福島市の墓じまい補助金は?市の案内に記載なし・還付は3年以内

福島市の墓じまい補助金は?市の案内に記載なし・還付は3年以内
目次

福島市で墓じまいをするとき、市の補助金はあるのか。市営墓地の区画を返したら、納めた使用料は戻るのか。助成が見当たらないなら、費用はどこで決まるのか。

この記事では、福島市の改葬と市営墓地の案内から、お金に関わる決まりを整理します。福島市と福島県の公式案内、総務省の調査報告書、国民生活センターの「国民生活」、日本石材産業協会・鎌倉新書・株式会社huhuの調査を出典にしました。

まず結論から

  • 福島市の改葬と市営墓地の案内2ページに、墓じまいの助成は載っていません。福島県の墓地・埋葬の担当課の業務紹介にも載っていません。
  • 市営墓地を返して使用料の2分の1が戻るのは、使用許可から3年以内に返すときです。新山霊園は、遺骨を埋蔵していないことも条件です。
  • 改葬許可も市営墓地の返還届も、手数料は無料です。
  • 撤去の工事は、複数の石材店に見積もりを頼みます。見積もりの単位は店によって違うので、額と内訳を比べます。

福島市で、墓じまいのお金に関わる市の決まり

福島市の改葬と市営墓地の2ページから、お金に関わる決まりを抜き出しました。手数料は、改葬許可も返還届も無料です。

項目福島市の決まり
墓じまいの助成2ページのどこにも、案内は載っていません。
返した区画の使用料使用許可から3年以内に返すと、2分の1が戻ります。新山霊園は、遺骨を埋蔵していないことも条件です。
市営墓地の返還届の手数料無料です。
改葬許可の手数料無料です。
墓石の撤去と区画を戻す工事使用許可を受ける前の状態に戻してから、市に返します。

窓口と書類、返す手順は、福島市の墓じまい手続きの記事にまとめました。

市にも県にも、墓じまいの助成はないのか

補助金を探すときは、まず墓のある市の案内を見ます。福島市の改葬と市営墓地の2ページには、墓じまいの助成は載っていません。福島県では、墓地と埋葬の業務を食品生活衛生課が受け持ちます。その業務の紹介のページにも、墓じまいの助成は載っていません。市営墓地にある墓の撤去を見積もってもらった人の記録です。

京都府の市営墓地にある父方の墓2基をしまうことにした孫(個人ブログ・note)

さて、見積もりは 2基で55万円 でした。 明細については割愛します。先方の営業上の秘密に触れるのかはわかりませんけど、細かくぶっちゃけるもんでもないと思いますので。 ちなみに、この金額は散骨費用を含まない、墓石撤去の費用です…

祖母の管理料の滞納で墓があると知り、3年前から管理料を払ってきた人の記録です。市の記録では、明治時代の墓でした。株式会社huhuの調査報告は、補助金の制度は公営墓地に限るものが多いとしています。

出典: 墓じまいをしてみた(途中)(note)(台帳: V0017)

補助金を実際に使った人は多くありません。株式会社huhuが2026年5月に、墓じまいを経験した100人にインターネットで聞いた調査があります。補助金が出ることを知っていたのは24人でした。補助金を使ったのは、100人のうち2人でした。

墓じまいを後押しする市の例は、総務省が2023年にまとめた公営墓地の調査報告書にあります。愛媛県新居浜市は、市営墓地の区画を返して合葬式施設を使う人の使用料を、全額免除する制度を条例で定めていました。新居浜市の2025年の案内は、墓石の撤去の補助金や助成金の制度を「設けていません」としています。北海道苫小牧市には、2023年の報告書の時点で、墓じまいのための借入れの利息と信用保証料に、最大5万円を助成する事業がありました。どちらも、その市の市営墓地の人に向けた制度です。全国の制度は、墓じまい補助金の記事で比べています。

同じhuhuの調査では、補助金のほかに、費用の負担を抑えるためにしたことも聞いています(複数回答)。最多は「親族間で費用を分担できるよう相談する」の40人でした。

補助金のほかに費用の負担を抑えるためにしたことを示した横棒グラフ。墓じまいを経験した100人の複数回答で、親族間で費用を分担できるよう相談が40人、複数の石材店から相見積もりを取るが38人、供養先を樹木葬や永代供養墓にするが35人、離檀料が高額にならないよう寺と話し合うが21人、分割払いを検討するが4人、特になしが18人
図1: 補助金のほかに、費用の負担を抑えるためにしたこと。出典: 株式会社huhu「墓じまい補助金の認知・実態調査」(2026年5月・インターネット調査)

費用を払いきれないときの考え方は、墓じまいのお金がないときの記事にまとめました。

市営墓地の区画を返すと、使用料は戻るのか

市営墓地の墓をしまうと、使わなくなった区画を市に返します。福島市は、条件に当てはまる返還に、還付金を支払っています。墓を建てたまま一度も使わずに返した夫婦を、霊園の側から見た記録です。

青森の霊園の管理事務所で、墓じまいの工事に立ち会ったスタッフ(個人ブログ・note)

その区画が契約されたのは、20年前。 墓石も、その頃に建立されている。

それから20年間。 管理料が遅れたことは、一度もなかった。 けれど、そのお墓には結局、誰も入ることがなかった。

夫婦は、東京で暮らす独身の息子に負担をかけたくないと、元気なうちの返還を申し出ました。福島市で使用料が戻るのは、使用許可から3年以内に返すときです。

出典: 一度も使われなかったお墓を、今日、解体した。(note)(台帳: V0049)

