盛岡市の墓じまい補助金と費用は?使用料は戻らず改葬許可は無料

盛岡市の墓じまい補助金と費用は?使用料は戻らず改葬許可は無料
目次

盛岡市で墓じまいをすると、市から補助金は出るのか。市営墓園を返したら、払った使用料は戻るのか——そんな疑問を持っていないでしょうか。

この記事では、盛岡市の墓園の案内・墓園条例・改葬許可の案内を確かめ、払うお金と戻らないお金を整理します。盛岡市保健所の公式案内、盛岡市墓園条例、国民生活センターの「国民生活」、日本石材産業協会と鎌倉新書の調査を出典にしました。

まず結論から

  • 盛岡市の墓園の案内・墓園条例・改葬許可の案内に、墓じまいの助成は載っていません。株式会社huhuが2026年5月、墓じまいの経験者100人に聞いた調査でも、補助金を使った人は2人でした。
  • 市営墓園を返しても、払った使用料と管理料は戻りません。管理料は、返した年度の分まで納めます。
  • 墓石の撤去は、自分の費用で墓地を原状に戻して返します。見積もりの単位は店で違うので、複数の店の額と内訳を比べます。
  • 市に払う改葬許可の証明書の発行手数料は、無料です。
  • 移し先の費用は、骨壺の数で積み上がることがあります。料金表で数え方を確かめます。

市営墓園を返すと、払ったお金は戻る?

市営墓園の墓地は、買った土地ではありません。市の許可を受けて使い、使用料と毎年度の管理料を納めます。市営墓地の墓を、思いがけず引き受けた孫の記録です。

京都府の市営墓地にある父方の墓を引き受けた孫(個人ブログ・note)

今回、京都府の市営墓地にある墓をしまいました。

京都から高知に移ったのは聞いたことはありましたが、墓があるとは知りませんでした。

きっかけは祖母の管理料滞納からです。これが3年前に発覚しました。この時、祖母の連絡先すら知らないので、生死を戸籍で調べましたが存命でした。

本人はその後、管理料を毎年払ってきました。相続放棄をした年に、墓じまいまで一気に進めると決めています。盛岡市も、墓地は人に譲ったり貸したりできないとしています。

出典: 墓じまいをしてみた(途中)(note)(台帳: V0017)

盛岡市の案内は、墓地が要らなくなったら市に返すとしています。返しても、使用料と管理料は返さないと書いています。管理料は、返した年度の分まで納めます。

墓園条例も、すでに納めた使用料と管理料は還付しないと定めます。例外は、使用者の責めによらず墓地を使えなかった場合で、市長が特別の理由を認めたときです。そのときは全部か一部を還付できます。

市営墓園毎年度の管理料
青山墓園墓地の面積1平方メートルにつき200円です。
新庄墓園1平方メートルにつき500円です。案内の表では、普通墓地4平方メートルで年2,000円です。
古川墓園普通墓地Aは1区画2,500円、Bは2,000円です。指定管理者が管理し、管理料に当たる利用料金を納めます。

生活扶助を受けている人などは、管理料の減免を申請できます。ほかの市には、返すと使用料の一部が戻るところもあります。市川市霊園は、許可から3年以内に未使用(更地)で返すと、使用料の2分の1を返します。

こうした決まりは、その市の霊園を使う人向けです。全国の助成の形は墓じまい補助金の記事にまとめました。

墓石の撤去は自分持ち。どこまで撤去するかで額が変わる

市営墓園を返すときは、墓石を片づけて墓地を元の状態に戻します。その工事の費用は、使用者が払います。撤去の範囲で、見積もりの額が分かれた人の記録です。

義父の実家の町の墓地にある墓の墓じまいを、夫が手配した妻(個人ブログ・アメブロ)

