川崎市の墓じまい補助金は?市の案内になし・還付と合葬墓の費用

川崎市の墓じまい補助金は?市の案内になし・還付と合葬墓の費用
目次

川崎市の墓じまいに、市から補助金は出るのでしょうか。

この記事では、川崎市の案内で確かめた範囲の答えと、市営霊園の使用料の還付・手数料・合葬型墓所の料金を整理します。川崎市の改葬許可の案内と市営霊園の募集案内、川崎市営霊園の一般墓所案内、日本石材産業協会と鎌倉新書の調査を出典にしました。

まず結論から

  • 川崎市の改葬許可・市営霊園・合葬型墓所の案内に、墓じまいの助成は載っていません。
  • 市営霊園の墓所を返したときに使用料が戻ると案内されているのは、利用許可の日から3年以内の場合で、額は半額です。
  • 返還の手続きは無料で、霊園での改葬の手続きは遺骨1体300円です。管理料は、返還の手続きをした年度の分までかかります。
  • 市営霊園の合葬型墓所は、令和7年度の募集で遺骨1体の使用料が7万円、管理料が30,550円でした。市営墓地の使用者は、墓じまいなら随時申し込めます。
  • 墓石などの撤去は使用者が行います。工事は複数の石材店から見積もりを取り、額と内訳を比べます。見積もりの単位は店によって違います。

川崎市に墓じまいの補助金はある?市の案内で確かめた範囲

確かめたのは、川崎市の改葬許可の案内と、市営霊園の一般墓所案内、令和7年度の市営霊園の募集案内です。どれにも、墓じまいの費用を助成する制度は載っていません。

神奈川県西方の実家近くにあった先祖の墓を、都内の合祀墓へ移した長男(個人ブログ)

自治体によって改葬の手続きが異なるため、現在の墓地所在地の役所で改葬に必要な手続きや書類を確認します。

一度、事前にお墓のある自治体とお墓を新たに移す場所の自治体のホームページを確認することをお勧めします。

補助金制度を整備している自治体もあるようです。各区市区町村の窓口に事前に問い合わせをしておくことをお勧めします。

本人は東京に移り住んだあと、姉妹3人に移し先の考えを伝え、交通の便のよい所を選ぶことで理解を得ました。制度を見るのが墓のある自治体なのは、川崎市の墓でも同じです。改葬許可の申請先も、遺骨が埋葬されている市区町村です。

出典: 後悔しない! 墓じまい こうすればうまくいく(個人ブログ)(台帳: V0016)

川崎市営霊園の案内に載っているお金の決まりは、使用料の還付と手数料などです。合葬型墓所の使用料と管理料は、市営霊園の募集案内に載っています。どちらも、このあとの節で表にしました。

墓が川崎市の外にあるなら、その墓地の自治体の制度を確かめます。千葉県の市川市と浦安市には、市の墓地を返す人に、撤去の費用を助成する制度があります。

墓地対象になる人助成の内容
市川市霊園一般墓地の使用許可を受けていて、墓を継ぐ親族がいない人や、管理に不安のある人です。元の状態に戻す費用の全部か一部です。上限は区画で違い、7万5000円〜44万円です。2026年9月16日に受付を再開しました。
浦安市墓地公園通常墓所か小型墓所の使用許可を受けている人です。墓石の撤去などの費用に、返還のあとで補助金が出ます。上限は15万円です。

どちらも、その市が経営する墓地の使用者が対象です。自治体の助成の仕組みは、墓じまい補助金の記事にまとめました。

市営霊園を返すと、払った使用料は戻る?

市営霊園の墓は、使用料を納めて利用の許可を受けています。返すときに使用料が戻るかどうかは、許可を受けてからの年数で決まります。

郡山市が運営する霊園に夫の家の墓があり、秋田の実家の墓のことも考えている当事者(個人ブログ・note)

墓地は、所有権ではなく、永代使用料と言う名目のようです。

秋田の実家のお墓も永代使用料を一括で支払ました。

2026年8月の墓参りで、隣の区画が更地になっているのを見て書かれた記録です。返された墓地を市がまた売り出すことは、市の広報で見かけていました。川崎市営霊園の案内で使用料が戻るとされるのは、3年以内に返した場合です。

出典: 墓じまい(note)(台帳: V0047)

川崎市営霊園では、使用料が戻るのは、利用許可の日から3年以内に返した場合で、納めた額の半額です。それより長く使った墓所で使用料が戻る決まりは、案内に見当たりません。

還付の決まりは、墓地を経営する市によって違います。千葉県の市川市霊園は、返還を後押しする事業の中で、3年以内に未使用で返せば半額、それ以外でも4分の1を返します。

返すときに市営霊園へ払うお金と、かからないお金は次のとおりです。

手続きお金
返還の手続き無料です。
他の墓地へ移す手続き遺骨1体につき300円です。
名義の変更(承継)1,300円です。
埋葬証明300円です。遺骨が市営霊園に埋葬されていることの証明で、改葬のときなどに要ることがあります。
管理料返還の手続きをした年度の分までかかります。
区役所の改葬許可川崎市の改葬許可の案内に、手数料の記載はありません。

管理料は年度の分までかかるので、返す時期によって払う額が変わります。手続きの順番と窓口は、川崎市の墓じまいの手続きの記事にまとめました。

移し先の費用は?市営霊園の合葬型墓所

鎌倉新書は、墓じまいの費用に幅が出る理由に、解体する墓地の広さと、移し先の永代供養墓や納骨堂のグレードを挙げています。川崎市では、市営霊園に合葬型墓所があります。

両親が元気なうちに、家の墓をしまう準備を進めている息子(個人ブログ・note)