福島市で使用料の2分の1が戻るのは、使用許可から3年以内に返すときです。新山霊園は、遺骨を埋蔵していないことも条件です。還付金請求書は、返還届と一緒に環境衛生課へ出します。

墓地使用料の2分の1が戻るとき一緒に出す書類
新山霊園遺骨を埋蔵しておらず、使用許可から3年以内に返すとき墓所使用料還付請求書
御山・岩谷・渡利・天王寺の各墓地使用許可から3年以内に返すとき墓地使用料還付請求書

請求書は、環境衛生課の窓口で受け取るか、市のページからダウンロードします。使用許可から3年を過ぎた区画は、どの墓地でも条件に当たりません。県内のいわき市は、市営墓園を返しても、納めた使用料と管理料を返さないとしています。いわき市のお金の決まりはいわき市の墓じまい補助金の記事に、郡山市の決まりは郡山市の墓じまい補助金の記事にあります。

撤去の工事は、複数の見積もりで額と内訳を比べる

福島市の市営墓地は、区画を使用許可を受ける前の状態に戻してから返します。残った墓石の撤去は、「現状回復義務」として使用者の義務とされています。

鎌倉新書が2026年1月に「いいお墓」の利用者に行った調査では、墓じまいをした人の費用は「31万〜70万円」が31.3%で最多でした。30万円以下は16.8%、151万円以上も14.0%いました。

墓じまいをした人が答えた実施費用(総額)の価格帯を示した横棒グラフ。30万円以下が16.8%、31万〜70万円が31.3%で最も多く、151万円以上が14.0%。71万〜150万円の割合は本文に記載がないため載せていない。回答者は「いいお墓」の利用者
図2: 墓じまいの実施費用(総額)の価格帯。出典: 鎌倉新書【第4回】改葬・墓じまいに関する実態調査(2026年)

移し先の選び方でも、総額は変わります。この調査は、約半数が70万円以下で済んだ一因に、比較的安価な合祀・合葬墓を選ぶ人が増えたことを挙げています。墓じまい後の移し先の最多も、「永代供養(合祀・合葬墓)」の43.2%でした。移し先の選び方は、墓じまいして永代供養にする記事にまとめました。

同じ調査で、墓じまいをやめた人の理由の最多は「解体費用が高すぎた」の22.2%でした。最初に届いた見積もりが高く、もう1軒に頼んだ人の記録です。

義実家の墓じまいを夫が手配した様子を記録した妻(個人ブログ・アメブロ)

周りにまだ墓じまいをした方が居なくて

ネットの情報しか知らないけど

想像より…かなり高かったのです。

見積り額…¥374.000-

この金額では頼めない。

そう思ったパパはもう一件、別の石材店に見積りを頼みました。

2軒目の店は、隣の墓との境界の巻石を処分する場合と残す場合の、2通りの見積もりを出しました。石材店が見積もりを出す単位は、店によって違います。

出典: 墓じまい(石材店見積り)(アメブロ)(台帳: V0123)

日本石材産業協会が2023年度に石材店へ尋ねた調査では、見積もりの単位が、面積・体積・重さ・一式・墓の数・人件費に分かれました。撤去の工事は、複数の石材店の見積もりをそろえ、額と内訳を比べて決めます。費用の内訳は墓じまい費用の記事に、石材店の選び方は墓じまい業者の記事にまとめました。

福島県の助成のことと、墓が福島県内のほかの市町村にあるときの聞く先は、福島県の墓じまい補助金の記事にまとめました。

まとめ

福島市の改葬と市営墓地の案内2ページに、墓じまいの助成は載っていません。市営墓地の使用料の2分の1が戻るのは、使用許可から3年以内に返すときです。新山霊園は、遺骨を埋蔵していないことも条件です。

改葬許可と返還届の手数料は無料です。見積もりの単位は店によって違うので、撤去の工事は複数の石材店の額と内訳を比べてから頼んでください。手続きの順番は、福島市の墓じまい手続きの記事にまとめました。

参考文献

  1. 総務省行政評価局 (2023)「墓地行政に関する調査 -公営墓地における無縁墳墓を中心として- 結果報告書」.
  2. 日本石材産業協会 (2023)「お墓じまいに関する業界内意識調査」結果(2023年度お墓じまいアンケート). 回答者は石材店.
  3. 鎌倉新書 (2026)【第4回】改葬・墓じまいに関する実態調査(2026年)全文版. 2026年1月実施。2024年10月〜2025年9月に同社サイト「いいお墓」経由で資料請求・霊園見学をした人のうち、改葬・墓じまいを検討または実施した人が回答.
  4. 株式会社huhu「わたしたちの墓じまい」(2026)「墓じまい補助金の認知・実態調査」. 墓じまいの経験がある男女100人へのインターネット調査(2026年5月19日実施・複数回答の設問を含む).
  5. 国民生活センター (2025)「国民生活」2025年12月号(No.160)特集「『家』を継げない時代の埋葬と祭祀を考える」特集3(横田睦).
  6. 福島市(環境部 環境衛生課)「市営墓地【お墓を使わなくなった場合】」.
  7. いわき市(市民協働部 生活安全課)「【市営墓園】墳墓・納骨堂返還届」.
  8. 福島市(環境部 環境衛生課)「改葬手続きについて」.
  9. 福島県「環境衛生業務の紹介」. 保健福祉部 食品生活衛生課.
  10. 新居浜市(環境政策課)「墓じまいについて」(2025年4月1日更新).

当事者の口コミの出典: V0017(note)/V0049(note)/V0123(アメブロ)。いずれも本人が公開している記録で、引用は原文のままです。

更新履歴: 2026-10-03 公開/2026-10-05 新居浜市の2025年の案内を追記