福井市の墓じまい補助金は?条例に助成なし・使用料も戻らない

福井市の墓じまい補助金は?条例に助成なし・使用料も戻らない
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福井の墓をしまおうと考えたとき、市から補助金は出るのか、市営墓地を返せばお金は戻るのかが、まず気になるところです。

この記事では、福井市の改葬許可の案内と市営墓地の手続きの案内、福井市墓地公園の条例を確かめ、出るお金と出ないお金を整理します。総務省の墓地行政の報告書と、日本石材産業協会・鎌倉新書の調査も出典にしました。

まず結論から

  • 確かめた福井市の改葬許可の案内、市営墓地の手続きの案内、墓地公園の条例には、墓じまいの助成は載っていません。
  • 市営墓地を返しても、納めた使用料は戻りません。条例第9条は「既納の使用料は、還付しない。」と定めています。
  • 市への手続きの改葬許可は、交付の手数料が無料で、郵送でも出せます。
  • 返す前に墓を更地にする作業(墓石・境界石・樹木の撤去、草取り・清掃)は、返す側が行います。撤去の見積もりは、複数の石材店から取って比べます。見積もりの単位は店によって違います。
  • 条例の使用料の表に、合葬墓の区分はありません。

福井市に墓じまいの補助金はある?

墓じまいに補助金を出すかどうかは、自治体によって違います。総務省が2023年にまとめた報告書は、市営墓地の返還を後押しする市町村の取組を、例として挙げています。

疎遠だった父方の、京都府の市営墓地にある明治の墓2基を引き受けた孫(個人ブログ・note)

さて、見積もりは 2基で55万円 でした。

明細については割愛します。先方の営業上の秘密に触れるのかはわかりませんけど、細かくぶっちゃけるもんでもないと思いますので。

ちなみに、この金額は散骨費用を含まない、墓石撤去の費用です…

祖母の管理料の滞納で墓の存在を知り、3年前から管理料を払ってきた墓です。祖母の相続を放棄した年に、しまうと決めました。福井市で確かめた3つの資料には、墓じまいの助成は載っていません。

出典: 墓じまいをしてみた(途中)(note)(台帳: V0017)

確かめたのは、福井市の次の3つの資料です。

福井市の資料お金について書いてあること
改葬許可の案内(市民課)改葬許可証の交付手数料は無料です。助成の案内はありません。
市営墓地の手続きの案内(公園課)返す前に霊地を更地にします。霊地返還届の手数料は、案内のページに記載なし → 公園課で確かめる。
福井市墓地公園の設置及び管理に関する条例使用料の額・減額・不還付の定めがあります。墓じまいの費用を助成する定めはありません。

改葬許可の交付手数料は無料で、郵送でも申請できます。条例の減額と不還付は、墓地の使用料についての定めです。

ほかの市には、墓じまいを支える制度の例があります。総務省の2023年の報告書の時点で、愛媛県新居浜市は、市営墓地の区画を返して合葬式の施設を使う人の使用料を、全額免除していました。制度は2010年度に始まり、2021年度までに466柱の利用がありました。新居浜市の2025年の案内は、墓石の撤去の補助金や助成金の制度を「設けていません」としています。

同じ報告書は、北海道苫小牧市が2021年度に始めた事業も紹介しています。市営墓地の墓じまいの費用を指定の金融機関から借りた市民に、利息と信用保証料を最大5万円助成するものです。全国の制度の見分け方と、「70万円もらえる」という話の出どころは、墓じまい補助金の記事にまとめました。

福井県議会では2013年、集落の墓の管理と無縁墓について質問がありました。県の健康福祉部長は、県外の自治体の取組を調べ、無縁墓になりにくい仕組みづくりなどについて市町と情報交換の場を設けたいと答えています。この答弁は、墓じまいの助成にはふれていません。隣の石川県の様子は、金沢市の墓じまい補助金の記事にまとめました。

市営墓地を返せば、使用料は戻る?