近年は墓じまいをする人も増えているようで、墓石の撤去から改葬先への納骨までをまとめたパック料金を設定されていた。

今回、現在の墓園で案内されている比較的安価なコースを確認したところ、現時点で分かっている費用は以下のとおりだった。

墓石等の撤去・処分:40万円

合祀墓への納骨:25万円

5万円 × 5遺骨

永久石板への氏名彫刻:13万2,000円

2万2,000円 × 6名

したがって、現時点で金額が分かっている費用は、

40万円+25万円+13万2,000円=78万2,000円

となる。

移し先は、今の墓と同じ墓園にある合祀墓です。示された額に、閉眼供養(墓から魂を抜く法要)のお布施は入っていません。川崎市営霊園の使用者も、墓じまいで市営霊園の合葬型墓所に申し込めます。

出典: 僕の「墓じまい」(note)(台帳: V0005)

市営霊園の合葬型墓所は、一つの墓に多くの遺骨を一緒に納める墓です。一度納めた遺骨は取り出せません。使用料と管理料を払ったあとは、市が永年で管理します。令和7年度の募集での料金は次のとおりです。

申込みの区分使用料管理料
遺骨1体70,000円30,550円
遺骨2体140,000円(2体分)61,100円
遺骨1体と生前1体140,000円(2体分)61,100円

市外に住む人のうち、緑ヶ丘霊堂に遺骨を預けている人と、生前申込みの2体目の人は、使用料が1.5倍です。令和7年度の募集は2025年11月に郵送で受け付け、すでに終わっています。市営墓地の使用者は、墓じまいによる申込みなら、募集とは別に随時受け付けています。

全国でも、移し先に合祀・合葬墓を選ぶ人は増えています。鎌倉新書が2026年1月に「いいお墓」の利用者に聞いた調査では、遺骨の移し先は「永代供養(合祀・合葬墓)」が43.2%で最も多い答えでした。2024年の前回は30.9%でした。同社は、総額70万円以下の人が約半数いる理由の一つに、比較的安価な合祀・合葬墓を選ぶ人が増えたことを挙げています。

墓じまい後の遺骨の移し先を示した横棒グラフ。永代供養(合祀・合葬墓)が43.2%で最も多く、樹木葬が24.1%、一般墓が14.3%、納骨堂が13.3%。鎌倉新書が2026年1月に「いいお墓」の利用者に聞いた調査で、本文に割合の記載がある4区分
図1: 墓じまい後の遺骨の移し先。出典: 鎌倉新書【第4回】改葬・墓じまいに関する実態調査(2026年)

撤去の費用は、見積もりを比べて確かめる

市営霊園の墓所は、墓碑やカロート(遺骨を納める納骨施設)など、使っていた設備をすべて撤去して返します。この工事を頼むのは使用者です。

見積もりの単位(積算の仕方)は、石材店によって違います。日本石材産業協会の2023年度の調査では、石材店184件の答えが、面積・体積・重さ・一式・墓の数・人件費に分かれました。複数の石材店から見積もりを取り、額と内訳を並べて比べてください。

総額の目安には、全国の調査があります。鎌倉新書の2026年の調査で、墓じまいをした人が答えた総額は「31万円〜70万円」が31.3%で最も多くありました。価格帯の分かれ方は、墓じまい費用の相場の記事にまとめました。

お金のことを聞く先

聞きたいことによって、問い合わせる先が分かれます。

聞きたいこと問い合わせる先
使用料の還付・手数料・管理料緑ヶ丘霊園は霊園事務所(044-811-0013)、早野聖地公園は早野聖地公園事務所(044-987-7855)です。受付はどちらも8時30分から17時30分までです。
合葬型墓所の随時の申込み同じく、霊園事務所か早野聖地公園事務所です。
改葬許可の手数料墓のある区の区役所区民課です。
市外の墓の助成その墓地を経営する自治体です。市川市は霊園管理事務所、浦安市は環境衛生課が申請を受けています。
撤去工事の費用複数の石材店です。

神奈川県の助成のことと、墓が神奈川県内のほかの市町村にあるときの聞く先は、神奈川県の墓じまい補助金の記事にまとめました。

まとめ

川崎市の改葬許可・市営霊園・合葬型墓所の案内に、墓じまいの助成は載っていません。市営霊園の案内で使用料が戻るとされるのは、利用許可の日から3年以内に返した場合で、額は半額です。

返還の手続きは無料で、合葬型墓所は令和7年度の募集で遺骨1体7万円、管理料30,550円でした。撤去工事は、複数の石材店から見積もりを取って比べてください。見積もりの単位は店によって違います。

参考文献

  1. 日本石材産業協会 (2023)「お墓じまいに関する業界内意識調査」結果(2023年度お墓じまいアンケート). 回答者は石材店.
  2. 鎌倉新書 (2026)【第4回】改葬・墓じまいに関する実態調査(2026年)全文版. 回答者は同社サイト「いいお墓」経由で資料請求・霊園見学をした人のうち、改葬・墓じまいを検討・実施した人(2026年1月・設問ごとに答えた人が違う).
  3. 市川市「市川市霊園一般墓地返還促進事業」(2026年9月16日更新).
  4. 浦安市「墓所返還者等支援事業」(令和8年4月24日更新).
  5. 川崎市「改葬許可について」(2025年1月1日更新).
  6. 川崎市営霊園(緑ヶ丘霊園・早野聖地公園)「一般墓所ご利用上の手続き」一般墓所案内(令和8年7月改訂版).
  7. 川崎市「令和7年度 市営霊園利用者の募集について」(2025年10月24日更新).

当事者の口コミの出典: V0016(個人ブログ)/V0047(note)/V0005(note)。いずれも本人が公開している記録で、引用は原文のままです。

更新履歴: 2026-09-29 公開/2026-10-05 見積もりをすすめる文の出典を正した