【◯石材店の見積り額】

区画巻き石も処分した場合

¥222.000-

区画巻き石を残した場合

¥168.000-

管理事務所に確認したら

残念ながら巻き石も処分と言われたので、高い方のお値段になりましたが…

墓地の管理所に教わった店の見積もりが高く、夫がもう1店に頼んで出た額です。巻き石とは、隣の墓との境の石のことです。墓石の撤去は、使用者の「現状回復義務」とされています。

出典: 墓じまい(石材店見積り)(アメブロ)(台帳: V0123)

盛岡市の墓園条例は、使わなくなった墓地を、自分の費用で原状に戻して返すと定めます。現状のままで返すことを市長が承認したときは、この限りではありません。墓園の問い合わせ先は、保健所企画総務課です。

日本石材産業協会が2023年度に石材店へ聞くと、見積もりを出す単位は面積・体積・重さ・一式・墓の数・人件費に分かれました。複数の石材店から見積もりを取り、額と内訳を比べます。

撤去の費用を助成する市もあります。浦安市は、墓所を返したあと、原状回復の費用に上限15万円の補助金を出します。市川市と太田市にも、その市の墓地を返す人向けの助成があります。石材店の選び方は墓じまい業者の記事にまとめました。

遺骨の移し先にかかるお金

盛岡市の墓園条例が定める墓地は、普通墓地と芝生墓地です。市の墓園の案内にも、合葬墓の募集は載っていません。市営霊園から寺の永代供養へ移した人の記録です。

父を亡くしたあと、姉と市営霊園の墓を寺の永代供養へ移した人(個人ブログ)

私がお願いしたお寺では、お墓から永代供養墓に移した場合の費用は骨壺1つに対して年間1万円でした。

30年供養してもらう場合は、30万円を最初に一括で支払います。

我が家のお墓には、3人の遺骨が入っていますので、30万円×3人で90万円になります。

父親を入れたら120万円です。

予想以上にかかるなと思ったら、住職から「親子は一緒の骨壺に入れるのもありですよ」と言われました。

「親子の仲が悪かったならともかく、仲良く一緒に入れる方もいますよ」と・・・。

その場合は、3人入っていても骨壺が一つなので料金も30万円で済むと言われました。

父が亡くなったのを機に、姉と決めた墓じまいでした。姉も本人も、その墓に入る予定はなかったと書いています。骨壺で管理する施設は、骨壺1つで30〜50万円という例も挙がっています。

出典: 墓じまい:費用とやり方を解説!私たちの選んだ永代供養の詳細(Rinのシンプルライフ)(台帳: V0013)

鎌倉新書が2026年1月、同社サイト「いいお墓」の利用者に聞いた調査では、墓じまい後の移し先は「永代供養(合祀・合葬墓)」が43.2%で最多でした。樹木葬が24.1%、一般墓が14.3%、納骨堂が13.3%です。

墓じまい後の遺骨の移し先を示した横棒グラフ。永代供養(合祀・合葬墓)が43.2%で最多、樹木葬が24.1%、一般墓(別の墓石があるお墓)が14.3%、納骨堂が13.3%。鎌倉新書の2026年1月の調査で、本文に割合が載っている4つの区分
図1: 墓じまい後の移し先。出典: 鎌倉新書【第4回】改葬・墓じまいに関する実態調査(2026年)

永代供養の施設は、運用も遺骨の管理の期限も一様ではありません。パンフレットだけでなく、使用規則と料金表を見ます。移し先の選び方は永代供養の記事と遺骨の行き先の記事にまとめました。

市営の合葬墓がある東北の市の例は、仙台市と青森市の補助金の記事にあります。

盛岡市の墓じまいで払うお金・戻らないお金

ここまでの決まりを、表にまとめました。手続きの窓口と書類は盛岡市の墓じまい手続きの記事にあります。

お金盛岡市の決まり
改葬許可の証明書の発行手数料無料です。
郵送で申請するときの郵送料原則、申請者が払います。
返す年度の管理料返した年度の分まで納めます。
払った使用料と管理料返しません。
墓石の撤去と原状回復使用者の費用です。複数の店の額と内訳を比べます。見積もりの単位は店によって違います。
墓じまいの助成墓園の案内・墓園条例・改葬許可の案内に載っていません。

