まず結論から
- 船橋市の改葬許可と市営霊園の手続きの案内に、墓じまいの助成は載っていません。
- 市の窓口で払うのは、市営霊園の遺骨が納まっていることの証明(埋蔵証明)などの手数料で、1体300円です。改葬許可の申請は無料です。
- 市営霊園を返すときは、墓石を全部撤去して更地にします。工事は複数の石材店から見積もりを取り、額と内訳を比べます。見積もりの単位は店によって違います。
- 馬込霊園に遺骨をまとめて納める墓(合葬墓)は、2025年2月の時点で整備の検討中でした。移し先の費用は、選ぶ供養の形で幅があります。
- 千葉県内で撤去費の助成を確かめたのは市川市と浦安市です。どちらも、その市の霊園の墓を返す人が対象です。
船橋市に墓じまいの助成はある?市の案内には載っていない
確かめたのは、船橋市の改葬許可の案内と、馬込霊園・習志野霊園からの改葬の案内です。市営霊園の墓をしまうとき、市の窓口で何にお金を払うのかも、この2つに書かれています。
父を見送ったあと、姉と市営霊園の墓をしまった当事者(個人ブログ)
墓を更地にする費用は大きさによって変わってきます。 一般的な2㎡のお墓で20万円位が相場でしょうかね?
もちろんお墓によっても違うと思いますが・・・。
その他に、お寺への閉眼供養の「お布施」や寺を離れるための「離檀料」がかかる場合があります。
我が家の場合は、市営霊園なので「離檀料」の費用はかからなかったです。
父の病状が悪くなった時期に、姉と話し合って決めた墓じまいでした。住職に流れと費用を教わり、遺骨は、寺が供養と管理を引き受ける墓(永代供養墓)へ移しています。船橋市の市営霊園で市の窓口に払う手数料は、証明1体につき300円です。
出典: 墓じまい:費用とやり方を解説!私たちの選んだ永代供養の詳細(Rinのシンプルライフ)(台帳: V0013)
船橋市の改葬許可の案内にも、市営霊園からの改葬の案内にも、墓石の撤去費などを助成する制度は載っていません。市の窓口で払うのは、改葬許可が無料、市営霊園の証明が1体300円です。
| 手続き | 窓口 | 払うお金 |
|---|---|---|
| 改葬許可の申請 | 戸籍住民課・船橋駅前総合窓口センター・出張所 | 無料です。 |
| 埋蔵証明(市営霊園の墓) | 環境保全課(本庁舎4階) | 1体につき300円です。 |
| 収蔵証明(市営霊堂) | 環境保全課(本庁舎4階) | 1体につき300円です。 |
| 分骨証明(遺骨の一部を移す) | 環境保全課(本庁舎4階) | 1体につき300円です。 |
| 埋蔵証明(寺・民営霊園の墓) | その墓地の管理者 | 管理者の手数料がかかる場合があります。 |
証明の手数料は1体ごとなので、墓に眠る人が多いほど増えます。霊園管理料や霊堂使用料に滞納があれば、未納分を納めてから改葬の手続きをします。市営霊園からの改葬の案内には、納めた使用料が戻るという記述はありません。自治体の助成の種類と、対象になる墓の見分け方は、墓じまい補助金の記事にまとめました。
撤去の工事代はどうなる?更地で返すので見積もりを比べる
馬込霊園・習志野霊園で全部の遺骨を移して返すときは、返す側が墓石などを全部撤去し、更地にしてから返還の手続きをします。
山の中にある父と先祖の墓2基をしまうため、5社に見積もりを頼んだ一人娘(個人ブログ・note)
実際の見積もりは以下の通りでした(端数切り捨て)。
⚫︎A社 676,000円 ⚫︎B社 420,000円 ⚫︎C社 401,000円 ⚫︎D社 395,000円 ⚫︎E社 248,000円
この結果を見て、「こんなに差が出るのか」と驚きました。
足元の土がやわらかくなってきた山の中の墓で、以前から母も墓じまいを望んでいました。写真と案内図を用意し、やり取りはすべてメールでした。見積もりの単位は、石材店によって違います。
出典: 墓じまいを決めるまでの話【5社見積もりを取って分かったこと】(note)(台帳: V0001)
石材店によって、見積もりの単位(面積・体積・重さ・一式など)が違います。複数の石材店から見積もりを取り、額と内訳を比べてください。