墓地を返すと、最初に納めた使用料は戻るのでしょうか。答えは、その墓地の決まりに書いてあります。

郡山市の市営霊園に夫の家の墓があり、墓じまいを考え始めた当事者(個人ブログ・note)

墓地は、所有権ではなく、永代使用料と言う名目のようです。

秋田の実家のお墓も永代使用料を一括で支払ました。

8月の墓参りで、隣の区画が更地になっていたのを見た日の記録です。子どもがいないため、自分たちの墓の行き先も考え始めています。福井市の市営墓地では、使用料は霊地使用許可書を受け取るときに納めます。

出典: 墓じまい(note)(台帳: V0047)

福井市の市営墓地では、条例に答えがあります。第9条は「既納の使用料は、還付しない。」と定めています。自分から返しても、納めた使用料は戻りません。

条例が使用料の一部を戻せるとするのは、市が管理などのやむを得ない事由で、区画を移させたり返させたりした場合です。第8条の減額は、市に住む人が貧困などで使用料を納められないときの定めです。

返すときの作業も、返す側の務めです。返す前に、墓石・境界石・樹木などを撤去して更地にし、草取りと清掃をします。霊地返還届の書類と出し方は、福井市の墓じまいの手続きの記事にまとめました。

撤去の費用は?見積もりを並べて比べる

確かめた資料に助成が載っていない以上、手を打てるのは撤去の工事代です。撤去の見積もりを、2つの石材店に頼んだ人の記録があります。

認知症の両親を支え、遠方の霊園の墓じまいを決めた娘(個人ブログ・note)

見積金額325,000円 こんなにも差があるとは!

2024年12月、3月中に終えること・安さ・現地に行かずに済むことを条件に、2社へ頼んだ記録です。1社目は以前に補修工事を頼んだ店で、583,000円でした。福井市の市営墓地も、返す前の撤去と清掃は返す側が行います。

出典: 墓じまいの費用(note)(台帳: V0122)

見積もりは、店によって積算の仕方が違います。日本石材産業協会が2023年度に石材店へ積算の単位を聞いた設問では、184件の回答が面積・体積・重さ・一式・墓の数・人件費に分かれました。複数の石材店から見積もりを取り、額と内訳を並べて比べてください。

費用全体の目安には、鎌倉新書が2026年1月に「いいお墓」の利用者に聞いた調査があります。墓じまいをした(している)人の実施費用は「31万円〜70万円」が31.3%で最も多く、約48%が70万円以下でした。内訳と相場は墓じまい費用の記事、頼み先の選び方は墓じまい業者の記事にまとめました。

移し先の費用は?福井市の条例に合葬墓の区分はない

遺骨の移し先にも費用がかかります。自治体の中には、市営の合葬式の施設を持つ所があります。

福井市墓地公園の条例の使用料の表に、合葬墓の区分はありません。表にあるのは、区画の広さごとの、3.3平方メートル当たりの単価です。

全国で見ても、公営の合葬式の施設を持つ市町村は限られます。総務省の調査では、公営の墓地・納骨堂を持つ765市町村のうち、合葬式の施設を持つのは195市町村、25.5%でした。人口30万人以上の市町村でも47.4%です。

公営の墓地・納骨堂を持つ765市町村のうち、合葬式の施設を持つ市町村の割合を人口規模別に示した横棒グラフ。人口30万人以上(57市町村)が47.4%、10万〜30万人未満(107)が32.7%、5万〜10万人未満(127)が26.8%、5万人未満(474)が20.9%、全体(765)が25.5%。合葬式の施設があるのは約4分の1
図1: 公営の墓地・納骨堂を持つ市町村のうち、合葬式の施設がある割合。出典: 総務省 (2023)「墓地行政に関する調査 -公営墓地における無縁墳墓を中心として- 結果報告書」

