まず結論から
- 旭川市の市営墓地の案内と共同墓の手続の案内には、墓じまいの費用の助成は載っていません。北海道の墓地の担当課のページにも載っていません。
- 代わりに使えるのが旭川市共同墓です。市営墓地を返して遺骨をそこへ移す人は、1体26,000円で使えます。
- 共同墓の使用料は、納めたあとは返されません。納めた遺骨も返せません。
- 墓じまいの総額は、鎌倉新書の2026年の調査で「31万〜70万円」が最多でした。撤去工事の見積もりは、積算の単位が店で違うので、複数の石材店の額と内訳を比べます。
旭川市に墓じまいの補助金はある?
墓じまいの費用に、市の助成を使えないか。見積もりを頼む前に、旭川市の案内に何が載っているかを見ておきます。
神奈川県西部の実家近くの墓をしまい、都内の合祀墓へ移した長男(個人ブログ)
自治体によって改葬の手続きが異なるため、現在の墓地所在地の役所で改葬に必要な手続きや書類を確認します。 一度、事前にお墓のある自治体とお墓を新たに移す場所の自治体のホームページを確認することをお勧めします。
補助金制度を整備している自治体もあるようです。各区市区町村の窓口に事前に問い合わせをしておくことをお勧めします。
書き手は親戚を回って墓じまいを提案し、時間と労力をかけて納得してもらったといいます。手順の解説の中で、窓口に前もって聞くよう勧めています。旭川市の市営墓地と共同墓の案内には、墓じまいの助成は載っていません。
出典: 後悔しない! 墓じまい こうすればうまくいく(ヒロブログ 歳刻を愉しむ)(台帳: V0016)
旭川市では、市民生活課の「市営墓地について」と「旭川市共同墓の手続」の案内に、墓じまいの費用を助成する制度は載っていません。北海道庁で墓地・火葬場・納骨堂を受け持つのは、保健福祉部の食品衛生課です。その課のページにも、墓じまいの助成は載っていません。
助成がある市の例を見ると、対象はその市の墓地を返す人です。
| 市 | 何を助成するか | 対象 |
|---|---|---|
| 千葉県市川市 | 墓地を更地に戻す費用の全部か一部。第1種の普通墓地(4.0㎡)の限度額は240,000円です。 | 市川市霊園の一般墓地を返す人 |
| 千葉県浦安市 | 墓石の撤去など、区画を元に戻す費用。上限150,000円で、返したあとに交付されます。 | 墓地公園の通常墓所・小型墓所の使用者 |
| 群馬県太田市 | 墓地を返すときの、墓石の撤去の費用です。 | 八王子山公園墓地を返す人 |
| 北海道苫小牧市 | 総務省の2023年の報告書の時点で、墓じまいの費用を指定の金融機関から借りたときの利息と信用保証料に、最大5万円を助成する事業がありました。 | 市営墓地で墓じまいをする市民 |
苫小牧市の行は、総務省が2023年にまとめた墓地行政の調査報告書の時点の内容です。事業は令和3年度からで、報告書の時点では本申請が無く、利用実績はありませんでした。助成のある自治体と制度の種類は、墓じまい補助金の記事にまとめました。
市営墓地を返すなら、旭川市共同墓は1体26,000円
旭川市の案内で、墓じまいのお金にじかに関わるのは共同墓の使用料です。旭川市共同墓は、旭川聖苑(火葬場)の敷地内にあります。
寺の墓地にあった兄の墓をしまい、公営の合葬式墓地へ移した人(HALMEK up・読者の寄稿)
墓じまいは、「離檀料」と新たに作る「墓代」で、金額が大幅に変わります。私の場合、離檀料を払う必要がなかったこと、墓の移転先が公営の合葬式墓地だったこともあり、相場より安くすみました。
兄の墓じまいは2025年6月でした。住職が代わったとたんに管理費の前納を求められた経験から、移し先は金額がはっきりした公営を選んだといいます。旭川市共同墓の使用料も、1体ごとに決まっています。
出典: 「墓じまいの」金銭トラブルを防ぐ!総額45万円で抑えたわが家の体験談(HALMEK up)(台帳: V0020)
