地公園の4か所の、1平方メートルごとか1区画ごとの額です。

全国でも、公営の合葬式の施設を持つ市町村は多くありません。総務省の調査では、公営の墓地・納骨堂を持つ765市町村のうち、合葬式の施設を持つのは195市町村、25.5%でした。人口30万人以上の市町村でも47.4%です。

公営の墓地・納骨堂を持つ765市町村のうち、合葬式の施設を持つ市町村の割合を人口規模別に示した横棒グラフ。人口30万人以上(57市町村)が47.4%、10万〜30万人未満(107)が32.7%、5万〜10万人未満(127)が26.8%、5万人未満(474)が20.9%、全体(765)が25.5%。合葬式の施設があるのは約4分の1
図1: 公営の墓地・納骨堂を持つ市町村のうち、合葬式の施設がある割合。出典: 総務省 (2023)「墓地行政に関する調査 -公営墓地における無縁墳墓を中心として- 結果報告書」

鎌倉新書の2026年の調査では、墓じまい後の遺骨の移し先は「永代供養(合祀・合葬墓)」が43.2%で最も多くいました。樹木葬や納骨堂も含めると、継ぐ人の要らない形が約8割です。鎌倉新書は、比較的安い合祀・合葬墓を選ぶ人が増えたことも、約半数が70万円以下で済ませた一因とみています。

永代供養の選び方は墓じまいと永代供養の記事、遺骨の行き先は墓じまいの遺骨の行き先の記事にまとめました。

石川県の助成のことと、墓が石川県内のほかの市町村にあるときの聞く先は、石川県の墓じまい補助金の記事にまとめました。

まとめ

確かめた金沢市の改葬と墓地返還の案内、金沢市墓地条例には、墓じまいの助成は載っていません。市営墓地を返しても、納めた使用料は原則戻りません。

市への手続きは無料で、お金がかかるのは撤去の工事と移し先です。工事の見積もりは、複数の石材店から取って比べてください。見積もりの単位は店によって違います。窓口と書類の順番は、金沢市の墓じまいの手続きの記事にまとめました。

市営の霊園で墓じまいをした2人の口コミ

最後に、市営の霊園で墓じまいをした2人の記録から、お金にふれた一節を紹介します。

電車とバスを乗り継ぐ遠い市営の霊園の墓を、現地に行かずにしまった当事者(個人ブログ・note)

費用は工事費が70万円弱。お墓の中の遺骨を取り出して合葬墓地へ移す際に、お坊さんにも来てもらったので、別途7万円ほどかかった。

出典: 墓じまい|費用と手続き期間の記録(note)(台帳: V0002)

父を見送ったあと、姉と市営霊園の墓をしまい、寺の永代供養墓へ移した当事者(個人ブログ)

しかし、年数が経過した骨は小さくなっているんですよね。 問題なく1つの骨壺に入りました。

その結果、費用も安く済みました。 墓を更地にした費用と永代供養の費用で約40万円弱でした。

出典: 墓じまい:費用とやり方を解説!私たちの選んだ永代供養の詳細(個人ブログ)(台帳: V0013)

参考文献

  1. 総務省行政評価局 (2023)「墓地行政に関する調査 -公営墓地における無縁墳墓を中心として- 結果報告書」. 表1-⑥ 合葬式施設の設置状況・表2-(2)-① 使用区画の自発的な返還を促進する取組を行っている例.
  2. 日本石材産業協会 (2023)「お墓じまいに関する業界内意識調査」結果(2023年度お墓じまいアンケート). 回答者は石材店.
  3. 鎌倉新書 (2026)【第4回】改葬・墓じまいに関する実態調査(2026年)全文版. 回答者は同社サイト「いいお墓」経由で資料請求・霊園見学をした人のうち、改葬・墓じまいを検討・実施した人(2026年1月・インターネット調査).
  4. 金沢市 市民課 生活衛生室「納骨してある遺骨を他のお墓に移したい(改葬)のですが、どうしたらいいですか。」.
  5. 金沢市「金沢市墓地条例」(平成4年条例第36号)第2条・第4条・第5条・第6条・第10条・別表.
  6. 金沢市 市民課 生活衛生室「墓地返還届」.
  7. 石川県 (2026)「令和8年度当初予算主要事業(令和7年度第1次2月補正予算含む)」Ⅱ 令和6年能登半島地震及び令和6年奥能登豪雨への対応.
  8. 新居浜市(環境政策課)「墓じまいについて」(2025年4月1日更新).

当事者の口コミの出典: V0016(個人ブログ)/V0056(note)/V0123(アメブロ)/V0002(note)/V0013(個人ブログ)。いずれも本人が公開している記録で、引用は原文のままです。

更新履歴: 2026-09-29 公開/2026-10-05 新居浜市の2025年の案内を追記・見積もりをすすめる文の出典を正した