鎌倉新書の2026年の調査では、墓じまい後の遺骨の移し先は「永代供養(合祀・合葬墓)」が43.2%で最多でした。樹木葬の24.1%、納骨堂の13.3%も含めると、継ぐ人の要らない形が約8割です。鎌倉新書は、比較的安い合祀・合葬墓を選ぶ人が増えたことも、約半数が70万円以下で済ませた一因とみています。

永代供養の選び方は墓じまいと永代供養の記事、遺骨の行き先は墓じまいの遺骨の行き先の記事にまとめました。

福井県の助成のことと、墓が福井県内のほかの市町村にあるときの聞く先は、福井県の墓じまい補助金の記事にまとめました。

まとめ

確かめた福井市の改葬許可の案内、市営墓地の手続きの案内、墓地公園の条例には、墓じまいの助成は載っていません。市営墓地を返しても、納めた使用料は戻りません。

改葬許可の交付手数料は無料です。返す前に墓を更地にする作業は、返す側が行います。工事の見積もりは、複数の石材店から取って比べてください。見積もりの単位は店によって違います。窓口と書類の順番は、福井市の墓じまいの手続きの記事にまとめました。

市営・都立の霊園の墓をしまう2人の口コミ

最後に、市営と都立の霊園の墓をしまう2人の記録から、お金にふれた一節を紹介します。

山の斜面にある市営墓地の義実家の墓を、しまうと決めた家の嫁(個人ブログ・アメブロ)

墓じまいの 費用については長男である夫が負担すること。

お墓に眠る遺骨の 改葬先は私の両親や義両親の兄弟も眠っている お寺の 納骨堂にお願いしようということになりました。

出典: 帰省と墓じまいのこと(アメブロ)(台帳: V0104)

夫が甥として継いだ叔父夫婦の都立霊園の墓をしまった、当事者の妻(個人ブログ・アメブロ)

取り出した御骨の維持保管(骨の乾燥含)料と合祀墓への納骨費用、葬儀屋に49万円(@7万円×7柱)。

出典: 墓じまいに参列(アメブロ)(台帳: V0014)

参考文献

  1. 総務省行政評価局 (2023)「墓地行政に関する調査 -公営墓地における無縁墳墓を中心として- 結果報告書」. 表1-⑥ 合葬式施設の設置状況・表2-(2)-① 使用区画の自発的な返還を促進する取組を行っている例.
  2. 日本石材産業協会 (2023)「お墓じまいに関する業界内意識調査」結果(2023年度お墓じまいアンケート). 回答者は石材店.
  3. 鎌倉新書 (2026)【第4回】改葬・墓じまいに関する実態調査(2026年)全文版. 回答者は同社サイト「いいお墓」経由で資料請求・霊園見学をした人のうち、改葬・墓じまいを検討・実施した人(2026年1月・インターネット調査・有効回答733件).
  4. 福井市 建設部 公園課「市営墓地(西墓地・東山墓地・兎越山墓地)の使用に関する手続きについて」(2024年1月29日更新).
  5. 福井市 市民生活部 市民課(証明係)「改葬許可について」(2025年5月23日更新).
  6. 福井市「福井市墓地公園の設置及び管理に関する条例」(昭和42年条例第58号)第7条・第8条・第9条・第10条・別表.
  7. 福井県議会 (2013)「平成25年第379回定例会(第3号 一般質問)本文」健康福祉部長の答弁(無縁墓). 福井県議会会議録検索.
  8. 新居浜市(環境政策課)「墓じまいについて」(2025年4月1日更新).

当事者の口コミの出典: V0017(note)/V0047(note)/V0122(note)/V0104(アメブロ)/V0014(アメブロ)。いずれも本人が公開している記録で、引用は原文のままです。

更新履歴: 2026-10-03 公開/2026-10-05 新居浜市の2025年の案内を追記・見積もりをすすめる文の出典を正した