全国の費用の幅も見ておきます。鎌倉新書が2026年1月、「いいお墓」の利用者に聞いた調査では、墓じまいを実施した人の費用は、31万〜70万円が31.3%で最多でした。検討したもののやめた人に理由を聞くと、「解体費用が高すぎた」が22.2%で最も多くなりました。同社は、墓地の広さや移し先の永代供養墓・納骨堂によって費用に幅があるとしています。
移し先の費用は?馬込霊園の合葬墓は整備の検討中
取り出した遺骨を納める移し先にも、費用がかかります。その額は、選ぶ永代供養墓や納骨堂によって幅があります。
公営霊園にあった父の墓を、母の同意を得てしまった娘(個人ブログ・note)
お骨は二体分でしたが、位牌が我が家には6体ぶんありました。この6体分を永代供養しないといけません。 これが一番お金がかかることでした。 一体につき10万円✖️6=60万円 ですね。ずっと永代供養することなく曽祖父の曽祖母から始まっているので仕方ありません。位牌が多かったのが料金がかかった点でした。 それ以外はネットで調べていたよりはずいぶん安く済んだなというのが感想です。
お骨に関しては霊園の合同墓地に納めることも可能でした。 我が家はお寺の方が断然近いですし、母の希望でお寺の合同墓地に納めることにしました。
撤去は、料金と口コミを比べられるサイトで選んだ個人経営の業者に頼みました。全体で3か月ほどかかっています。船橋市の場合、馬込霊園の合葬墓は、2025年2月の時点で整備の検討中でした。
出典: 2年前に実家の墓じまいをしました(note)(台帳: V0113)
2024年11月に寄せられた意見への市の回答では、着手に向けた検討のあと、構想から整備工事までにおよそ5年かかる見込みとしています。市は、合祀・永代供養を望む人が増えていることから、必要性を認識しているとしています。
移し先で最も多く選ばれているのは、合葬墓です。鎌倉新書の同じ調査では、墓じまい後の遺骨の移し先は、合祀・合葬墓の永代供養が43.2%で最多でした。樹木葬が24.1%、一般墓が14.3%、納骨堂が13.3%です。同社は、費用が70万円以下に収まる人が約半数いる一因に、比較的安い合祀・合葬墓を選ぶ人が増えたことを挙げています。
移し先の種類ごとの違いは、墓じまいの遺骨の行き先の記事と、墓じまいと永代供養の記事にまとめました。
千葉県内で墓じまいの助成があるのは
県内で墓じまいの助成を確かめたのは、市川市と浦安市です。どちらも、その市の霊園の墓を返す人が対象で、船橋市の霊園の墓には使えません。
| 市 | 対象 | 助成の中身 |
|---|---|---|
| 市川市 | 市川市霊園の一般墓地の使用者で、墓を継ぐ親族がいない人や、墓地の管理に不安のある人です。 | 更地に戻す費用の全部または一部を助成します。限度額は区画の種類と広さで決まり、普通墓地は21万〜44万円です。納めた使用料の一部も戻ります。 |
| 浦安市 | 浦安市墓地公園の通常墓所・小型墓所の使用者です。 | 墓石の撤去など元の状態に戻す費用に、返還後、上限15万円の補助金が出ます。合葬式墓地(合祀室)へ移せば、改葬先の使用料を負担せずに返せます。 |
| 船橋市 | — | 改葬許可と市営霊園の手続きの案内に、助成は載っていません。 |
市川市の助成は、2026年5月に予算額に達していったん受付を終え、9月16日に補正予算が認められて受付を再開しました。予算がなくなり次第、受付を終える制度です。
千葉県の助成のことと、墓が千葉県内のほかの市町村にあるときの聞く先は、千葉県の墓じまい補助金の記事にまとめました。
まとめ
船橋市の改葬許可と市営霊園の手続きの案内に、墓じまいの助成は載っていません。市の窓口で払うのは、市営霊園の証明の1体300円で、改葬許可は無料です。
市営霊園は更地にして返すので、撤去工事の見積もりを複数の石材店から取り、額と内訳を比べてください。見積もりの単位は店によって違います。手続きの窓口と順番は、船橋市の墓じまいの手続きの記事にまとめました。