使用料は1体ごとで、申し込む人と亡くなった人の住所によって分かれます。
| 申し込む人 | 使用料(1体につき) |
|---|---|
| 市営墓地を返す人 | 26,000円です。遺骨を共同墓に移したうえで、その墓地を返す人の枠です。 |
| 旭川市民 | 26,000円です。 |
| 近隣8町の住民 | 亡くなった人が旭川市民なら26,000円、旭川市民以外なら39,000円です。 |
| 旭川市・近隣8町の外の人 | 亡くなった人が旭川市民なら26,000円、近隣8町民なら39,000円です。 |
市営墓地を返す人は、1体26,000円で共同墓を使えます。この欄には、住所による区別がありません。近隣8町は、鷹栖町・東神楽町・当麻町・比布町・愛別町・上川町・東川町・美瑛町です。
納めた使用料は返されず、収蔵した遺骨も返せません。市営墓地を返したときに、前に納めた墓地の使用料が戻るかは、市営墓地の案内には書かれていません。申込みの順番と返還の届出は、旭川市の墓じまい手続きの記事にまとめました。
撤去の費用は、複数の石材店の見積もりで比べる
助成が案内に無いなら、次は撤去工事の額をどう確かめるかです。
義実家の墓じまいを夫が手配し、その経過を書いた妻(個人ブログ・アメブロ)
しかも…△石材店より遥かに安いのよ
【◯石材店の見積り額】
区画巻き石も処分した場合
¥222.000-
区画巻き石を残した場合
¥168.000-
管理事務所に確認したら
残念ながら巻き石も処分と言われたので、高い方のお値段になりましたが…
最初に頼んだ店の見積もりは37万4,000円で、この額では頼めないと、夫はもう1店に頼みました。区画の境の石(巻き石)を片づけるかは、墓地によって違うそうです。見積もりの単位(積算の仕方)も、店で違います。
出典: 墓じまい(石材店見積り)(アメブロ)(台帳: V0123)
日本石材産業協会が2023年度に石材店に聞いた調査では、積算の単位を尋ねた問いに184件の回答があり、面積・体積・重さ・一式・墓の数・人件費に分かれました。単位が店で違うので、複数の石材店から見積もりを取り、額と内訳を比べてください。
総額の目安も見ておきます。鎌倉新書が2026年1月に「いいお墓」の利用者に聞いた調査で、墓じまいをした人が答えた実施費用は「31万〜70万円」が31.3%で最多でした。30万円以下が16.8%、151万円以上が14.0%です。
同じ調査で、墓じまいを考えてやめた人の理由は「解体費用が高すぎた」が22.2%で最多でした。頼み先の選び方は墓じまい業者の記事に、費用の内訳は墓じまい費用の記事にまとめました。払えないときの道は、墓じまいのお金がないときの記事で扱っています。
合葬の墓を選ぶ人は多い?
移し先に合葬の墓を選ぶ人は増えています。同じ鎌倉新書の調査で、墓じまい後の遺骨の移し先は「永代供養(合祀・合葬墓)」が43.2%で最多でした。前回の調査の30.9%から増えています。
同社は、約半数が70万円以下で墓じまいを終えている一因に、比較的安い合祀・合葬墓を選ぶ人が増えたことを挙げています。
市が持つ合葬の施設は、どの市にもあるわけではありません。総務省が2023年にまとめた調査では、公営の墓地や納骨堂を持つ人口30万人以上の57市町村のうち、合葬式の施設があるのは27でした。遺骨の移し先の選び方は、墓じまいの遺骨の行き先の記事にまとめました。
北海道の助成のことと、墓が北海道内のほかの市町村にあるときの聞く先は、北海道の墓じまい補助金の記事にまとめました。
まとめ
旭川市の市営墓地と共同墓の案内にも、北海道の墓地の担当課のページにも、墓じまいの費用の助成は載っていません。代わりに、市営墓地を返して遺骨を移す人は、旭川市共同墓を1体26,000円で使えます。納めた使用料は返されません。
撤去工事の見積もりは、積算の単位が店で違います。複数の石材店から見積もりを取り、額と内訳を並べて確かめてください。