総額の目安もあります。鎌倉新書の同じ調査で、墓じまいをした人の実施費用は「31万〜70万円」が31.3%で最多でした。費用の内訳は墓じまい費用の記事にまとめました。

株式会社huhuは2026年5月、墓じまいの経験者100人にインターネットで聞きました。補助金を知っていた人は24人、使った人は2人です。

補助金のほかに負担を抑えるためにしたこと(複数回答)は、親族で費用の分担を相談した人が40人で最多でした。相見積もりが38人、樹木葬や永代供養墓にした人が35人と続きます。

墓じまいの経験者100人が、補助金のほかに費用の負担を抑えるためにしたことを示した横棒グラフ(複数回答・人数)。親族で費用の分担を相談が40人、複数の石材店から相見積もりが38人、樹木葬や永代供養墓にするが35人、離檀料についてお寺と話し合うが21人、分割払いを検討が4人、特になしが18人。株式会社huhuの2026年5月のインターネット調査
図2: 補助金のほかに負担を抑えるためにしたこと。出典: 株式会社huhu「わたしたちの墓じまい」墓じまい補助金の認知・実態調査(2026年)

親族での分け方は親戚とお金の記事に、払えないときの考え方はお金がないときの記事にまとめました。

岩手県の助成のことと、墓が岩手県内のほかの市町村にあるときの聞く先は、岩手県の墓じまい補助金の記事にまとめました。

まとめ

盛岡市の墓園の案内・墓園条例・改葬許可の案内に、墓じまいの助成は載っていません。市営墓園を返しても、払った使用料と管理料は戻らず、管理料は返した年度の分まで納めます。

撤去は自分の費用で原状に戻すので、複数の石材店の見積もりを比べてください。見積もりの単位は店によって違います。改葬許可の手数料は無料です。手続きの窓口と書類は、盛岡市の墓じまい手続きの記事にまとめました。

参考文献

  1. 盛岡市(保健所企画総務課)「盛岡市営墓園 申し込み方法など」(令和3年8月23日更新).
  2. 盛岡市墓園条例(昭和38年条例第45号)第6条・第21条〜第25条.
  3. 盛岡市(保健所企画総務課)「改葬許可に関する手続き」(令和6年3月1日更新).
  4. 市川市「市川市霊園一般墓地返還促進事業」.
  5. 浦安市「墓所返還者等支援事業」.
  6. 太田市「八王子山公園墓地(返還届・墓石撤去費用助成金)」.
  7. 国民生活センター (2025)「国民生活」2025年12月号(No.160)特集「『家』を継げない時代の埋葬と祭祀を考える」特集3(横田睦).
  8. 日本石材産業協会 (2023)「お墓じまいに関する業界内意識調査」結果(2023年度お墓じまいアンケート). 回答者は石材店.
  9. 鎌倉新書 (2026)【第4回】改葬・墓じまいに関する実態調査(2026年)全文版. 2026年1月にインターネットで実施。回答者は同社サイト「いいお墓」経由で資料請求・霊園見学をした人のうち、改葬・墓じまいを検討・実施した人(有効回答733件。設問ごとに答えた人が異なる).
  10. 株式会社huhu「わたしたちの墓じまい」(2026)「墓じまい補助金の認知・実態調査」. 墓じまいの経験がある男女100人へのインターネット調査(2026年5月19日実施・複数回答の設問を含む).

当事者の口コミの出典: V0017(note)/V0123(アメブロ)/V0013(個人ブログ)。いずれも本人が公開している記録で、引用は原文のままです。

更新履歴: 2026-10-03 公開/2026-10-05 見積もりをすすめる文の出典を正した